不定詞の副詞用法(3)形容詞/副詞+enough to-v【Book2 Lesson11 Scene3】

不定詞の副詞用法について解説

今回は、Book2 Lesson11シーン3、不定詞の副詞用法について解説します。それでは、各部分を見ていきましょう。

文の構造

“The apples are ripe enough to eat.”

ripe“とは?

ripe“というのは「熟している」という意味です。”The apples are ripe“は、「それらのリンゴは熟しています」という意味になります。

enough“の意味と修飾対象

enough“は「十分」という意味で、ここでは「熟している」という形容詞”ripe“を修飾しています。したがって、「十分熟している」という意味になります。

enough“の副詞的用法

enough“は副詞として使用されています。この副詞的用法は、不定詞を修飾しています。具体的には、「to eat」という不定詞を修飾して、「何に十分なのか」を説明しています。

不定詞の省略と因果関係

この文では、”ripe“が先に耳に入ってくることから、「熟している」ことが食べることができる理由であることが説明されています。したがって、「そのリンゴは熟しているから」と訳すことも可能です。


“It’s not warm enough to go swimming.”

“warm”の意味と文法解説

“warm”は「暖かい」という形容詞であり、補語として使用されています。”It’s not warm enough”は、「十分な暖かさではない」という意味です。”enough”は”warm”を修飾する副詞として機能し、「泳ぎに行くのに十分暖かくはない」という判断基準を表します。

“to go swimming”の意味

“to go swimming”は、「泳ぎに行く」を表しています。このフレーズは、”enough”の判断基準となっています。「泳ぎに行くのに十分なんだ」という意味を補足しています。

日本語訳の注意点

日本語でこの文を訳す際に、「暖かくない」という部分が誤解を招く場合があります。”It’s not warm enough”は「十分暖かくない」という意味であり、「泳ぎに行くのに十分暖かくない」という意味です。”not”を無視して理解することが重要です。

訳の例

この文の訳にはいくつかの方法があります。

  • 泳ぎに行くのに十分暖かくはない。」
  • 泳ぎに行けるほど暖かくない。」

3番: “That fridge was cheap enough for me to buy.”

fridge“は本来”refrigerator“と言いますが、省略して”fridge“と略されます。”cheap“は形容詞で、「安かった」という意味です。私が先日パソコンを買い換えた際、店員が別の野球チームの好成績を記念して大幅な値引きをしてくれました。私はそのチームのファンではないので、そんなに悪い気はしませんでした。しかし、「あの冷蔵庫は安かった」、具体的には「十分安かった」です。この「十分」は形容詞を修飾する副詞の”enough“です。”for me“で主語を示し、「私が買うのに十分安かった」となります。”buy“は他動詞なので、目的語として”that fridge“が必要です。これらの要素を組み合わせて、「あの冷蔵庫は私が買うのに十分安かった」となります。もしくは、「私が買えるくらい安かった」と訳しても構いません。因果関係を考えると、「あの冷蔵庫は安かったので」という訳も適切です。

2番: “The apples are ripe enough to eat.”

この文では”to eat“の部分が注目されます。しかし、”eat“は他動詞であり、主語と目的語が必要です。主語は「それらのリンゴ」で、目的語は省略されています。これは一般的な人々を指すための省略であり、「for you」のような意味になります。このように、短い不定詞では目的語の省略がよく行われますので、注意が必要です。


3番:

“I don’t have enough money to buy that piano.”
“I”が主語、”don’t have”で「何々を持っていない」他動詞です。何を持っていないか。十分なお金ですが「お金」”money“が名詞です。したがって、”お金“が目的語の中心です。形容詞”十分“に掛かる副詞と考えて下さい。因果関係なので、前から訳すと「私はお金」ないしは「十分お金を持ってないのでそのピアノが買えない。」です。否定だったら逆とかそんなややこしい事を丸暗記しようとするから途中でどうだったっけ?となるんです。自然に訳して下さい。最後に不定詞というのは「to V原」です。”to”で始まるのではなく本来は「for なんとか」という主語が付いているはずです。”to buy”が他動詞、”that piano“が目的語、今回は”that piano“はこの不定詞の外にどこにも”that piano“がないので省略出来ないという事です。今回「for なんとか」は省略です。だってこれ誰かそのピアノ買うんですか?私が買いたいんだよね?だから私にお金があるかないかという話です。今回”for me“の省略です。意味上の主語の方が文の他の所に出てくるから省略というパターンです。この文を足した理由ですが、この”十分なお金“です。

結論

十分なお金“は”お金“が名詞ですから”十分“は”お金“に掛かる形容詞です。形容詞の”十分“”お金“で「十分な」です。例えば、”速い enough”、”速い“は「速い」という形容詞と「速く」という副詞の両方あります。”速い enough”で「十分速い」とか「十分速く」です。”広い enough”、”広い“形容詞です。形容詞”十分“「十分広い」に対して”十分 enough money“で「十分なお金」です。”十分“が副詞だったら形容詞か副詞”十分“です。”十分“が形容詞だったら、つまり名詞を修飾したら”十分“名詞です。

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