副詞とは?形容詞との違いと見分け方【中高生】

形容詞と副詞の違いを例文で確認する

形容詞と副詞の違いで判断に困るときは、語の意味や置かれている位置だけでなく、その語が文の中で何を説明しているかを見ると判断しやすくなります。

この記事は、形容詞と副詞の見分け方が分からない中高生goodとwellで判断に困る人-lyなら全部副詞だと思ってしまう人に向けて、例文で確認できるようにまとめています。

下の表では、「名詞を説明するのか」「動作を説明するのか」「主語の状態を説明するのか」を確認してください。ここが分かると、後半のgood / wellやfast / earlyの違いも整理しやすくなります。

スマホでは、表を横に動かして例文まで確認できます。

説明しているもの 使う品詞 例文
名詞 形容詞 He is a careful driver.
主語の状態 形容詞 He looks happy.
動作の様子 副詞 He drives carefully.
形容詞・副詞の程度 副詞 very careful / very carefully

特に注意したいのは、動詞の後ろにある語が、必ず副詞になるわけではないことです。be動詞やlook、feel、getなどの後ろでは、主語の状態を表す形容詞が使われることがあります。

短時間で確認したい場合は、「形容詞と副詞の見分け方」と「動詞の後ろでも形容詞になる場合」を読むと、問題で間違えやすいポイントを先に整理できます。

形容詞と副詞は、訳だけで区別しようとすると混ざりやすい単元です。たとえば「よい」「上手に」のように日本語では近く見える言葉でも、英語では名詞を説明しているのか、動作を説明しているのかで使う語が変わります。

このあと、例文を使いながら「何を説明しているか」を順番に確認していきます。

下の画像は、形容詞と副詞の違いを大まかに整理するための補助図です。細かい判断は、後ろの例文で確認していきます。

形容詞と副詞の違いを、説明している相手で見分ける考え方を示すイメージ

形容詞と副詞の見分け方:説明している相手を見る

形容詞と副詞を見分けるときは、語尾や語順だけで決めず、次の流れで確認します。

説明している相手を4段階で確認する

  1. 形容詞か副詞かを判断したい語を見つける
  2. その語が何を説明しているかを探す
  3. 名詞や主語の状態を説明していれば、形容詞と考える
  4. 動作・形容詞・別の副詞・文全体を説明していれば、副詞と考える

判断のポイント

be、look、feel、sound、smell、taste、seem、become、getなどの後ろでは、主語の状態や性質を説明していないか確認します。主語の状態を説明していれば、動詞の後ろにあっても形容詞です。

名詞を説明していれば形容詞

He is a careful driver.

carefulは、名詞のdriverを説明しています。そのため、carefulは形容詞です。

She is a friendly teacher.

friendlyは、名詞のteacherを説明しています。-lyで終わっていますが、この文では形容詞です。

動作の様子を説明していれば副詞

He drives carefully.

carefullyは、動詞のdrivesを説明しています。「どのように運転するのか」という動作の様子を表しているため、副詞です。

She smiled happily.

happilyは、動詞のsmiledを説明しています。「どのようにほほ笑んだのか」を表しているため、副詞です。

動詞の後ろでも形容詞になる場合

「動詞の後ろにあるから副詞」と判断すると、次のような文で間違えやすくなります。

She looks happy.

happyは、lookという動作の様子ではなく、主語のSheがどのように見えるかを説明しています。主語の状態を説明しているため、形容詞です。

She smiled happily.

こちらのhappilyは、主語の状態ではなく、smiledという動作の様子を説明しています。そのため、副詞です。

スマホでは、表を横に動かして「品詞」と「説明しているもの」を確認できます。

例文 品詞 説明しているもの
He looked happy. 形容詞 主語Heの状態
He smiled at me happily. 副詞 smiledという動作の様子
The music sounds beautiful. 形容詞 主語The musicの性質
She sings beautifully. 副詞 singsという動作の様子
The soup smells good. 形容詞 主語The soupの状態
She carefully smelled the soup. 副詞 smelledという動作の様子

The soup smells good.では、goodがスープの状態を説明しています。一方、She carefully smelled the soup.では、carefullyが「注意深く匂いを嗅いだ」という動作の様子を説明しています。

学校の問題で判断に困るポイント
例文では理解できても、学校教材や定期テストでは英文が長くなり、どの語が何を説明しているのか見つけにくくなることがあります。その場合は、品詞名だけでなく、主語・動詞・説明されている語を順番に確認しましょう。

形容詞が置かれる位置:名詞の前と動詞の後ろ

名詞の前に置く場合

形容詞は、名詞の前に置かれて、その名詞の性質や状態を説明します。

  • a happy girl:happyがgirlを説明
  • a careful driver:carefulがdriverを説明
  • a good singer:goodがsingerを説明
  • an early breakfast:earlyがbreakfastを説明

be・look・feel・getなどの後ろに置く場合

形容詞は名詞の前だけでなく、be動詞や、状態・変化・感覚を表す動詞の後ろに置かれることもあります。この場合、形容詞は主語の状態や性質を説明します。

  • She is happy.:happyがSheの状態を説明
  • You look tired.:tiredがYouの状態を説明
  • I feel happy.:happyがIの状態を説明
  • The music sounds beautiful.:beautifulがThe musicの性質を説明
  • The soup smells good.:goodがThe soupの状態を説明
  • He got angry.:angryがHeの変化後の状態を説明

動詞の後ろに置かれていても、主語の状態を説明している語は形容詞です。語の位置だけではなく、説明している相手を確認しましょう。

副詞が説明するもの:動詞・程度・文全体

副詞は、主に動詞・形容詞・別の副詞・文全体を説明します。

動詞を説明する

Nancy sings well.

wellは、動詞のsingsを説明しています。「どのように歌うのか」を表しているため、副詞です。

形容詞や別の副詞を説明する

Nancy is a very good singer.

Nancy sings very well.

最初の文では、veryが形容詞のgoodの程度を説明しています。次の文では、veryが副詞のwellの程度を説明しています。どちらのveryも副詞です。

文全体を説明する

Fortunately, he was not hurt.

Fortunatelyは、「彼はけがをしなかった」という文全体の内容に対して、「幸いにも」という話し手の判断や評価を加えています。このように、副詞が特定の動詞だけでなく、文全体にかかることもあります。

次の画像では、副詞がどのような語や文全体を説明するかを確認できます。特にveryのように、動詞ではなく形容詞や副詞の程度を説明する副詞にも注意しましょう。

副詞が動詞、形容詞、別の副詞、文全体を説明することを整理したイメージ

goodとwellの違い

goodwellは、日本語ではどちらも「よい」「上手」に近い意味で使われるため、混ざりやすい語です。基本的には、goodは形容詞、wellは副詞として使います。

Nancy is a very good singer.

goodは、名詞のsingerを説明しています。名詞を説明しているため、形容詞です。

Nancy sings very well.

wellは、動詞のsingsを説明しています。動作の様子を説明しているため、副詞です。

スマホでは、表を横に動かしてgoodとwellの違いを確認できます。

基本の品詞 説明している語
good 形容詞 名詞・主語の状態 a good singer / The soup smells good.
well 副詞 主に動詞 sing well

goodとwellを訳だけで覚えると、「上手な歌手」と「上手に歌う」の違いが見えにくくなります。goodは名詞や主語の状態を説明しているかwellは動作を説明しているかを確認しましょう。

ここからは、画像や動画でも同じ内容を確認できます。文章だけで理解できる場合は、次の「wellが形容詞になる場合」へ進んでもかまいません。

『Nancy sings very well.』という英文が中心に表示されており、形容詞 'good' と副詞 'well' の違いを解説するスライド。

動画でgoodとwellの基本的な違いを確認する

動画を見るときも、訳だけを追うのではなく、goodが名詞や主語の状態を説明しているかwellが動作を説明しているかを確認すると理解しやすくなります。

wellが形容詞になる場合

wellは副詞として使うのが基本ですが、「元気な・健康な」という意味では形容詞になります。

下の動画では、wellが副詞ではなく形容詞として使われる場合を確認できます。特にget wellの形に注目してください。

He will get well soon.

この文のwellは、「上手に」という副詞ではなく、「元気な・健康な」という意味の形容詞です。getの後ろで、主語Heの変化後の状態を説明しています。

He got angry.

get+形容詞は、「ある状態になる」という変化を表します。He got angry.ではangryがHeの状態を説明し、He will get well soon.ではwellがHeの状態を説明しています。

形容詞が名詞を修飾すること、副詞が名詞以外を修飾することを示す色分けされた図。

'get'+形容詞の構造を説明するスライド。例文として 'He will get well soon.' が使用され、形容詞 'well' の用法が示されている。

fast・early・-lyで注意する語

形容詞と副詞が同じ形の語

fastearlyなどは、形容詞でも副詞でも形が変わりません。語の形だけではなく、説明している相手を確認します。

動画でfast・earlyと-lyの使い方を確認する

スマホでは、表を横に動かして形容詞の例と副詞の例を見比べられます。

形容詞の例 副詞の例
fast a fast runner run fast
early an early breakfast get up early
hard a hard question study hard
late a late train arrive late
straight a straight line go straight

形容詞として使われる-lyの語

-lyは副詞の手がかりになりますが、-lyで終わる語がすべて副詞というわけではありません。次の語は、形容詞として使われる代表例です。

  • friendly:親しみやすい、好意的な
  • lovely:すてきな、愛らしい
  • lonely:孤独な、寂しい
  • lively:活気のある
  • weekly:毎週の
  • likely:ありそうな、可能性が高い
She is a friendly teacher.

friendlyは、名詞のteacherを説明しているため形容詞です。-lyという語尾だけでは、品詞を決められません。

She spoke kindly to me.

kindlyは、この文では動詞のspokeを説明しているため副詞です。

-lyで終わる語の中には、文中での使われ方によって品詞が変わるものもあります。たとえば、weeklyは形容詞としても副詞としても使われます。

  • We have a weekly meeting.
    weeklyが名詞meetingを説明しているため、形容詞です。
  • The magazine is published weekly.
    weeklyがpublishedの頻度を説明しているため、副詞です。
  • It is likely to rain.
    likelyが「雨が降りそうだ」という可能性を表しているため、形容詞です。

同じ語でも文中での働きが変わる場合があるため、語尾だけでなく、何を説明しているかを確認しましょう。

-lyが付くと意味が変わる語

-lyを付けた語が、元の語と同じ意味の副詞になるとは限りません。

スマホでは、表を横に動かして意味の違いを確認できます。

意味 -lyが付いた語 意味
hard 一生懸命に hardly ほとんど~ない
late 遅く lately 最近
near 近くに nearly ほとんど、もう少しで

たとえば、He studied hard.は「彼は一生懸命勉強した」という意味です。一方、He hardly studied.は「彼はほとんど勉強しなかった」という意味になります。

問題で形容詞と副詞を見分ける

入試レベルの問題

次の英文の(   )に入れるのに最も適当なものを、下の①~④のうちから一つ選べ。

Thanks to their (   ) comments after my presentation, I felt very relieved.

  1. friendly
  2. nicely
  3. properly
  4. warmly

空所の後ろにあるcommentsは名詞です。空所の語はcommentsを説明するため、名詞を説明できる形容詞が必要です。

friendlyは-lyで終わっていますが、「親しみやすい、好意的な」という意味の形容詞です。一方、nicely、properly、warmlyは、この選択肢では副詞です。したがって、答えはfriendlyです。

5問の確認問題

形容詞と副詞の見分け方を確認しましょう。答えを見る前に、先に「その語が何を説明しているか」を考えてみてください。

  1. She is a(careful / carefully)driver.
  2. She drives(careful / carefully).
  3. You look(tired / tiredly).
  4. He runs(fast / fastly).
  5. She is a friendly teacher.のfriendlyは、形容詞と副詞のどちらですか。
答えと解説を見る
  1. careful

    carefulは名詞のdriverを説明しているため、形容詞です。

  2. carefully

    carefullyは動詞のdrivesを説明しているため、副詞です。

  3. tired

    tiredはlookの動作を説明しているのではなく、主語Youの状態を説明しているため、形容詞です。

  4. fast

    fastは動詞のrunsを説明する副詞です。fastは形容詞でも副詞でも同じ形を使います。

  5. 形容詞

    friendlyは名詞のteacherを説明しています。-lyで終わっていますが、この文では形容詞です。

確認問題のあとに残る不安
このページの例文では分かっても、学校のワークや定期テストでは文が長くなり、どの語が何を説明しているのか見つけにくくなることがあります。その場合は、形容詞・副詞だけでなく、文の組み立てから確認する練習が役立ちます。

余裕がある人向け:比較級・副詞句・形容詞の位置

ここまでの「何を説明しているか」が分かれば、基本問題には取り組みやすくなります。ここからは、形容詞と副詞の見分け方に関連する発展内容です。さらに理解を深めたい場合は、次の内容も確認しましょう。

goodとwellの比較級・最上級

形容詞のgoodと副詞のwellは品詞が異なりますが、比較級と最上級では、どちらもbetter、bestになります。

  • This is a good book.
  • This book is better than that one.
  • She sings well.
  • She sings better than I do.

betterが形容詞か副詞かは、元の語と同じように、何を説明しているかで判断します。

'good' と 'well'、'fast' と 'slow'、'early' と 'late' のような形容詞と副詞の比較を一覧表にしたスライド。

形容詞や副詞の比較級と最上級をまとめた表。例: 'good, better, best'。

文頭に置かれる副詞句・副詞節

副詞の働きは、1語だけでなく、複数の語のまとまりでも表せます。文頭に「いつ・どこで・なぜ」などを表す副詞句や副詞節が来る場合、後ろにコンマを置くことがあります。

副詞句が '副詞句+,+SV~' の形をとることを示す具体例。コンマの役割を強調。

単語1つだけでなく、語句のまとまりが文のどの部分を説明しているかを見ると、英文の構造をつかみやすくなります。

長い形容詞表現が名詞の後ろに置かれる場合

形容詞は名詞の前に置かれることが多い一方、形容詞に補足する語句が続く場合は、名詞の後ろから説明することがあります。

  • a kind person:1語の形容詞kindがpersonの前から説明
  • a very kind person:very kindは2語ですが、personの前から説明
  • a person kind to me:kindにto meが続き、personを後ろから説明

「2語以上なら必ず名詞の後ろ」とは限りません。語数だけで決めず、形容詞にどのような補足が続いているかを確認します。

よくある質問

形容詞と副詞は意味で区別できますか?

意味だけでは区別しにくい場合があります。たとえばgoodとwellは、どちらも「よい」「上手」に近く見えます。名詞や主語の状態を説明していれば形容詞、動作や程度を説明していれば副詞と考えましょう。

動詞の後ろにある語は副詞ですか?

必ず副詞になるわけではありません。be、look、feel、sound、smell、taste、seem、become、getなどの後ろでは、主語の状態を説明する形容詞が置かれることがあります。たとえばShe looks happy.のhappyは、主語Sheの状態を説明する形容詞です。

goodの副詞は何ですか?

「よく」「上手に」という意味で動作を説明するときは、基本的にwellを使います。a good singerではgoodが名詞singerを説明し、sing wellではwellが動詞singを説明します。

-lyが付いていれば必ず副詞ですか?

必ず副詞とは限りません。happilyやcarefullyのような副詞もありますが、friendly、lovely、lonely、lively、likelyなどは形容詞として使われます。また、weeklyのように、文中での使われ方によって形容詞にも副詞にもなる語があります。語尾だけで決めず、何を説明しているかを確認します。

friendlyは-lyで終わるのになぜ形容詞ですか?

-lyは副詞だけに付く語尾ではないためです。friendlyは「親しみやすい、好意的な」という意味の形容詞です。a friendly teacherやfriendly commentsのように、名詞を説明します。

wellはいつも副詞ですか?

wellは副詞として使うのが基本ですが、get wellのように「元気な・健康な」という意味の形容詞として使われる場合もあります。

fastやearlyは形容詞ですか、副詞ですか?

どちらにもなります。a fast runnerのfastはrunnerを説明する形容詞です。run fastのfastはrunを説明する副詞です。earlyも、名詞を説明していれば形容詞、動作を説明していれば副詞です。

まとめ:形容詞と副詞は説明している相手を見る

  • この記事では、主に名詞や主語の状態を説明する形容詞を確認した。
  • 副詞は、動詞・形容詞・別の副詞・文全体などを説明する。
  • 動詞の後ろにある語が、必ず副詞になるわけではない。
  • be、look、feel、sound、smell、taste、seem、become、getなどの後ろでは、主語の状態を表す形容詞に注意する。
  • goodは形容詞、wellは副詞として使うのが基本。
  • get wellのwellは「元気な・健康な」という形容詞。
  • fast、early、hard、lateなどは、形容詞と副詞が同じ形になることがある。
  • friendlylikelyなど、-lyで終わる形容詞もある。
  • weeklyのように、形容詞と副詞の両方で使われる語もある。
  • hardとhardlyのように、-lyが付くと意味が変わる語もある。

形容詞と副詞を見分けるときは、語尾や語順だけで判断しないことが大切です。候補の語が、名詞や主語の状態を説明しているのか、それとも動作や程度、文全体を説明しているのかを確認しましょう。

形容詞・副詞の確認
goodとwellは、意味より「何を説明しているか」で見ると理解しやすくなります。
例文では理解できても、学校のワークや定期テストの英文になると、品詞の判断で困ることがあります。形容詞・副詞の使い分けが他の単元でも混ざりやすい方は、文の中で説明先を確認する練習を重ねることが大切です。

この単元の理解はできても、学校英語全体の中でどこから復習を入れるべきかがはっきりしない場合は、学校英語のつまずきをどこから確認し直すべきか知りたい場合はこちらもあわせてご覧ください。

動画:PROGRESS IN ENGLISH 21 完全攻略

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