動名詞構文【Book2 Lesson14 Scene1】

動名詞構文の概要

今回のテーマは「動名詞構文」です。Book2 Lesson14のシーン1に基づき、特にbeforeを使った構文に焦点を当てています。まず、最初の文はPROGRESSの158ページに記載されているもので、”Jiro is going to visit San Francisco“から始まります。beforeまでの部分は一緒ですが、その後の部分が少し異なります。この文を解釈するために、beforeの使い方を整理しましょう。

beforeの従属接続詞と前置詞

beforeには2つの異なる役割があります。1つは従属接続詞、もう1つは前置詞です。例えば、”before he returns to Japan.”ではbefore従属接続詞として機能し、後ろに完全文(SV)が続きます。この文は第1文型で、「ジロー日本に戻る前にサンフランシスコを訪れる予定だ」となります。

一方、”before returning to Japan.”ではbefore前置詞であり、後ろに動名詞が続きます。この場合、”he“が省略され、主語が同じであることが前提となります。主語が一致している場合、このように動名詞構文に変換できます。

同じ意味でも異なる品詞

before従属接続詞として使われても、前置詞として使われても、訳は「何々の前に」と同じです。違いは文法構造です。従属接続詞の場合、後ろに完全文(SV)が続き、前置詞の場合は名詞や動名詞が続きます。

動名詞構文の変換ルール

before SV“構造で、主節の主語と従属節の主語が同じ場合、before以下を動名詞構文に変換することが可能です。例えば、”before returning to Japan.”のように、主語が一致している場合は動名詞を使って省略形にすることができます。ただし、主語が異なる場合は、この省略形を使うことはできません。

まとめ

beforeの使い方には従属接続詞前置詞の2種類があり、どちらも「何々の前に」と訳されますが、文法構造は異なります。動名詞構文に変換する際には、主語が一致しているかを確認し、適切に変換することが重要です。


“Jiro can see the California redwoods”の解説

最初の文は、Jiro can see the California redwoodsです。ここでのポイントは、ifの前で文が一旦切れることです。この部分を訳すと、「ジローカリフォルニアレッドウッズの森を見ることができる」となります。

続いて、if he goes to Muir Woodsの部分です。Muir Woodsは「ミュールの森」とも訳されますが、通常は「ミュールウッズ」と訳されます。つまり、「ミュールウッズに行けばカリフォルニアレッドウッズを見ることができる」という意味です。

“if”の使い方と文法構造

ここで重要なのは、ifが従属接続詞として機能している点です。従属接続詞の後ろには必ず完全文(SV)が続きます。この場合、he goes to Muir Woodsは第1文型(SVi)の典型で、主語動詞自動詞場所の副詞から成り立っています。

さらに、Jiroheが一致しているため、動名詞を用いた書き換えも可能です。ただし、ifは前置詞としては使えないため、別の方法を取る必要があります。

“if”の書き換え方法

前置詞に変換する際、ifの代わりにbyを使います。例えば、if he goes to Muir Woodsby going to Muir Woodsに書き換えられます。この文を訳すと、「ミュールの森に行くことによってカリフォルニアレッドウッズを見ることができる」となります。

覚えておくべきポイント

この書き換えのルールは、理屈というよりは覚えておくべきポイントです。従属接続詞のifと前置詞のbyは異なる役割を持ちますが、動名詞構文を使う際に知っておくべき重要な文法事項です。


4番の文の解説

まず、4番の文です。“Jiro doesn’t want to leave America without seeing the redwoods.” 直訳すると、「カルフォルニアレッドウッズを見る事なしにジローはアメリカを離れたくはない」となります。ここで重要なのは、”without + 動名詞“の構文です。

直訳と意訳の違い

without 動名詞“を直訳すると「何々することなしに」となりますが、意訳すれば「何々しないで」や「何々せずに」と訳すことができます。両方の訳を理解しておくことが重要です。

具体的な翻訳例

直訳での解釈は、「seeing(見る事)」と”without(何々なしに)”です。この構造を手短に、自然な日本語で意訳すると、「ジローはカルフォルニアレッドウッズを見ないでアメリカを離れたくはない」という意味になります。

翻訳のポイント

このように、”without + 動名詞”は直訳と意訳を使い分けることで、自然で簡潔な日本語に仕上げることが可能です。


まず5番の文に入る前に、類似の文を見てみましょう。”Fred apologized to her for saying rude things.” この文で重要なポイントは、動詞apologizedが自動詞であることです。つまり、「誰に」にあたる部分はtoを使わなければなりません。例えば、「彼女に謝る」はapologized to herとなり、動詞apologized自体には目的語を直接取ることができません。

apologizedの構文

apologizedの構文は非常に重要で、テストによく出題されます。「apologized to 人 for 理由」の形で、「何々のことについてこの人に謝る」という意味になります。例えば、”Fred apologized to her for saying rude things.”のように、forの後ろには動名詞が続きます。forの後に動名詞が必要であることを覚えておくとよいでしょう。

5番の文を見てみよう

ここで5番の文を見てみましょう。”Monica apologized to everyone for being late for class again.” 「モニカはまた授業に遅れたことでみんなに謝った」という意味です。先ほどの例と同じく、「apologized to 人 for 理由」の形になっています。ここでポイントとなるのは、beingという動名詞が使われている点です。

“being”の重要性

なぜ「being」が使われているのか?前置詞forの後には名詞が必要です。しかし、”late”は形容詞であり、前置詞の後に置くことができません。したがって、名詞に相当する動名詞が必要となり、ここではbeingが使われています。”Monica was late for class again.”という文を動名詞に変換した形が「being late for class again」です。

文法構造の理解を深める

このような場合、元の文を考えると動名詞の必要性が分かりやすくなります。be late forは「何々に遅刻する」という決まり文句です。元の文「Monica was late for class again」を基に、動名詞に変換するとbeing late forとなり、正しい文が完成します。このように、元の文を考えることで、なぜbeingが必要なのかを理解することができます。

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