現在完了:経験【Book2 Lesson7 Scene2】

今回は、Book2 Lesson7シーン2に焦点を当て、現在完了の経験について解説します。現在完了の形は「have 過去分詞」で、その意味は4通りに分かれます。これを大きく二つに分けると、結果と継続がありますが、継続は別の概念です。したがって、現在完了の主要な要素は実は結果であり、その結果は細かく言うと三つに分かれています。それは、結果、完了、経験です。ただし、結果と完了は意味的には同じと考えてもよく、特に「have already 過去分詞」の形に注目して振り返ります。

「have already 過去分詞」は「すでに何々した」という意味であり、同様に「have not 過去分詞 なんとか yet.」という否定文や疑問文もよく使われます。ただし、疑問文で“yet”“already”に変わることもあり、その使い方に注意が必要です。また、「have just 過去分詞」も3通りまたは4通りある形で、これらが結果や完了に関連していない場合は、結果として扱います。

経験の場合

現在完了1-3経験ではまず”once”という言葉が使われます。”once”は「一度」と「かつて」の二通りの意味があり、文末に付けば「一度」、文頭以外にあれば「かつて」と解釈します。また、”twice”は「二度」であり、三回以上は「何々 times」となります。”many times”は「多くの回数」を意味し、「何度も」と日本語で表現されます。これらの言葉が現れた場合、現在完了は経験であることが多く、例文を通じて理解を深めましょう。

例えば、“I have climbed Mt. Fuji twice.”という文では、「私は今までに二度富士山に登った経験がある」となります。このように、経験も結局はその結果が今に関係していることが一般的です。

否定文の場合

通常は「have not 過去分詞」が使われます。例えば、“I have never read Tom Sawyer.”という文は、「私はトムソーヤを一度も読んだことがない」となります。”never”は「一度も」という意味で、否定文で現れる際には、「何かを一度も経験しておらず、今もその状態である」という意味になります。

疑問文の場合

通常は“Have 主語 ever 過去分詞”という形を取ります。例えば、“Have you ever been to Japan?”という文は、「あなたは今までに日本に行った経験がありますか?」となります。この形は相手が過去に経験したことを尋ねる際によく使用されます。

これらの言葉が現れた際には、現在完了が経験を示していることが多いです。経験を持つことが結果として今に影響を与えていることが理解できるでしょう。


経験について、以下に具体的な話をします。具体的には、「Have you ever been to Japan?」という質問に対する翻訳についての私の意見や説明に触れます。

翻訳のポイント

前回の翻訳において、「Have you ever been to Japan?」を「あなたは今まで日本に行った事がありますか?」と訳しました。この訳に疑問を抱く人もいるでしょう。具体的な翻訳ポイントについて解説します。

行った経験の表現

行った経験があって」という表現は、相手に対して具体的な経験を尋ねる際に使います。例えば、「日本の事を教えてもらえますか?」などといった感じです。ここで重要なのは、「行った経験があるかどうか」を問いかけている点です。

動詞 “go” の適切な使い方

行く“という動詞は英語で “go” です。”go“の過去形は “went” であり、過去分詞は “gone” です。したがって、「行った」と表現する際は “gone” を使います。この点に留意してください。

「I’ve been there three times.」の解説

次に、「I’ve been there three times.」という表現について説明します。これは、「私はそこに3回行ったことがある。」と訳されます。

“Have been to” と “Have gone to” の違い

この文で注目すべきなのは、”Have been to Japan” と “Have gone to Japan” の違いです。前者は過去の経験を指し、「行った事がある」ことを示します。一方で、後者は「行ってしまった結果、今ここにいない」という意味合いがあります。具体的な例として、アメリカ人同士の会話で “He has gone to Japan.” が挙げられます。これは、その人が日本に行ってしまった結果、「今ここにいないよ」という意味です。

“Have been in” と “Have been to” の使い分け

最後に、「have been in 何々」という表現に触れます。この場合、”been” は “be” 動詞の過去分詞であり、「どこどこにいる」という意味を持ちます。”have been in” は経験や継続を表す際に使用されます。例文として、「私はそこにいたことがある。」や「私はそこにずっと居続けている。」が挙げられます。ただし、「have be in」や「have been to」といった表現も存在するため、使い分けには注意が必要です。

まとめ

Have been to” と “Have gone to” の使い分けや “Have been in” の適切な使用について理解することで、適切な英語表現が可能となります。特に、「行った事がある」か「いた事がある」かの違いを把握し、誤解を避けるよう心がけましょう。現在完了の使い方には慣れが必要ですが、焦らず取り組んでみましょう。

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