英語を上達させるためには、単語・熟語・文法などの正確な知識が不可欠です。ところが、この中で文法が一番おざなりになっている人も多いと思われます。
文法をきちんと習得するには、まず動詞、名詞、形容詞、副詞といった品詞の区別を頭に入れる必要があります。そして次に、品詞の区別に基づいて文型をしっかり識別できるようにならねばなりません。この2点がすべての基礎といっても過言ではないでしょう。
これらが理解できていれば、たとえば動詞のing形には動名詞と現在分詞がありますが、その区別も決して難しいものではありません。主語などになって名詞の役割をしていれば動名詞、形容詞か副詞の働きをしていれば現在分詞と言います。後者のうち副詞の場合を分詞構文と呼ぶのが一般的です。動名詞と現在分詞に分けて呼ぶのには、主語のつけ方が異なるなどの理由があります。
たとえば、
「この家に住んでいる男は私のおじです。」
という文では、living in this house「この家に住んでいる」は前の名詞the man「男」を修飾しています。英語では、名詞を修飾する語句を形容詞と呼びます(日本語だと形容詞・形容動詞・連体詞の区別がありますが、英語にはないのでラクですね。)が、この、形容詞の働きをする場合のVing~は現在分詞と名づけられています。分詞構文=副詞と区別するため「現在分詞の形容詞的用法」と呼ぶ人もいます。
こういった文法用語が分からないために英語が苦手な人も多いと思います。ですが、その用語の定義をきちんと理解することで、学習は驚くほどスムーズに進んでいきます。当塾ではこのように、用語の定義をきちんと確認しながら授業を展開し、生徒さんが納得感を持てる解説をご提供いたします。