関係詞節 (関係代名詞:目的格)【Book2 Lesson5 Scene3】

関係代名詞は分かったつもりでも、テストで間違えやすいのは目的格です。特に、whomは何格なのか、whoとwhomはどう違うのか、目的格の関係代名詞はいつ省略できるのかで判断に時間がかかる人は少なくありません。

最初に押さえたいのは、whomは関係代名詞の目的格だという点です。先行詞が人で、関係代名詞の後ろの文の中で「〜を」「〜に」にあたる部分が抜けているときに使います。

このページでは、関係代名詞節の基本を押さえたうえで、主格と目的格の見分け、whoとwhomの違い、目的格(whom・that・which)の作り方、省略できる条件を例文で確認します。

書き換えでよくある「it / her を残してしまう」ミスも一緒に整理し、This is the book (which) I bought yesterday. の形を自分で作れる状態を目指します。

動画で確認したい方は、以下の動画も参考にしてください。文章と例文で学習したい場合は、動画を飛ばして「whomは何格?」から読み始めても大丈夫です。

whomは何格?whoとの違いを先に確認

whomは目的格、whoは主格として習う

まずは、whoは主格、whomは目的格として整理しておきましょう。

関係代名詞 何格か 後ろの文での役割 例
who 主格 主語になる The boy who helped me is Tom.
whom 目的格 目的語になる The boy whom I helped is Tom.

The boy who helped me では、whoの後ろにすぐ動詞 helped が続き、whoが「助けた人」という主語の役割をしています。

一方、The boy whom I helped では、whomの後ろに I helped と続きます。I helped の後ろに「誰を?」にあたる目的語が抜けているため、whomを使います。

目的格でもwhoを使うことはある?

現代の英語では、目的格でもwhoが使われることがあります。

例:

The man whom I met yesterday is a doctor.

The man who I met yesterday is a doctor.

どちらも「私が昨日会った男性は医者です」という意味です。ただし、学校文法やテストでは、主格はwho、目的格はwhomとして問われることがあります。空所補充や書き換え問題では、問題の条件に合わせてwhomを選べるようにしておきましょう。

また、Who did you see? のような疑問文のwhoと、関係代名詞のwho/whomは分けて考える必要があります。このページでは、名詞を説明する関係代名詞としてのwho/whomを扱います。

テストではwhom・who・thatをどう選ぶ?

先行詞が人の場合は、まず後ろの文での役割を確認します。

  • 後ろの文で主語になるなら、基本は who
  • 後ろの文で目的語になるなら、基本は whom
  • thatを使えることも多いが、問題条件に注意する
  • 目的格の場合は、省略できることも多い

まず押さえる2分類|主格と目的格

関係代名詞を選ぶときは、whom / that / which のどれを入れるかより先に、後ろの文で何が抜けているかを見つけることが大切です。

たとえば「私が昨日会った女性」のように、「その女性」を後ろから説明したいとき、英語では関係代名詞を使って名詞に説明を加えます。

関係代名詞の主格と目的格を説明するイメージ図

主格:後ろの文で主語になる(who / which / that)

関係代名詞の主格を説明するイメージ図

関係代名詞の後ろ(関係代名詞節)の中で、関係代名詞が主語の役割をするときは主格です。人なら who、物なら which を使い、どちらでも that を使える場合があります。

例:The boy who helped me is Tom.

この文では、whoが helped の主語になっています。そのため、whoは省略できません。

目的格:後ろの文で目的語になる(whom / which / that)

関係代名詞の後ろで、関係代名詞が目的語の役割をするときは目的格です。人なら whom、物なら which、どちらでも that が使える場合があります。

例:The boy whom I helped is Tom.

この文では、I helped の後ろに「誰を?」にあたる目的語が抜けています。そのため、whomは目的格です。

目的格の見つけ方|後ろの文で何が抜けているかを見る

目的格かどうかで判断に時間がかかる場合は、関係代名詞の後ろを見ます。次の順番で確認すると判断しやすくなります。

  1. 関係代名詞の後ろを見る
  2. 後ろの文に主語と動詞があるか確認する
  3. 動詞や前置詞の目的語が抜けているか確認する
  4. 「誰を?何を?誰に?」にあたる位置が空いていれば目的格と考える

例:

The girl whom Ken likes is my friend.

whom の後ろは Ken likes です。Ken が主語、likes が動詞で、その後ろに「誰を?」にあたる目的語が抜けています。だから whom は目的格です。

反対に、関係代名詞の直後に動詞が来て、その関係代名詞が動詞の主語になっている場合は、主格のことが多いです。

例:

The girl who likes Ken is my friend.

who の直後に likes があり、who が「好きである人」という主語の役割をしています。これは主格なので、whoを省略できません。

目的格の関係代名詞|whom・that・which

人:whom/that を使う場面

次に、関係代名詞と目的格の組み合わせについて考えてみましょう。

“The lady knows my father.”

“I met her yesterday.”

この2つの文を結ぶとき、the lady = her であることに注目します。her は I met の目的語なので、ここを目的格の関係代名詞に置き換えます。

“The lady whom I met yesterday knows my father.”

この文では、関係代名詞の “whom” が “The lady” を修飾しています。つまり、「私が昨日会った女性は、私の父を知っています」という意味になります。

よくあるミス:

× The lady whom I met her yesterday knows my father.

○ The lady whom I met yesterday knows my father.

関係代名詞に置き換えたあとは、後ろの文に her を残しません。

物:which/that を使う場面

先行詞が物の場合、目的格では which または that を使います。

例:

This is the book. + I bought it yesterday.

→ This is the book which I bought yesterday.

→ This is the book that I bought yesterday.

この場合も、it は後ろの文に残しません。

目的格の関係代名詞を省略できる条件

目的格の関係代名詞(whom / which / that)は、カンマのない限定用法では省略できることが多いです。省略しても、関係代名詞節の中では目的語が抜けた形になっています。

ただし、カンマを使った補足説明の関係代名詞や、前置詞の直後に置かれた whom / which は省略できません。

省略できる例

例1:

The man whom I saw was my teacher.

→ The man I saw was my teacher.

例2:

The girl whom Ken likes is my friend.

→ The girl Ken likes is my friend.

どちらも、関係代名詞の後ろに主語と動詞があり、動詞の後ろの目的語が抜けています。そのため、目的格の関係代名詞を省略できます。

省略できない例:主格の場合

例:

The man who helped me was my teacher.

× The man helped me was my teacher.

この文では、whoが helped の主語になっています。主格の関係代名詞は基本的に省略できません。


ここまでの主格・目的格の違いや省略の考え方は、以下の動画も参考にしながら確認できます。動画を見ない場合は、そのまま次の選び分けの説明へ進んでください。

who・whom・thatを選ぶときの確認

先行詞が人ならwho / whom / thatを候補にする

先行詞が人の場合、まず候補になるのは who、whom、that です。

  • 後ろの文で主語になる:who / that
  • 後ろの文で目的語になる:whom / that
  • 目的格で省略の条件を満たす:省略できる
  • thatを使えるかどうかは、問題文の条件も確認する

thatばかりでよい?who・whom・whichの使い分け

関係代名詞として that はよく使われますが、すべてをthatだけで済ませようとすると、問題条件によっては答えにくくなります。

人なら主格は who、目的格は whom。物なら主格・目的格ともに which。そのうえで、thatを使える場合があると整理しておくと安全です。

例えば、「The book looked like mine.」と「I saw it on the teacher’s desk.」をつなぐ場合、it は saw の目的語です。

The book which I saw on the teacher’s desk looked like mine.

The book that I saw on the teacher’s desk looked like mine.

よく出る書き換え|例題とミニ演習で確認

文をまとめるときに見るポイント

テストでよく出る「書き換え問題」は、同じもの(人・物)が2つの文に出ているかを見つけるところから始まります。つないだあとに、後ろの文へ元の代名詞を残さない点も要注意です。

例題:2つの文を1つにまとめる

例:This is the book. + I bought it yesterday.

  1. 共通の「物」を見つける:the book = it
  2. 後ろの文で消える語を確認:it を消し、代わりに which / that を置く。
  3. 先行詞の直後に続ける:This is the book (which) I bought yesterday.

※注意点: 文をつないだ後、後ろの文に「it」などの元の代名詞を残さないようにしましょう。

× This is the book which I bought it yesterday.

○ This is the book which I bought yesterday.

人の目的格でも、herを残さない

例:The lady knows my father. + I met her yesterday.

× The lady whom I met her yesterday knows my father.

○ The lady whom I met yesterday knows my father.

○ The lady I met yesterday knows my father.

目的格の関係代名詞を使うときは、後ろの文の目的語が抜けているかを必ず確認しましょう。

一覧で確認|主格と目的格の使い分け

ここまでの内容を、表で整理します。主格・目的格・省略の判断は、すべて関係代名詞の後ろの文での役割を見ることが基本です。

人/物での選び分け早見表

「who と whom のどちらを使えばいい?」と判断に困ったら、この表を確認してください。

先行詞 主格(〜は) 目的格(〜を/に)
人 who / that whom / (who) / that
物・動物 which / that which / that

※現代英語では、人の目的格でも whom の代わりに who を使うことがあります。テストでは問題の条件を確認しましょう。

who / whom / that / 省略の比較

形 役割 例
who 主格(目的格でも使われる場合あり) The boy who helped me
whom 目的格 The boy whom I helped
that 主格・目的格どちらにも使える場合がある The boy that I helped
省略 目的格で使えることが多い The boy I helped

ミニ演習(全7問)|空所に入れて確認

問題

適切な関係代名詞(who / whom / which / that)を入れましょう。※目的格は省略も可能な場合があります。

Q1. The man (  ) I saw at the station was Mr. Tanaka.

Q2. This is the house (  ) my grandfather built.

Q3. I like the girl (  ) Ken likes.

Q4. The woman (  ) I talked to is my teacher.

Q5. The student (  ) helped me is Ken.

Q6. The boy (  ) my sister knows lives near here.

Q7. The book (  ) is on the desk is mine.

正解を確認する

A1. whom / who / that / 省略可 ※先行詞が人で、I saw の目的語

A2. which / that / 省略可 ※先行詞が物で、built の目的語

A3. whom / who / that / 省略可 ※先行詞が人で、Ken likes の目的語

A4. whom / who / that / 省略可 ※先行詞が人で、talked to の目的語。to が後ろに残る形です。

A5. who / that ※先行詞が人で、helped の主語。主格なので省略不可。

A6. whom / who / that / 省略可 ※先行詞が人で、my sister knows の目的語

A7. which / that ※先行詞が物で、is の主語。主格なので省略不可。

主格の関係代名詞は基本的に省略できず、目的格の関係代名詞は条件を満たせば省略できます。なお、人の目的格では現代英語のwhoも使えますが、学校の問題では指定された選択肢や解答条件に従いましょう。

演習後は、間違えた問題に合わせて復習しよう

7問を解き終えたら、正解数だけでなく、どこで迷ったかを確認してみましょう。

問題の解き方は分かっていても、実際のテストでは時間がかかったり、書き換えで同じミスを繰り返したりすることがあります。演習の進め方を検討したい場合は、英語教室「サポート」の講座情報も確認できます。

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関係代名詞(目的格)FAQ

Q. whomは何格ですか?

A. whomは目的格です。先行詞が人で、関係代名詞の後ろの文の中で「〜を」「〜に」にあたる部分が抜けているときに使います。

Q. whoとwhomの違いは何ですか?

A. whoは主格、whomは目的格として習います。The boy who helped me ならwhoが主語、The boy whom I helped ならwhomが目的語です。

Q. whoを目的格として使ってもよいですか?

A. 現代英語では目的格でもwhoが使われることがあります。ただし、中学英語やテストではwhomを答えさせる問題もあるため、主格はwho、目的格はwhomとして整理し、問題の条件を確認しましょう。

Q. whomとthatはどちらを使えばよいですか?

A. 基本は、先行詞が人で後ろの文で目的語になっている場合はwhomです。カンマのない限定用法ではthatを使える場合もあります。ただし、前置詞の直後にはthatを置けないため、文の形も確認しましょう。

Q. whomを使わずにthatだけで答えてもよいですか?

A. 問題でthatが使える条件なら、thatで答えられる場合もあります。ただし、「who / whom / whichから選ぶ」などの指定がある場合は、選択肢と先行詞を見て答えましょう。

Q. 目的格の関係代名詞は、いつ省略していいのですか?

A. カンマのない限定用法では、目的格の関係代名詞を省略できることが多いです。たとえば The man whom I saw was my teacher. は The man I saw was my teacher. とできます。

ただし、カンマを使う補足説明では省略できません。また、the boy to whom I spoke のように前置詞の直後に置かれたwhomも、その位置で省略することはできません。

Q. 主格の関係代名詞も省略できますか?

A. 主格の関係代名詞は基本的に省略できません。The man who helped me was my teacher. から who を消して The man helped me was my teacher. とすることはできません。

Q. whomの後ろにはどんな文が続きますか?

A. whom I met のように、主語と動詞が続き、目的語が抜けた形が基本です。また、to whom I spoke のように前置詞がwhomの前に置かれる形もあります。

FAQを確認しても、主格と目的格の見分け方や、書き換えの手順に不安が残ることがあります。自分がどこでつまずいているかを整理したい方は、学習支援の選択肢として以下の講座情報も参考にしてください。

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発展:カンマ付きの関係代名詞と前置詞+whom

ここからは発展内容です。基本問題では、まずカンマなしの文で主格・目的格を見分けられるようにしましょう。

カンマ付きのwhichは補足説明になる

関係代名詞を使う際には、先行詞と関係代名詞の間にカンマ(,)が必要な場合があります。

例:The Greens live in New York, which many call the Big Apple.

このようなカンマ付きの関係代名詞は補足説明に近い働きをします。カンマを使う補足説明の関係代名詞は省略できず、thatも使えません。

前置詞+whomの形にも注意する

to whom のように、前置詞が関係代名詞の前に出る形もあります。

発展例:

the boy whom I spoke to

the boy to whom I spoke

前置詞が後ろに残る the boy whom I spoke to では、whomを省略して the boy I spoke to とすることもできます。

一方、the boy to whom I spoke のように前置詞の直後にwhomがある場合、そのwhomだけを省略することはできません。

中学範囲では、まず the boy whom I spoke to のように、前置詞が後ろに残る形を見て判断できれば十分です。

発展内容が難しく感じられた場合は、無理に先へ進まず、主語・動詞・目的語の関係や、関係代名詞の基本に戻って確認しましょう。基礎から学習を進めるための講座情報も用意されています。

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関係代名詞を学んだあとに読む関連ページ

ここまでで、whoとwhomの違い、主格と目的格の見分け方、目的格の省略、書き換え問題を確認しました。

次に学ぶ内容は、どこまで理解できたかによって選ぶと復習しやすくなります。

主格と目的格の違いをもう一度整理したい方

目的格のwhomを理解するには、主格のwhoがどのように使われるかを確認しておくことも大切です。

Progress Book2 Lesson5 Scene2では、主格のwho・thatを使って名詞を説明する方法や、2文を1文にまとめる考え方を確認できます。長い英文で説明部分の区切りが分からなくなる場合にも参考になります。

関係代名詞の主格who・that|文の区切り方と書き換えを確認する

疑問文のwhoとの違いを確認したい方

関係代名詞のwhoと、疑問文で使うWhoを混同しやすい場合は、疑問詞が主語になる文と目的語になる文を比較してみましょう。

Who broke the window? と Who did Ken call? の違いを確認すると、疑問詞が主語になる場合にdo・does・didを補わない理由も整理しやすくなります。

疑問詞が主語の疑問文|do・does・didの使い分けを復習する

Progress Book2のほかの単元も学びたい方

関係代名詞の目的格を理解できたら、同じ教材の学習内容を見渡して、次に確認したい単元を探してみましょう。

Progress Book2全体像ページからほかの単元を確認する

学習の進め方について相談先を探している方

解説を読んで理解できても、テストで同じ間違いを繰り返したり、自分に必要な復習内容が分からなかったりする場合があります。

英語教室「サポート」の講座を比較したい方は、講座一覧ページで案内内容をご確認ください。自分の学習状況に合う選択肢があるかを検討できます。

開講講座

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