動名詞の主語用法【Book2 Lesson13 Scene1】

今回は、Book2 Lesson13シーン1ということで、動名詞の主語法について学びます。まずは、PROGRESSの146ページにある例文から始めましょう。

「野球はとても楽しい」

文は次のようになります。”Baseball is a lot of fun.” これは「野球はとても楽しい」という意味です。この文では、”Baseball“が主語で、”is“がbe動詞、自動詞として使われています。”a lot of fun”は「とても面白い」という意味ですが、”very fun”と書くことは避けるべきです。なぜなら、”fun“は名詞であり、”very“は副詞であるため、副詞は通常名詞を修飾しないからです。正しい使い方は「とても面白い」と表現する場合は、形容詞の”interesting“を使用します。

動名詞の基本

次に、動名詞の1番目の文を見てみましょう。”Playing baseball is a lot of fun.” ここでは、”Playing baseball”が主語になっています。これは「野球をすることはとても楽しい」という意味です。動名詞の”Playing“は名詞として機能し、”baseball“はその目的語です。つまり、”Playing baseball”は「野球をすること」を表し、これが主語になっているのです。

不定詞との比較

動名詞”Playing“を不定詞に変えるとどうなるでしょうか。”To play baseball is a lot of fun.” こちらも同様に、「野球をすることはとても楽しい」となります。主語の部分は同じで、”To play“が他動詞の形、”baseball“が目的語です。動名詞と不定詞の違いについては大学レベルの学問で学ぶものであり、中学生にはそれほど重要ではありません。安心して、両者をほぼ同じと考えて大丈夫です。

主語が長いときの対処法

ただし、主語が長い場合には仮主語の”It“を使うことを覚えておいてください。例えば、”It is a lot of fun to play baseball.”と表現します。ここでの真主語は不定詞で、動名詞はあまり使われませんが、使用する場面もあるので、また別の機会に学びましょう。

動名詞と不定詞のまとめ

動名詞と不定詞の名詞的用法についてですが、どちらも動詞に何かしらの形を加えたものであり、名詞として機能します。つまり、動名詞は動詞の原形に”ing“をつけたもので、名詞の働きをしています。一方、不定詞は動詞の原形に”to“をつけたもので、これも名詞の働きをします。どちらも動詞兼名詞の形であり、中身は同じです。


動名詞の理解

先ほどの文「Playing baseball is a lot of fun.」を振り返り、次に3番の文に進みましょう。「Being honest means never to tell lies.」という文において、”Being honest”の”Being”がわからない人が多いです。1番からもう一度確認します。”Playing baseball”の次の“is”が動詞です。分かりにくい方は、先に動詞を見つけてしまえば良いです。“is”が自動詞で、”Playing baseball”が主語のはずです。しかし、”Playing”と”baseball”は他動詞と目的語になっています。したがって、”lot of fun”は名詞の補語になります。

主語と動名詞

同様に3番の文「Being honest means never to tell lies.」を見てみましょう。“means”が「何々を意味する」という他動詞です。つまり、他動詞の前にある”Being honest”が主語です。主語ということは名詞ですから、この”Being”はbe動詞の動名詞と考えてください。”never to tell lies.”は「never to 動詞原形」で不定詞の強い否定形です。したがって、これは目的語となります。「正直であることは、何を意味するのか?」つまり、「嘘をつかないことを意味する」のです。日本語で直訳するとこうなりますが、「正直でいるためには決して嘘を付かないことだ。」と意訳するのが良いでしょう。

「Being」の重要性

この”Being”がわからない人が多いです。実際に英作文で、”Being”を飛ばして“honest means never to tell lies.”という風に書いても良いかと聞かれることがありますが、これはダメです。なぜなら、”Being”が必要だからです。”Playing baseball”は「野球をする」という意味で、動詞の場合は主語が必要です。たとえば、“You play baseball.”にすると、”You”が主語で、“play”が他動詞、”baseball”が目的語です。

形容詞と名詞の区別

同様に、“Be honest”も主語を”You”にして作ると、“You are honest”になります。「あなたは正直です」となります。この場合、”honest”は形容詞です。動詞“Play”が動名詞“Playing”になったように、動詞“are”が動詞“being”になるのです。ここで”Being”と”honest”の関係が成り立ちます。主語は必ず名詞でなければなりませんので、”honest”はダメなのです。

英語の品詞の理解

日本人は英語を音の感覚でやってしまうため、形容詞を名詞と間違えることがあります。最近の例として、「お前のリアルだな」と言う時に、完全に“real”を名詞として使っている場合がありますが、英語の“real”は形容詞です。名詞は“reality”です。「これが現実だ」は“This is reality.”が正しい表現です。このように、名詞と形容詞の品詞の区別を意識することが大切です。

「Being」の動名詞の理解

したがって、”honest”は形容詞なので主語にはなれません。主語になれないので、“You are honest”が出てきた時に、“are”“being”にすることで名詞にすることができます。このようにして“Being honest”と表現することが適切です。この”Being”という動名詞の考え方をしっかり覚えておいてください。


主語になる動名詞

今、主語になる動名詞をここまで勉強しました。次は補語になる動名詞です。こちらを見てください。1番は主語になる動名詞の復習です。例文は「Playing baseball is a lot of fun.」です。先に「is」が自動詞であると思っておけば良いです。そうすると、”Playing baseball”全体が主語のはずです。主語が「何々ing」になっていたら、主語は名詞だから動名詞です.”Playing baseball”は「Vt」と「O」の関係で、”a lot of fun”は「SViC」と第2文型になっています。

補語になる動名詞

次に、逆に「C」の位置に動名詞がきている例を見てみましょう。「Caroline’s job is taking care of airplane passengers.」この文では、「キャロラインの仕事は飛行機の乗客の世話をする事だ。」となります.”Caroline’s job”が主語、”is”が自動詞、”taking care of airplane passengers.”が補語の名詞になります。動名詞です。「キャロラインの仕事」=「飛行機の乗客の世話をする事」となるわけです。

主語の理解

ここで注意してほしいのは、この”is taking“を見て、ここで現在進行形と思い浮かべる人がいますが、”taking care of”は「世話をする」という意味です。誰が世話するのかというと、”is”の前に主語があります.”Caroline“だけを見てしまう人は間違っています。「仕事は」が主語です。だから私が”job“の所に「S」と書きました。「仕事」が「誰かの世話をする」わけではありません。「仕事」=「世話をする」です。イコールなんだから「S」=「C」と考えてください。「キャロラインの仕事は飛行機の乗客の世話をする事だ。」となります。

もう一つの例

次に、4番の文を見てみましょう。「One of Fred’s jobs is welcoming visitors to the factory.」これも、”is”が自動詞で、”One of Fred’s jobs“が主語です.”welcoming visitors to the factory.”は「お客さんをその工場にお迎えする事」という意味の補語の動名詞です。この動名詞が補語であることはもう大丈夫ですね?

主語と動詞の関係

ここで少し言いたいのが、”is”と”are”の選択についての問題です。「is」か「are」かどちらですか?あるいは、この文の主語を一語で答えなさいと言われることがあります。日本語訳しか考えない人は一語で答えなさいと言われると「仕事」だといって”jobs“と書いてしまいます。また、”is”か”are”と言われた時に”jobs“を見て複数形だから”are”と書いてしまうことがあります。違いますよ。主語を一語で言うと”One“です。”One“が「一つ」なので、フレッドの仕事がいくつかあるうちの一つ、つまり「仕事一つ」=”welcoming visitors to the factory.”です。だから、”One“と”is”だから”is”になっているわけです。”of Fred’s jobs”はあくまで”One“に掛かる形容詞です。ここを間違えないようにしてください。

 

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