不定詞の副詞用法(3)形容詞/副詞+enough to-v【Book2 Lesson11 Scene3】
enoughの位置と使い方を例文で確認しよう
このページでは、PROGRESS Book2 Lesson11 Scene3に出てくる例文を使って、enoughの位置と訳し方を整理します。
enoughは、「十分に」「十分な」という意味で使われますが、置く場所によって文の形が変わります。特に中学英語では、次の違いを区別することが大切です。
- 形容詞・副詞+enough:十分に〜
- enough+名詞:十分な〜
- 形容詞・副詞+enough to 動詞の原形:〜するのに十分
- not enough to 動詞の原形:〜するには十分でない
- enough for 人 to 動詞の原形:人が〜するのに十分
動画では例文ごとに詳しく確認できます。本文では、先に要点を整理してから、それぞれの例文を見ていきます。
Book2全体の進め方や、他の単元とのつながりをまとめて見たい場合は、全体像はこちらもあわせてご覧ください。
enoughの基本語順
enoughで大切なのは、何を修飾しているかを見分けることです。形容詞や副詞を修飾するときは後ろに置き、名詞を修飾するときは前に置きます。
| 形 | 語順 | 例 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 形容詞+enough | 形容詞の後ろ | ripe enough | 十分熟している |
| 副詞+enough | 副詞の後ろ | fast enough | 十分速く |
| enough+名詞 | 名詞の前 | enough money | 十分なお金 |
| 形容詞+enough to | 形容詞の後ろにenough、その後ろにto不定詞 | ripe enough to eat | 食べるのに十分熟している |
| enough for 人 to | for 人で動作主を示す | cheap enough for me to buy | 私が買うのに十分安い |
例文1:The apples are ripe enough to eat.
まずは、「形容詞+enough+to不定詞」の形を確認します。
“The apples are ripe enough to eat.”
この文は、「そのリンゴは食べるのに十分熟しています」という意味です。
動画では、“ripe enough”と“to eat”のつながりを確認できます。
ripeの意味
“ripe”は「熟している」という意味の形容詞です。
“The apples are ripe”だけなら、「そのリンゴは熟しています」という意味になります。
ripe enoughの意味
“enough”は、ここでは形容詞“ripe”を修飾しています。
形容詞を修飾するenoughは、形容詞の後ろに置くため、ripe enoughで「十分熟している」という意味になります。
to eatは「食べるのに」という判断基準
“to eat”は、「食べるのに」という意味を補っています。
つまり、“ripe enough to eat”は「食べるのに十分熟している」というまとまりです。
この文では、“eat”の目的語として“the apples”が意味上つながっています。そのため、日本語では「リンゴが食べる」ではなく、「リンゴを食べるのに十分熟している」と考えます。
前から自然に訳す考え方
英語では、先に“ripe enough”が出てきて、そのあとに“to eat”で「何をするのに十分なのか」が説明されます。
日本語にするときは、「そのリンゴは十分熟しているので、食べられる」または「そのリンゴは食べるのに十分熟している」と訳すと自然です。
例文2:It’s not warm enough to go swimming.
次は、否定文の“not enough to”を確認します。この動画では、「十分ではない」をどう訳すかがポイントです。
not warm enoughの意味
“warm”は「暖かい」という意味の形容詞です。
“It’s not warm enough”は、「十分暖かくない」という意味です。
“enough”は“warm”を修飾し、「どのくらい暖かいのか」を表しています。
to go swimmingの意味
“to go swimming”は、「泳ぎに行くのに」という意味です。
したがって、“It’s not warm enough to go swimming.”は、「泳ぎに行くには十分暖かくない」という意味になります。
訳すときの注意点
“not enough to”は、「〜するのに十分ではない」と考えると分かりやすくなります。
この文では、単に「暖かくない」と言っているのではなく、「泳ぎに行くという目的に対しては、十分な暖かさではない」と説明しています。
訳の例は次の通りです。
- 「泳ぎに行くのに十分暖かくはない。」
- 「泳ぎに行けるほど暖かくない。」
例文3:That fridge was cheap enough for me to buy.
次は、“for 人 to”が入る文です。この動画では、「誰が買うのか」をどこで判断するかを確認します。
cheap enoughの意味
“fridge”は“refrigerator”を短くした言い方で、「冷蔵庫」という意味です。
“cheap”は「安い」という意味の形容詞です。
“cheap enough”で「十分安い」という意味になります。ここでも、enoughは形容詞“cheap”の後ろに置かれています。
for me to buyの考え方
“for me to buy”は、「私が買うのに」という意味です。
“for me”は、不定詞“to buy”の意味上の主語を表しています。つまり、「誰が買うのか」を示している部分です。
文全体の訳
“That fridge was cheap enough for me to buy.”は、次のように訳せます。
- 「あの冷蔵庫は、私が買うのに十分安かった。」
- 「あの冷蔵庫は、私が買えるくらい安かった。」
“buy”は他動詞なので、「何を買うのか」を考える必要があります。この文では、文の主語である“that fridge”が、意味の上では“buy”の目的語にあたります。
そのため、“buy it”のように目的語をもう一度入れるのではなく、“That fridge was cheap enough for me to buy.”という形になります。
例文4:I don’t have enough money to buy that piano.
最後に、“enough+名詞”の形を確認します。この動画では、enoughが形容詞として名詞を修飾する場合がポイントです。
enough moneyの語順
“I don’t have enough money to buy that piano.”
この文では、“money”が名詞です。
名詞を修飾するenoughは、名詞の前に置くため、enough moneyで「十分なお金」という意味になります。
to buy that pianoの意味
“to buy that piano”は、「そのピアノを買うのに」という意味です。
文全体では、「私はそのピアノを買うのに十分なお金を持っていない」となります。
for meが省略されている理由
この文では、“for me”が明示されていません。
しかし、主語が“I”なので、「そのピアノを買う人」は自然に「私」だと分かります。そのため、“for me”を入れなくても意味が通じます。
一方で、“that piano”は「何を買うのか」を示す大切な目的語なので、省略できません。
enoughが副詞の場合と形容詞の場合
enoughは、形容詞や副詞を修飾するときは後ろに置きます。
- fast enough:十分速く
- wide enough:十分広い
- ripe enough:十分熟している
一方、名詞を修飾するときは名詞の前に置きます。
- enough money:十分なお金
- enough time:十分な時間
- enough food:十分な食べ物
この違いを押さえると、enoughの位置を判断しやすくなります。
よくある疑問
enoughは前に置きますか、後ろに置きますか?
形容詞や副詞を修飾するときは後ろに置きます。たとえば、“ripe enough”や“fast enough”です。名詞を修飾するときは前に置き、“enough money”のように使います。
enough toはどう訳せばよいですか?
基本は「〜するのに十分」と考えます。“ripe enough to eat”なら「食べるのに十分熟している」です。日本語として自然にする場合は、「食べられるくらい熟している」と訳しても構いません。
not enough toはどう考えますか?
“not enough to”は「〜するには十分ではない」と考えます。“It’s not warm enough to go swimming.”なら、「泳ぎに行くには十分暖かくない」という意味です。
for 人 toは何を表しますか?
“for 人 to”は、「誰がその動作をするのか」を表します。“for me to buy”なら、「私が買うのに」という意味です。
The apples are ripe enough to eat. のeatの目的語は何ですか?
意味の上では、“the apples”が“eat”の目的語にあたります。そのため、「リンゴが食べる」ではなく、「リンゴを食べるのに十分熟している」と考えます。
まとめ:enoughは何を修飾するかで位置が変わる
enoughを読むときは、まず「何にかかっているのか」を確認しましょう。
- 形容詞・副詞にかかる場合:形容詞・副詞+enough
- 名詞にかかる場合:enough+名詞
- 目的や判断基準を表す場合:形容詞・副詞+enough to 動詞の原形
- 動作する人を示す場合:enough for 人 to 動詞の原形
Book2 Lesson11 Scene3では、enoughだけでなく、不定詞、意味上の主語、他動詞と目的語の関係も一緒に確認する必要があります。文法用語を丸暗記するよりも、「誰が」「何を」「何するのに十分なのか」を順番に見ると、文全体の意味が取りやすくなります。
関連する単元や講座も確認したい方へ
Book2 Lesson11 Scene3だけでなく、前後の単元とのつながりも確認したい場合は、Book2全体の進め方をご覧ください。
このページだけで復習する場合は、まず「enoughの基本語順」の表と、4つの例文の日本語訳を確認すると整理しやすくなります。
Book2全体の流れを確認したい場合は、Lesson11の前後でどの文法が出てくるかを見ておくと、今回のenoughも他の単元とつなげて理解しやすくなります。
一方で、enoughの文だけでなく、不定詞、意味上の主語、目的語の関係、be動詞や一般動詞の区別までまとめて確認したい場合は、講座ページも参考にしてください。

例文ごとの意味は分かっても、長い英文になると主語・動詞・目的語の関係を取りにくい場合があります。
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