代名詞の目的格【Progress Book1 Lesson9-3】
今回は、Book1 Lesson9シーン3、代名詞の目的格という事で、先ほどまでやっていた現在進行形を離れて、新しい話しが始まっているようですが、宜しくお願いいたします。
こちらLookの方を見て下さい。
今回ポイントになるのは”me” “you” “him” “her” “it” “us” “them”の部分です。
PROGRESSをお持ちの方は78ページ、79ページをお開けになって下さい。
お隣の79ページに表が出ています。
”I” “my” ”me”とか”you” ”your ” ”you”です。
He likes her.
ここに注目しましょう。
”He likes her.”、最初の「彼は」というのが主語です。
”likes”「誰々が好きだ」が動詞です。
しばらく言ってこなかったですが、自動詞と他動詞を区別する癖が付いている方”vt”他動詞、”like”は本当は「何々が好きだ」という意味の他動詞です。
何を好きなの?誰を好きなの?この「何を」「誰を」という部分、これを目的語と言うんでしたね。
そうすると例えば、”he” ”his” ”him”とか、”she ””her” です。
1番左の”he”とか”she”、これを日本語にした時に、「彼」「彼女」ではなく、
「彼は」「彼女は」で「は」を付けて覚えて下さい。
場合によっては「彼が」とか「彼女が」と訳す事もありますが、まず「彼は」とか「彼女は」という意味です。
主語に書きたい時は、このように”he”とか”she”になっている訳です。
これを主格と言うんですが、主格は主語になる形です。
主語形とかいう名前付けておいた方が分かりやすいんですが、格って何ですか?と聞かれますが、
主格は主語形です。(ちなみに私の授業では主格と言わず主語と言ってもOKにしています。)
今度は逆に、”He likes her.”の”her”です。
目的語となります。
目的語の時は主語形とは違って目的語形です。
目的語の時の形で書かなきゃダメです。
それが”him”とか”her”になります。
なので、”He likes her.”です。
今日ちょっとお話ししたいのが、この何とか格とかなんでこういう分かりにくい名前を付けるのかなと思いますが、主語形とか目的語形とか言っておけばいいと思いますが、それプラス一人称、二人称、三人称とかです。
一人称単数で”I” ”my” ”me”とか、二人称単数で”you” ”your” ”you”とありますが、この一人称二人称の意味がよく分からないという人が多いです。
高校生なんかで、例えば三人称複数の目的格は?と言ったら”them”とかぱっと出る子、それでも一人称の人称って何?と聞いたら分かりませんという子が結構多いです。
こういうのは名前付けた人がちょっと昔の日本人な訳です。
昔というのはこういう勉強の内容というのは素人がぱってみたら分からないような、ちょっとそういうネーミングにしなきゃダメと言う変な意識があった時代です。
戦前というか多分明治時代に一人称とかこういう訳を誰かが考えついたんでしょうが、これも簡単に言えばこういう事です。
一人称というのを、英語にしてみましょう。
”the first person”です。
一人目の人という意味です。
一人目の人ですから、一人目と言えばいいのになんで一人称とか言うんでしょう。
しかも一人称、二人称と言う所為で、一人だったら一人称、二人だったら二人称とか言い出す子がいて、じゃあ単数複数って何なの?となっちゃいます。
一人目、二人目です。
今私が喋っていて皆さんが聞いてらっしゃる訳です。
じゃあ私から見たら、喋っている自分を世界70億内一人目の人と考えます。
そんなに偉くないんですけども(笑)一人目の人と考えて、聞いて下さっている皆さんが二人目です。それ以外の人が三人目です。
三人目というのは実は日本語でも第三者と言いますよね?
あれと全く同じ意味です。
三人称と第三者は同じ意味です。
会話をしている時に話している自分が一人目です。
聞いている相手が二人目です。
その会話と関係ない人、第三者が三人目です。
これを一人称、二人称、三人称というだけの事です。
文法用語というのも難しそうに見えて、実はこういう意味と分かれば凄く単純という事があります。
しかも、英語に訳しちゃった方が何の事かすぐ分かるみたいな事があります。
一人称は”the first person”です。
という事は二人称は当然、”the second person”です。
三人目が”the third person”です。
野球の”first””second”third”と一緒です。
一人目、二人目、三人目というそれだけの事です。
こういう代名詞を人称代名詞と言いますが、人称が分からないから人称代名詞と言われても訳が分からないという人が多いですが、単に一人目、二人目、三人目という事です。
これを頭に入れた欲しいと思います。
では後半にいきたいと思います。
後半に関しても、今の人称代名詞の目的格がここに出てくる訳です。
”me” ”him” ”her” ”it” ”us” ”them”です。
ちなみに「私」というのが、英語の世界では自分を一人目と数えるんでしたね。
人称と書かずに一人目と書いた方がいいと思います。
学校の先生がこういうのをノートに書いているのを見て、一人目じゃなく一人称だから一人目ではないと言ってしまう人がいます。
そう先生に言われたら分かりましたと言って称に変えておけばいいです。
ほんとは一人目という意味ですけどね。
「あなた」が二人目です。
じゃあ「彼」というのは、今その場にいない人の事を「彼」と言いますよね?
その会話では第三者のはずです。したがって、三人目です。
そうやって慣れてきたら手では三人称と書きながら頭の中では三人目とかに出来ればいいと思います。
それぞれ全部やっているときりがないですので、変えます。
これら全てを目的格と言います。
目的格というのも簡単に言うと、目的語になる時の形です。
目的語形と言います。
今回の目的語形ですが、それぞれの言葉の直前を見ますと、”to” ”about” ”for” ”in ””with” ”behind”です。
こういった言葉を何詞と言うか、大丈夫ですか?
前置詞でしたね。
前置詞とは何かと言いますと、名詞の前に置く言葉です。
何とか詞って、詞とか使うから分からないので、普通に言葉って書いちゃいけないんですか?となりますが、これは訓読みでことばと読みます。
この言葉がややこしいという人の中に高校生の特に女子は結構な割合でカラオケ大好きという子がいます。
私カラオケ行って歌詞見ないで歌えるのよ、と言います。
じゃあ歌詞の詞を漢字で書いてみるとこれです。
歌う時の詞です。そういう普段のものと合わせればいいです。
それはおいといて、前置詞は名詞の前に置く言葉です。
例えば、「東京」という名詞があります。
日本語で「東京に行くのに」英語では、「に」にあたる”to”は名詞”Tokyo”の前に書きます。
名詞の前に置くから前置詞という訳です。
それに対して、前置詞の後ろに人称代名詞を書く時も目的格にします。
”to me”とか”about him”「彼について」とかです。
”for her”「彼女を」とかです。
このように前置詞のあとに人称代名詞を書く時は目的格にします。
ちなみにここについてもうちょっと詳しい事を知りたいという方は、同じYouTubeの私の動画の中の、【自動詞と他動詞の区別の1】というのを見て下さればそこで分かるようになっていますので、
是非そちらを参照してみて欲しいと思います。
前置詞の後ろに人称代名詞、”to”のあとに「私」と書きたい。
”I” ”my” ”me”のどれを書くのか、目的格の”me”となります。
”with”のあとに「私たちと」と書きたい。
”we””our””us”どれ書くのか、前置詞のあとは問答無用で目的語形、つまり目的格と思って下さい。
という事は、この単語ですが、前置詞だって分かっていないと目的格が書けないかも知れません。
今後とも英語を勉強していくと、これ前置詞だからその後ろはとかそういうルールが結構いくつか出てきます。
したがって前置詞を新しく習ったらこの単語は前置詞だというのを覚えて下さい。
例えば”about”は「について」と覚えるだけではなく、前置詞で「何々について」と覚えて下さい。
”behind”は”behind 名詞”です。
”behind”は前置詞で「何々の後ろ」とかです。
前置詞についてはこの単語は前置詞だというのはしっかり覚えて欲しいと思います。
あと人称代名詞”I” ”my” ”me”とかこの辺をスラスラ書けて言えるようにして下さい。
自分でどれだけ練習したかです。
私がここで幾ら喋っても皆さんが覚えられる訳ではないので、自分でちゃんと覚えるようにして下さい。
結構こういう覚えるのをサボっていて英語苦手になっている人も多いです。
英語苦手と思っている人はちょっと英語の勉強時間を増やして覚えるという面白くない作業、特に中学の間です。中学なんて絶対数学の方が楽しいです。
私英語の教師ですが認めます(笑)
数学の難しい問題を解けてやった、答え出たという喜びと”I” ”my” ”me”から全部言えたからってそこまで嬉しいかというのは数学の方が嬉しいと思います。
それはしょうがないですが、人間何事も我慢です。
勉強というのは元々は我慢するという意味です。
詳しくは今は言いませんが、したがって我慢してしっかり覚えて欲しいと思います。
特に男子は数学が得意で英語が苦手という人は大体この我慢強さがないです。
面白いからって数学ばっかりやって英語のちゃんと覚える所をやっていないです。
世の中忍耐力がないと大人になって困りますから、勉強って大人になってからの忍耐力を付けるのにも非常に良いです。
だから是非頑張って欲しいと思います!
今日は余談が長くなってごめんなさい(笑)