真主語とは?仮主語itとfor+人+toの読み方【Book2 Lesson12 Scene1】
仮主語itでつまずきやすいのは、文頭のitが「それ」を指すのか、それとも後ろのto不定詞を受ける仮の主語なのかが見分けにくいからです。
このページでは、Book2 Lesson12 Scene1の内容に合わせて、①仮主語it/②真主語to不定詞/③for+人+toの役割を分けて整理します。It is ~ to … や It makes me sad to … の読み方を確認しながら、「it to 意味」「不定詞が主語になる」といった疑問を解消していきましょう。
先に要点だけ確認すると、次の3つです。
- It is ~ to … のItは、後ろのto不定詞を受ける仮主語になることがある
- 後ろのto不定詞以下を「~することは」と読める場合、そこが真主語になる
- for+人+toは、to不定詞の動作を「誰がするのか」を示す
まず主語になるto不定詞を確認し、次に仮主語it、最後にfor+人+toの役割を見ると整理しやすくなります。
仮主語itと真主語to不定詞の基本
まずは、to不定詞が名詞のように働き、文の主語になる場合から確認します。ここが分かると、「なぜ文頭にitを置くのか」「後ろのto不定詞がなぜ真主語になるのか」が見えやすくなります。
動画でも、この単元の流れを確認できます。
不定詞の名詞的用法とは

不定詞の名詞的用法では、to+動詞の原形が「~すること」という意味を持ち、名詞のように働きます。このページでは、その中でも主語になる使い方を中心に確認します。
主語になる不定詞

たとえば、To speak English is a lot of fun. という文では、To speak English が主語です。「英語を話すことは、とても楽しい」という意味になります。
ただし、英語では長い主語を文頭に置く代わりに、文頭にItを置き、to不定詞を後ろに回すことがあります。
- To speak English is a lot of fun.
- It is a lot of fun to speak English.
このとき、文頭のItが仮主語、後ろのto speak Englishが真主語です。日本語にするときは、Itを無理に「それは」と訳すのではなく、後ろのto不定詞から「英語を話すことは」と考えると意味を取りやすくなります。
itが「それ」か仮主語かを見分ける
文頭にitが出てきても、いつも「それ」と訳すわけではありません。後ろのto不定詞が文全体の本当の主語になっている場合があります。
| 形 | itの役割 | 読み方のポイント |
|---|---|---|
| It is wrong. | 「それ」を指す可能性がある | itが何を指すのかを前後の文から考える |
| It is wrong to tell a lie. | 仮主語 | 後ろのto tell a lieが真主語になる |
| It is wrong not to tell the truth. | 仮主語 | not to+動詞の原形で「~しないこと」と読む |
見分けるときは、次の順で考えると整理しやすくなります。
- 文頭のItだけで意味が完結するかを確認する
- 後ろにto不定詞があるかを見る
- to不定詞以下を「~することは」と主語のように読めるかを考える
- 読める場合は、Itを仮主語、to不定詞以下を真主語として考える
「it=それ」と決めて訳すのではなく、後ろのto不定詞まで見てからitの役割を判断することがポイントです。
例文を使った確認は、次の動画でもできます。
なぜto不定詞を後ろに置くのか
to不定詞が主語になると、主語の部分が長くなることがあります。英語では、文頭にItを置き、長い内容を後ろに回す形がよく使われます。
そのため、It is ~ to … を見たときは、文頭のItだけを見て訳そうとせず、後ろのto不定詞が本当の主語になっていないかを確認することが大切です。
仮主語に限らず、「英文のどこが主語なのか」を見つけること自体で迷いやすい場合は、疑問詞が主語の疑問文|主語を見抜く練習をするも参考にしてください。
not toとfor+人+toを含む仮主語の文
仮主語itの文では、to不定詞の前にnotやfor+人が入ることがあります。それぞれの役割を分けて確認しましょう。
not toやfor+人+toの例は、次の動画でも確認できます。
仮主語と真主語の確認
次の文を見てみましょう。
It is wrong not to tell the truth.
この文では、後ろにnot to tell the truthが続いています。不定詞の否定形は、not to+動詞の原形です。
not to tell the truthは「本当のことを言わないこと」という意味なので、文全体は「本当のことを言わないのは間違っている」と読みます。文頭のItが仮主語、not to tell the truthが真主語です。
for+人+toの位置と役割
次の文を見てみましょう。
It won’t be difficult for us to do these problems.
文頭のItが仮主語で、後ろのfor us to do these problemsが文全体の本当の内容を表しています。
for usは、to doの動作を「誰がするのか」を示します。つまり、these problemsをdoするのはusです。このようなfor+人を、不定詞の意味上の主語といいます。
文全体は、「私たちがこれらの問題を解くことは、難しくないでしょう」という意味になります。
意味上の主語と仮主語・真主語の区別
仮主語・真主語と、意味上の主語は別のものです。用語が似ているため、誰が何の「主語」なのかを分けて考えましょう。
- 仮主語:文頭に置かれる仮の主語。多くの場合It。
- 真主語:文の本当の主語になる内容。多くの場合to不定詞以下。
- 意味上の主語:to不定詞の動作をする人。for+人で示されることがある。
for us to do these problemsでは、全体が真主語の内容になり、その中のusがto doの意味上の主語になります。
第5文型とto不定詞が一緒に出る文
ここからは、Book2 Lesson12 Scene1に出てくる発展的な文を確認します。仮主語itの基本だけを確認したい場合は、ここまでの内容を押さえておけば基本的な考え方は整理できます。
一方、仮主語itは理解できても、目的語・補語・to不定詞まで一つの文に入ると急に読みにくくなることがあります。その場合は、文をいくつかのまとまりに区切って役割を確認することが大切です。
It makes me sad to … の読み方
It makes me sad to think you’ll be leaving soon.
この文では、仮主語itに加えて、make+目的語+補語という第5文型が使われています。
- It:仮主語
- makes:動詞
- me:目的語
- sad:補語
- to think you’ll be leaving soon:悲しくなる内容
meは主語ではなく、makesの目的語です。sadは、meがどのような状態になるのかを説明しています。
to thinkの後ろには、you’ll be leaving soonという主語・動詞を含むまとまりが続きます。文全体は、「あなたがもうすぐ去ってしまうと思うと、私は悲しくなります」という意味です。
It makes me sad to … のような文は、It / makes / me / sad / to … と区切り、第5文型とto不定詞を分けて考えると読みやすくなります。
第5文型とto不定詞の組み合わせを続けて確認したい場合は、want 人 to不定詞|第5文型とto不定詞の続きを確認するへ進むと、Lesson12の流れに沿って学習できます。
この形は、次の動画でも確認できます。
surpriseを使った例文
“It surprised me to hear Meg won the race.”
surpriseは「人を驚かせる」という意味です。この文では、meが驚いた人で、to hear Meg won the raceが驚いた内容を表しています。
文全体は、「メグが競走に勝ったと聞いて、私は驚きました」と読みます。
surprise / surprisedも整理したい場合
この例文を見て、「surpriseとsurprisedはどう違うのか」「be surprised at / to / byはどう使い分けるのか」が気になった場合は、be surprisedの意味|at・to・byを例文で解説で詳しく確認できます。
仮主語itを読むときのまとめ
仮主語itを含む文では、次の点を順番に確認すると読みやすくなります。
- 文頭のitが「それ」なのか、後ろのto不定詞を受ける仮主語なのかを確認する
- to不定詞以下を「~することは」と読める場合は、真主語として考える
- for+人+toがある場合、for+人は「誰がするのか」を示す意味上の主語として考える
- It makes me sad to … のような文では、第5文型の目的語と補語も確認する
仮主語、真主語、意味上の主語、第5文型が同じ文に入ると複雑に見えますが、文を区切って一つずつ役割を確認すると整理しやすくなります。
文法用語を覚えるだけでなく、初めて見る英文でも「どこが主語か」「誰がto不定詞の動作をするのか」「目的語と補語はどこか」を見分けられるようにすることが大切です。
仮主語itの仕組みは分かっても、初めて見る英文では真主語の範囲を見つけられない、to不定詞と第5文型が重なると主語・動詞・目的語・補語を整理できない、ということがあります。英語教室「サポート」では、英文のどこでつまずいているかを確認しながら学習を進めます。
よくある質問
仮主語itと真主語は何が違いますか。
仮主語itは、文頭に置かれる仮の主語です。真主語は、文の本当の主語になる内容です。It is difficult to read this book. なら、Itが仮主語、to read this bookが真主語です。
itはいつも仮主語になりますか。
いいえ。itが前に出てきた物事を指して「それ」と読む場合もあります。後ろにto不定詞があり、そのto不定詞以下を「~することは」と読める場合は、仮主語itの可能性が高くなります。
for+人+toは何を表しますか。
for+人は、to不定詞の動作をする人を表します。It is difficult for us to do these problems. なら、to do these problemsをするのはusです。
It makes me sad to … は It is ~ to … と同じですか。
どちらも文頭のItが後ろのto不定詞と関係しますが、It makes me sad to … ではmake+目的語+補語という第5文型も関係します。meは主語ではなく目的語、sadは補語として考えます。
仮主語itの文はどう訳せばよいですか。
まず後ろのto不定詞以下を見つけて、「~することは」と読んでみます。It is important to study every day. なら、「毎日勉強することは大切です」と考えると自然です。日本語では、文頭のItを無理に「それは」と訳さない方が分かりやすい場合があります。
次に確認したい関連単元
仮主語itを理解したあとに何を確認するかは、どこでつまずいているかによって変わります。自分の疑問に近いものを選んで確認してみてください。
第5文型とto不定詞を続けて学びたい
want 人 to不定詞|第5文型とto不定詞の続きを確認する
surprise / surprisedの使い方を整理したい
be surprisedの意味|at・to・byを例文で解説
英文の主語を見抜く練習をしたい
疑問詞が主語の疑問文|主語を見抜く練習をする
Book2全体の学習順を確認したい
Book2全体の進め方と単元のつながりを見る
仮主語itだけでなく、ほかの文法単元も含めて「どこから復習すればよいか」「どのように学習を進めればよいか」で迷っている場合は、中学英語個別指導講座一覧で学習サポートについて確認できます。
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