プログレスの困りごと02
PROGRESSが終わらない時の進め方|宿題・ワーク・定期テストの見直し
PROGRESSで困るときは、問題量そのものだけでなく、答えの理由を言えないまま進んでいることが多くあります。
- 宿題量が多いため、意味を考える前に空欄を埋めやすい
- ワークの反復量は長所だが、理由を言えないまま進めるとテストで使いにくい
- 文法は大学入試に必要な基本を含むが、読解では時事的なテーマや背景知識も補強したい
PROGRESSは、英語の基礎文法を広く扱うだけでなく、ワークの練習量も多い教材です。うまく使えば反復量を確保できますが、時間が足りないまま進めると、意味を考えずに答えだけを埋める学習になりやすくなります。
このページでは、中高一貫校でPROGRESSを使っていて、宿題が終わりにくい、ワークをやっても定期テストで使えない、受験につながるか不安という方向けに、教材の使い方を整理します。
このページで確認すること
- PROGRESSで困りやすい理由
- 宿題が回らないときに起きること
- ワークの反復量をどう使うか
- 問題集を変える前に考えたいこと
- 大学入試に向けて補いたい読解テーマ
PROGRESSで困りやすい理由
PROGRESSは、中高一貫校で採用されることが多い英語教材です。一般的な教科書よりも学習量が多く、本文・文法・ワークを合わせて進めると、英語に触れる時間をしっかり確保できます。
一方で、量が多いぶん、学校の宿題をただ終えるだけになりやすい点には注意が必要です。特に部活動や他教科で忙しい生徒さんは、考える時間を短くして、答えを写すような進め方になりやすくなります。
PROGRESSという教材そのものの位置づけや、採用校・難易度・特徴まで含めた全体像は、PROGRESS全体の解説ページで確認できます。
宿題が回らないときに起きること
PROGRESSの宿題が終わりにくいとき、単に量が多いだけでなく、学習の質が下がっていることがあります。よくあるのは、次のような状態です。
- 宿題の残り時間が少なく、意味を考える前に空欄を埋めてしまう
- 正解を見た直後は分かった気がするが、翌日に同じ形で間違える
- 解説を読んでいるのに、自分の言葉で理由を説明できない
- ワークは提出できているのに、定期テストで同じ種類の問題を落とす
この場合、必要なのは問題集を増やすことではありません。PROGRESSの問題を使って、答えの理由まで確認することです。
答えだけを埋めないために見ること
- 英文の意味:何について述べている文かを確認する
- 文法の理由:なぜその語を入れるのかを言う
- 翌日の確認:同じ考え方で解けるかをもう一度見る
例文で確認|for と of の見分け方
PROGRESSのワークでは、同じ文法事項を複数の形で練習できることがあります。たとえば、次のような問題です。
空欄に for / of を入れて、理由を一言で説明してください。
(1) It is difficult ( ) me to solve the problem.
(2) It is kind ( ) you to show me the way.
答え:(1) for (2) of
考え方:for は「その行為が難しい」、of は「その人が親切だ」と考えると分かりやすくなります。英文を見たら、難しいのは何か/親切なのは誰かを先に日本語で言ってから選びます。
It is difficult for me to solve the problem. では、難しいのは「私がその問題を解くこと」です。したがって、for me を使います。
It is kind of you to show me the way. では、「あなたは親切ですね」という評価が含まれます。親切なのは you なので、of you を使います。
ここを「kind のときは kind of」とだけ覚えると、別の形容詞が出たときに対応しにくくなります。PROGRESSの良さは、このような問題を複数回練習できる点にあります。
ワークの反復量をどう使うか
PROGRESSはテキストだけでなく、ワークにも練習問題が用意されています。一般的な問題集では、for / of のような対比問題が1〜2問で終わることもありますが、PROGRESSでは複数の形で練習できることがあります。
これは大きな長所です。1問だけ正解しても、その場の暗記で済んでいる可能性があります。複数の問題に触れることで、形容詞の意味、文の主語、to不定詞の内容まで確認しながら使えるようになります。
ただし、問題数が多いぶん、時間はかかります。宿題を短時間で済ませようとすると、せっかくの練習量が「答えを埋める作業」になってしまいます。
時間の使い方
- 前半:新出の例文・本文を読み、意味が取れるか確認する
- 中盤:練習問題は少なめでもよいので、答えの理由を言う
- 最後:その日の引っかかった点を日本語で一言残す
PROGRESSは練習台が多い教材です。だからこそ、問題をすべて同じ深さで扱うより、重要な問題では理由まで言い、確認問題は短く進めるなど、学習の濃淡をつけることが大切です。
問題集を変えたくなるときの考え方
PROGRESSがうまく進まないと、別の問題集に変えたくなることがあります。新しい問題集は表紙や字体が変わるため、気持ちが新しくなり、始めやすく感じることがあります。
ただし、中身が大きく変わらない場合、根本的な問題は残ります。PROGRESSで考えずに進めていた生徒さんが、別の問題集でも同じように答えだけを追うと、定着は変わりにくいです。
問題集を変えること自体が悪いわけではありません。大切なのは、変えることで何を改善するのかです。たとえば「問題量を減らして、理由を言う回数を増やす」「学校教材に戻る前の確認用に使う」など、役割を決めて使う必要があります。
少ない例題で進められる生徒と反復が必要な生徒
少ない例題だけで応用できる生徒さんもいます。2問を見ただけで、別の形容詞や別の文に応用できる場合は、PROGRESSの問題をすべて同じ量こなさなくてもよいことがあります。
一方で、多くの生徒さんは、何度か反復しないと英文の判断が安定しません。特に、文法用語の意味や品詞、文の主語と動詞の関係があいまいな場合は、複数の問題で同じ考え方を練習する必要があります。
PROGRESSは、そのための練習量を持っている教材です。問題数の多さを負担としてだけ見るのではなく、使い方を決めれば、英語の土台を作る材料になります。
大学入試との関係
PROGRESSは大学受験専用の教材ではありません。そのため、「受験に必要な内容が足りないのではないか」「余計な内容が多いのではないか」と不安になる方もいます。
文法については、大学入試に出る基本内容を学ぶうえで大きな欠落があるわけではありません。むしろ、文法の基礎を丁寧に反復できる点は強みです。
一方で、読解では、大学入試で扱われるテーマの幅に注意が必要です。環境問題、ジェンダー、社会制度、科学技術など、近年の入試では現実の社会問題と結びついた英文が多く出ます。
PROGRESSだけで読んだ英文の内容に閉じるのではなく、英語の学習と並行して、社会で話題になっているテーマに触れておくと、読解時の理解が深まりやすくなります。
読解はトピックの幅も必要になる
英文読解では、単語や文法だけでなく、テーマの背景を知っているかどうかも差になります。
たとえば、男女平等、夫婦の姓、賃金格差、環境保護などは、それぞれ別々の話題に見えても、根底では人権や社会制度とつながっています。読んだ文だけを処理するのではなく、近いテーマ同士を関連づけられると、英文全体の主張を取りやすくなります。
大学入試では、英語そのものの力に加えて、今の社会で起きている問題と、学んでいる内容を結びつける力も求められます。PROGRESSで文法と読解の土台を作りながら、別途、時事的な英文や過去問にも触れるとよいでしょう。
まとめ|PROGRESSは時間をかけて使う教材
PROGRESSは、短時間で流す教材ではありません。問題量が多く、ワークの反復もあるため、きちんと使うには時間が必要です。
- PROGRESSは練習量が多く、文法を反復しやすい
- 短時間で答えだけを埋めると、テストで使える知識になりにくい
- for / of のような問題は、答えではなく理由まで確認する
- 問題集を変える前に、PROGRESSの使い方を見直す
- 文法は土台として有効だが、読解では入試テーマの幅も補強する
PROGRESSで困っている場合は、教材を避けるより、どの問題に時間をかけ、どの問題を短く確認するかを決めることが大切です。提出のために終えるのではなく、答えの理由を言える状態を増やすことで、定期テストや受験につながる英語力になっていきます。
補足|progress(動詞)の自動詞と他動詞
検索では、教科書名のPROGRESSとは別に、英単語 progress の使い方を調べる方もいます。ここでは補足として、自動詞と他動詞の使い分けを確認します。
自動詞:progress は「進む」
よく使うのは自動詞です。
I’m making progress.(進歩している)
The project is progressing.(計画が進んでいる)
他動詞:progress + 目的語 も使える
他動詞として「〜を進める」の意味で使うこともあります。やや硬めの響きです。
We need to progress the negotiations.(交渉を進める)
They progressed the plan quickly.(計画を先に進めた)
make progress と progress の違い
日常的には make progress が使いやすい表現です。
progress を自動詞で使うと「進行している」という意味を端的に表せます。
「〜を進める」と言いたい場合は、move forward や advance もよく使われます。
関連して確認したいページ
PROGRESS全体の特徴や難易度を先に確認したい場合は、PROGRESS全体の解説ページをご覧ください。
【定期テスト攻略講座】:
学校の定期テストで頻出の出題内容に合わせて、「テストで点を取り切る」ための演習と解き方の確認を行う講座です。
PROGRESSの本文・文法・ワークを一つひとつ確認しながら、答えの理由まで説明できる状態を目指します。


