副詞とは?形容詞との違いと見分け方【中高生】
形容詞と副詞の違い
形容詞と副詞の違いは、語の意味や置かれている位置だけでなく、その語が文の中で何を説明しているかを見ると判断しやすくなります。
この記事では、中高生が最初に押さえたい使い方として、形容詞が名詞や主語の状態を説明する場合を中心に確認します。副詞は、動詞・形容詞・別の副詞・文全体などを説明する語です。
| 説明しているもの | 使う品詞 | 例文 |
|---|---|---|
| 名詞 | 形容詞 | He is a careful driver. |
| 主語の状態 | 形容詞 | He looks happy. |
| 動作の様子 | 副詞 | He drives carefully. |
| 形容詞・副詞の程度 | 副詞 | very careful / very carefully |
特に注意したいのは、動詞の後ろにある語が、必ず副詞になるわけではないことです。be動詞やlook、feel、getなどの後ろでは、主語の状態を表す形容詞が使われることがあります。

形容詞と副詞の見分け方
形容詞と副詞を見分けるときは、語尾や語順だけで決めず、次の順番で確認します。
説明している相手を4段階で確認する
- 形容詞か副詞かを判断したい語を見つける
- その語が何を説明しているかを探す
- 名詞や主語の状態を説明していれば、形容詞と考える
- 動作・形容詞・別の副詞・文全体を説明していれば、副詞と考える
判断のポイント
be、look、feel、sound、smell、taste、seem、become、getなどの後ろでは、主語の状態や性質を説明していないか確認します。主語の状態を説明していれば、動詞の後ろにあっても形容詞です。
名詞を説明していれば形容詞
carefulは、名詞のdriverを説明しています。そのため、carefulは形容詞です。
friendlyは、名詞のteacherを説明しています。-lyで終わっていますが、この文では形容詞です。
動作の様子を説明していれば副詞
carefullyは、動詞のdrivesを説明しています。「どのように運転するのか」という動作の様子を表しているため、副詞です。
happilyは、動詞のsmiledを説明しています。「どのようにほほ笑んだのか」を表しているため、副詞です。
動詞の後ろでも形容詞になる場合
「動詞の後ろにあるから副詞」と判断すると、次のような文で間違いやすくなります。
happyは、lookという動作の様子ではなく、主語のSheがどのように見えるかを説明しています。主語の状態を説明しているため、形容詞です。
こちらのhappilyは、主語の状態ではなく、smiledという動作の様子を説明しています。そのため、副詞です。
| 例文 | 品詞 | 説明しているもの |
|---|---|---|
| He looked happy. | 形容詞 | 主語Heの状態 |
| He smiled at me happily. | 副詞 | smiledという動作の様子 |
| The music sounds beautiful. | 形容詞 | 主語The musicの性質 |
| She sings beautifully. | 副詞 | singsという動作の様子 |
| The soup smells good. | 形容詞 | 主語The soupの状態 |
| She carefully smelled the soup. | 副詞 | smelledという動作の様子 |
The soup smells good.では、goodがスープの状態を説明しています。一方、She carefully smelled the soup.では、carefullyが「注意深く匂いを嗅いだ」という動作の様子を説明しています。
形容詞が置かれる位置
名詞の前に置く場合
形容詞は、名詞の前に置かれて、その名詞の性質や状態を説明します。
- a happy girl:happyがgirlを説明
- a careful driver:carefulがdriverを説明
- a good singer:goodがsingerを説明
- an early breakfast:earlyがbreakfastを説明
be・look・feel・getなどの後ろに置く場合
形容詞は名詞の前だけでなく、be動詞や、状態・変化・感覚を表す動詞の後ろに置かれることもあります。この場合、形容詞は主語の状態や性質を説明します。
- She is happy.:happyがSheの状態を説明
- You look tired.:tiredがYouの状態を説明
- I feel happy.:happyがIの状態を説明
- The music sounds beautiful.:beautifulがThe musicの性質を説明
- The soup smells good.:goodがThe soupの状態を説明
- He got angry.:angryがHeの変化後の状態を説明
動詞の後ろに置かれていても、主語の状態を説明している語は形容詞です。語の位置だけではなく、説明している相手を確認しましょう。
副詞が説明するもの
副詞は、主に動詞・形容詞・別の副詞・文全体を説明します。
動詞を説明する
wellは、動詞のsingsを説明しています。「どのように歌うのか」を表しているため、副詞です。
形容詞や別の副詞を説明する
Nancy is a very good singer.
Nancy sings very well.
最初の文では、veryが形容詞のgoodの程度を説明しています。次の文では、veryが副詞のwellの程度を説明しています。どちらのveryも副詞です。
文全体を説明する
Fortunatelyは、「彼はけがをしなかった」という文全体の内容に対して、「幸いにも」という話し手の判断や評価を加えています。このように、副詞が特定の動詞だけでなく、文全体にかかることもあります。

goodとwellの違い
goodとwellは、日本語ではどちらも「よい」「上手」に近い意味で使われるため、混ざりやすい語です。基本的には、goodは形容詞、wellは副詞として使います。
goodは、名詞のsingerを説明しています。名詞を説明しているため、形容詞です。
wellは、動詞のsingsを説明しています。動作の様子を説明しているため、副詞です。
| 語 | 基本の品詞 | 説明している語 | 例 |
|---|---|---|---|
| good | 形容詞 | 名詞・主語の状態 | a good singer / The soup smells good. |
| well | 副詞 | 主に動詞 | sing well |

動画を見るときも、訳だけを追うのではなく、goodが名詞や主語の状態を説明しているか、wellが動作を説明しているかを確認すると理解しやすくなります。
wellが形容詞になる場合
wellは副詞として使うのが基本ですが、「元気な・健康な」という意味では形容詞になります。
この文のwellは、「上手に」という副詞ではなく、「元気な・健康な」という意味の形容詞です。getの後ろで、主語Heの変化後の状態を説明しています。
get+形容詞は、「ある状態になる」という変化を表します。He got angry.ではangryがHeの状態を説明し、He will get well soon.ではwellがHeの状態を説明しています。


fast・early・-lyで注意する語
形容詞と副詞が同じ形の語
fastやearlyなどは、形容詞でも副詞でも形が変わりません。語の形だけではなく、説明している相手を確認します。
| 語 | 形容詞の例 | 副詞の例 |
|---|---|---|
| fast | a fast runner | run fast |
| early | an early breakfast | get up early |
| hard | a hard question | study hard |
| late | a late train | arrive late |
| straight | a straight line | go straight |
形容詞として使われる-lyの語
-lyは副詞の手がかりになりますが、-lyで終わる語がすべて副詞というわけではありません。次の語は、形容詞として使われる代表例です。
- friendly:親しみやすい、好意的な
- lovely:すてきな、愛らしい
- lonely:孤独な、寂しい
- lively:活気のある
- weekly:毎週の
- likely:ありそうな、可能性が高い
friendlyは、名詞のteacherを説明しているため形容詞です。-lyという語尾だけでは、品詞を決められません。
kindlyは、この文では動詞のspokeを説明しているため副詞です。
-lyで終わる語の中には、文中での使われ方によって品詞が変わるものもあります。たとえば、weeklyは形容詞としても副詞としても使われます。
- We have a weekly meeting.
weeklyが名詞meetingを説明しているため、形容詞です。 - The magazine is published weekly.
weeklyがpublishedの頻度を説明しているため、副詞です。 - It is likely to rain.
likelyが「雨が降りそうだ」という可能性を表しているため、形容詞です。
同じ語でも文中での働きが変わる場合があるため、語尾だけでなく、何を説明しているかを確認しましょう。
-lyが付くと意味が変わる語
-lyを付けた語が、元の語と同じ意味の副詞になるとは限りません。
| 語 | 意味 | -lyが付いた語 | 意味 |
|---|---|---|---|
| hard | 一生懸命に | hardly | ほとんど~ない |
| late | 遅く | lately | 最近 |
| near | 近くに | nearly | ほとんど、もう少しで |
たとえば、He studied hard.は「彼は一生懸命勉強した」という意味です。一方、He hardly studied.は「彼はほとんど勉強しなかった」という意味になります。
問題で形容詞と副詞を見分ける
入試レベルの問題
次の英文の( )に入れるのに最も適当なものを、下の①~④のうちから一つ選べ。
Thanks to their ( ) comments after my presentation, I felt very relieved.
- friendly
- nicely
- properly
- warmly
空所の後ろにあるcommentsは名詞です。空所の語はcommentsを説明するため、名詞を説明できる形容詞が必要です。
friendlyは-lyで終わっていますが、「親しみやすい、好意的な」という意味の形容詞です。一方、nicely、properly、warmlyは、この選択肢では副詞です。したがって、答えはfriendlyです。
5問の確認問題
形容詞と副詞の見分け方を確認しましょう。
- She is a(careful / carefully)driver.
- She drives(careful / carefully).
- You look(tired / tiredly).
- He runs(fast / fastly).
- She is a friendly teacher.のfriendlyは、形容詞と副詞のどちらですか。
答えと解説を見る
-
careful
carefulは名詞のdriverを説明しているため、形容詞です。
-
carefully
carefullyは動詞のdrivesを説明しているため、副詞です。
-
tired
tiredはlookの動作を説明しているのではなく、主語Youの状態を説明しているため、形容詞です。
-
fast
fastは動詞のrunsを説明する副詞です。fastは形容詞でも副詞でも同じ形を使います。
-
形容詞
friendlyは名詞のteacherを説明しています。-lyで終わっていますが、この文では形容詞です。
発展:比較級・副詞句・形容詞の位置
ここからは、形容詞と副詞の基本的な見分け方に関連する発展内容です。
goodとwellの比較級・最上級
形容詞のgoodと副詞のwellは品詞が異なりますが、比較級と最上級では、どちらもbetter、bestになります。
- This is a good book.
- This book is better than that one.
- She sings well.
- She sings better than I do.
betterが形容詞か副詞かは、元の語と同じように、何を説明しているかで判断します。


文頭に置かれる副詞句・副詞節
副詞の働きは、1語だけでなく、複数の語のまとまりでも表せます。文頭に「いつ・どこで・なぜ」などを表す副詞句や副詞節が来る場合、後ろにコンマを置くことがあります。

単語1つだけでなく、語句のまとまりが文のどの部分を説明しているかを見ると、英文の構造をつかみやすくなります。
長い形容詞表現が名詞の後ろに置かれる場合
形容詞は名詞の前に置かれることが多い一方、形容詞に補足する語句が続く場合は、名詞の後ろから説明することがあります。
- a kind person:1語の形容詞kindがpersonの前から説明
- a very kind person:very kindは2語ですが、personの前から説明
- a person kind to me:kindにto meが続き、personを後ろから説明
「2語以上なら必ず名詞の後ろ」とは限りません。語数だけで決めず、形容詞にどのような補足が続いているかを確認します。
よくある質問
形容詞と副詞は意味で区別できますか?
意味だけでは区別しにくい場合があります。たとえばgoodとwellは、どちらも「よい」「上手」に近く見えます。名詞や主語の状態を説明していれば形容詞、動作や程度を説明していれば副詞と考えましょう。
動詞の後ろにある語は副詞ですか?
必ず副詞になるわけではありません。be、look、feel、sound、smell、taste、seem、become、getなどの後ろでは、主語の状態を説明する形容詞が置かれることがあります。たとえばShe looks happy.のhappyは、主語Sheの状態を説明する形容詞です。
goodの副詞は何ですか?
「よく」「上手に」という意味で動作を説明するときは、基本的にwellを使います。a good singerではgoodが名詞singerを説明し、sing wellではwellが動詞singを説明します。
-lyが付いていれば必ず副詞ですか?
必ず副詞とは限りません。happilyやcarefullyのような副詞もありますが、friendly、lovely、lonely、lively、likelyなどは形容詞として使われます。また、weeklyのように、文中での使われ方によって形容詞にも副詞にもなる語があります。語尾だけで決めず、何を説明しているかを確認します。
friendlyは-lyで終わるのになぜ形容詞ですか?
-lyは副詞だけに付く語尾ではないためです。friendlyは「親しみやすい、好意的な」という意味の形容詞です。a friendly teacherやfriendly commentsのように、名詞を説明します。
wellはいつも副詞ですか?
wellは副詞として使うのが基本ですが、get wellのように「元気な・健康な」という意味の形容詞として使われる場合もあります。
fastやearlyは形容詞ですか、副詞ですか?
どちらにもなります。a fast runnerのfastはrunnerを説明する形容詞です。run fastのfastはrunを説明する副詞です。earlyも、名詞を説明していれば形容詞、動作を説明していれば副詞です。
まとめ:形容詞と副詞は説明している相手を見る
- この記事では、主に名詞や主語の状態を説明する形容詞を確認した。
- 副詞は、動詞・形容詞・別の副詞・文全体などを説明する。
- 動詞の後ろにある語が、必ず副詞になるわけではない。
- be、look、feel、sound、smell、taste、seem、become、getなどの後ろでは、主語の状態を表す形容詞に注意する。
- goodは形容詞、wellは副詞として使うのが基本。
- get wellのwellは「元気な・健康な」という形容詞。
- fast、early、hard、lateなどは、形容詞と副詞が同じ形になることがある。
- friendlyやlikelyなど、-lyで終わる形容詞もある。
- weeklyのように、形容詞と副詞の両方で使われる語もある。
- hardとhardlyのように、-lyが付くと意味が変わる語もある。
形容詞と副詞を見分けるときは、語尾や語順だけで判断しないことが大切です。候補の語が、名詞や主語の状態を説明しているのか、それとも動作や程度、文全体を説明しているのかを確認しましょう。
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