過去形の否定文【Progress Book1 Lesson10-2】

――今回は、Book1 Lesson10シーン2、過去形の否定文です。
前回出てきた過去形の続きという事になりますが、宜しくお願いします。

こちらLookを見て下さい。
上二つは現在形の否定文です。
動詞は一般動詞です。
I do not work every day.
ちなみにこの文の訳し方、ここはちょっと時間掛けて話ししたいと思います。
「私は毎日働かない。」
こう訳すと、この英語が言いたい事と内容が食い違って理解される可能性が大きいです。
”I do not work”、ちょっと”every day”を取ってみましょう。
I do not work.
これの訳ですが、もちろん「私は働かない。」でも合っていますが、実は正確な訳ではないんです。
正確な訳ですが、”not”がどういう意味かというと、「何々という訳ではない」が正しいです。
したがって、正確に”I do not work.”を訳すと、「私は働くという訳ではない。」になります。
ただし、「私は働くという訳ではない。」、それから、「私は働かない。」
この二つの日本語は意味違いますか?
ニュアンスはちょっと違うかも知れませんが意味はほとんど一緒です。
そうすると英語習いたての小学校5年生に、「私は働かない。」と訳したらペケ
「働くという訳ではない。」じゃなきゃ丸しないなんてやると、英語ってややこしいなぁ、英語はついていけないや、とかなっちゃう子が多い訳です。
I do not work.
従来の訳は「私は働かない。」です。
正確な訳は、「私は働くという訳ではない。」です。
意味が一緒だから問題ないです。
ところが、今回後ろに”every day”、「毎日」と付いています。
I do not work every day.
「私は毎日働かない。」はよくないです。
それに対して、正確な訳は「という訳ではない」ですから、「私は毎日働くという訳ではない。」この二つの意味は日本語一緒ですか?
日本語自体が非常に意味微妙ですが、でも右側の「私は毎日働かない。」は働く日ありますか?
働く日が0と考える方が自然ですよね?
もちろん、働いたり働かなかったりという意味に取れなくもないですが、働く日がないの方が可能性が高いです。
一方、「毎日働くという訳ではない。」、こっちは明らかに働いたり働かなかったりです。
これが正しいんです。
「毎日働かない。」と訳したらペケです。
ところが、日本って”not”を「訳ではない」と教えれば済む話を、「毎日働かない。」はペケだよの
理由を”every”という「全部」という言葉が付いたから部分否定と言ってねとか、部分指定に訳しましょうと高校とかでもこういう教え方で習う子が大半です。
そもそもが”not”が「何々という訳ではない」と覚えていれば部分否定とかそんな事をもち出さなくても正解出来るんです。
一部のややこしいやつで部分否定という言葉をもち出した方がいいケースももちろんありますが、
まずは全部否定だ部分否定だとかいうややこしい言葉はおいておきます。
”not”は”I work”「私は働くという訳ではない。」
あるいは”I work every day”「私毎日働くという訳ではない」となります。
否定文は、肯定文プラス「という訳ではない」と覚えて下さい。
出てきましたのでお話をしました。
じゃあ本来の過去形の否定文の話に戻りましょう。
”I do not work every day.”に対して、”I”が主語”He”に変わりました。
私が一人目、一人称です。
あなたが二人目、二人称です。
彼、は第三者だから三人称です。
彼は一人だけだから三人称単数です。
”He”が三人称単数です。
今は現在形をやっています。
主語が三人称単数で動詞は現在形なら三単現の「s」が付きます。
”o”で終わっていたら”es”が付きます。
”He does not work on Sunday.”になる訳です。
ちなみに今まであまり言ってきませんでしたが、この2行の”not”のあとの”work”ですが、これはなんでしょう?
もちろん「働く」という動詞ですが、これは動詞の原形という元の形です。
動詞の原形です。
つまり、”do”や”does”が付いたら”work”のとこは原形で変わらないです。
”do”や”does”の所の形を変えます。
じゃあ過去形にする時も”do”や”does”の所を変えればいいので、”did”になる訳です。
三人称単数以外の現在形が”do”、三単現が”does”、過去形は全て”did”です。
”do not” ”dose not” ”did not”です。
そのあとの動詞は必ず元の形、原形で書きます。
全部原形です。
となると、結構簡単です。
だから”do” ”dose” ”did”を頭に入れておけばいいです。
毎回”do” ”dose” ”did”のどれにしようかな、”do not” ”dose not” ”did not”、あとの動詞はとにかくもういじくらない。
元の原形を書いておけばいいです。
という事で、一般動詞の過去形の否定文は意外と優しいです。
ただし一つだけ、PROGRESSは一般動詞の否定文に関して現在形を三単現を含めて二つ書いて、現在形と過去形が比べてあります。
ただ、一般の教科書というのはこういう比べ方じゃなくて、過去形の肯定文と否定文を比べてあるのが普通です。
例えば、”Lifang’s father”は”did not work”になっていますが、
肯定文ですと「リーファンのお父さんが昨夜働いた。」でしたら、
”Lifang’s father”、ここの部分が”Worked”になる訳です。
Lifang’s father worked last night.
この”work”と否定分にした時に”did not”、”did”のとこで過去形を表して”work”は原形に戻ります。
これ二つ目の”He does not work on Sunday.”ですが、これを肯定文にすると”He works on Sunday.”となります。
これを比べたら分かると思います。
肯定文だと動詞に”s”が付いたり”ed”が付いたりするのが、否定文になると”dose”や”did”になって、動詞は原形です。
これを間違えないようにして下さい。
このように一般動詞の否定文、過去形ですね。
現在形の否定文を過去形に変える事が出来るというのと、過去形の肯定文を否定文に変えられる、この両方出来るようにならなきゃダメです。
ちょっとPROGRESSその内の片方向しか載っていませんので、両方の練習をするようにしましょう。

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