副詞とは?形容詞との違いと見分け方【中高生】
形容詞と副詞の違いは、説明している語で決まる
形容詞は名詞を説明する語です。副詞は名詞以外を説明する語です。動詞・形容詞・副詞・文全体を説明している語は、副詞として考えます。
| 見る場所 | 考え方 | 例文 |
|---|---|---|
| 名詞を説明 | 形容詞を使う | Nancy is a very good singer. |
| 動詞を説明 | 副詞を使う | Nancy sings very well. |
| -ly がある語 | つづりだけで決めず、文中で何を説明しているかを見る | kindly / weekly |
| 形が同じ語 | fast / early は、形容詞にも副詞にもなる | a fast runner / run fast |
日本語では「上手な」「上手に」のように自然に訳せることがあります。ただし、文法問題では意味の雰囲気だけでなく、どの語を説明しているかを見ることが大切です。

形容詞と副詞の基本をgood / wellで確認する
形容詞と副詞の違いは、good / well で確認すると分かりやすくなります。どちらも「よい」「上手」という意味に近く見えますが、文の中での役割が違います。
この英文は、「ナンシーはとても上手に歌う。」と考えると、副詞 well の役割が見えやすくなります。well は動詞 sings を説明しています。
こちらでは、good が名詞 singer を説明しています。名詞を説明しているので、good は形容詞です。
| 語 | 品詞 | 説明している語 | 例文 |
|---|---|---|---|
| good | 形容詞 | 名詞 | a good singer |
| well | 副詞 | 動詞 | sings well |
日本語では「ナンシーは歌うのがうまい」と訳しても意味は通じます。しかし、文法を確認する場面では、Nancy sings very well. を「ナンシーはとても上手に歌う」と考えると、well が動詞を説明していることが見えやすくなります。
英文のどこを説明しているかを見る
同じ英文でも、日本語らしく訳すことと、文法上の役割をつかむことは別です。形容詞と副詞を区別するときは、訳の自然さだけでなく、英文の中の関係を見ます。
主語(S) / 動詞(V)+副詞
very well は、sings の様子を説明しています。つまり、歌うという動作を「とても上手に」と説明しているため、副詞として働いています。
この文では、good が singer という名詞を説明しています。名詞を説明しているので、形容詞です。

形容詞は名詞を説明し、副詞は名詞以外を説明します。副詞が説明するものには、次のようなものがあります。
- 動詞を説明する:sing well
- 形容詞を説明する:very good
- 副詞を説明する:very well
- 文全体を説明する:Usually, he walks to school.

動画でgood / wellの違いを確認する
形容詞・副詞の基本を動画で確認したい場合は、次の解説もあわせて使えます。
動画を見るときも、ただ訳を追うのではなく、good が名詞を説明しているか、well が動詞を説明しているかを意識すると、本文の理解につながります。
wellが形容詞になる場合
well は通常、副詞として使うことが多い語です。ただし、get well のように、形容詞として使われる場合もあります。
この文の well は、「上手に」という副詞ではなく、健康な・元気なという意味の形容詞です。
get + 形容詞 は「〜な状態になる」を表します。He got angry. は「彼は怒った状態になった」という意味です。同じように、He will get well soon. は「彼はすぐに元気になるだろう」という意味になります。


| 語 | 主な品詞 | 意味 | 例 |
|---|---|---|---|
| good | 形容詞 | よい・上手な | a good singer |
| well | 副詞 | よく・上手に | sing well |
| well | 形容詞 | 元気な・健康な | get well |
比較級・最上級も品詞と一緒に確認する
形容詞・副詞には、比較級や最上級があります。good / well / fast / early などは、文法問題や読解でよく出る語です。

good / well → better → best のように、形が大きく変わる語もあります。単語だけを覚えるのではなく、例文の中で品詞と役割を一緒に確認すると、読解でも使いやすくなります。
fast / early と -ly のつき方
fast や early は、形容詞でも副詞でも同じ形で使われます。
fast:形容詞「速い」/副詞「速く」
early:形容詞「早い」/副詞「早く」
- He is a fast runner.
fast は runner を説明しているので形容詞です。 - He runs fast.
fast は runs を説明しているので副詞です。 - We had an early breakfast.
early は breakfast を説明しているので形容詞です。 - She got up early.
early は got up を説明しているので副詞です。
-ly は副詞の手がかりになることがあります。たとえば、kind → kindly、happy → happily のように、形容詞に -ly が付いて副詞になる語があります。
- kind:親切な → kindly:親切に
- happy:幸せな → happily:幸せに
ただし、-ly が付いているから必ず副詞とは限りません。たとえば、weekly は「毎週の」という形容詞として使われることがあります。つづりだけで決めず、文中で何を説明しているかを見ることが大切です。
入試レベルの問題で確認する
形容詞と副詞の違いは、入試問題でもよく問われます。次の問題では、空所の後ろにある名詞を見ることが大切です。
次の英文の( )に入れるのに最も適当なものを、下の①~④のうちから一つ選べ。
Thanks to their ( ) comments after my presentation, I felt very relieved.
- friendly
- nicely
- properly
- warmly
訳は、「私のプレゼンの後の彼らの( )コメントのおかげで、私はとてもホッとした。」となります。
- comments が名詞
- ( )に入る語は comments を説明している
- 必要なのは、名詞を説明する形容詞
選択肢を見ると、friendly は形容詞として「親しみやすい、好意的な」という意味を持ちます。一方、nicely / properly / warmly は副詞として使われることが多い語です。したがって、comments を説明できる friendly が答えになります。
文頭の副詞句とコンマの形
文頭に「いつ・どこで・なぜ」などを表す副詞句・副詞節が来るとき、副詞句(節)+ , + S V … という形になりやすくなります。

このような副詞句は、文全体にかかることがあります。単語1つだけでなく、語句のまとまりが文のどの部分を説明しているかを見ると、英文の構造をつかみやすくなります。
形容詞1語と2語以上の語順
形容詞は、1語で名詞を説明する場合と、2語以上のまとまりで名詞を説明する場合で、置かれる位置が変わることがあります。

- 形容詞が1語なら名詞の前:a kind person
- 形容詞が2語以上なら名詞の後ろ:a person kind to me
長文で「名詞+形容詞のまとまり」が出てきたときは、前の名詞を後ろから説明している場合があります。形容詞がどの名詞を説明しているのかを見ると、読解で意味を取りやすくなります。

good / well / fast / early などの比較級・最上級も合わせて確認しておくと、文法問題だけでなく長文読解でも役立ちます。
まとめ:形容詞と副詞は説明している語を見る
- 形容詞は名詞を説明する。
- 副詞は名詞以外を説明する。
- good は形容詞、well は副詞として使うのが基本。
- get well の well は「元気な・健康な」という形容詞。
- fast / early は形容詞にも副詞にもなるため、文中での役割を見る。
- -ly が付いていても必ず副詞とは限らない。
- 入試問題では、空所の後ろの名詞を説明しているかどうかを見ると、形容詞が必要か副詞が必要か分かりやすくなる。
形容詞と副詞の違いが見えるようになると、英文の読みやすさも変わります。単語の意味だけでなく、どの語を説明しているかを確認しながら読むことで、文法問題と読解の両方につながります。
この単元の理解はできても、学校英語全体の中でどこから復習を入れるべきかがはっきりしない場合は、学校英語のつまずきをどこから確認し直すべきか知りたい場合はこちらもあわせてご覧ください。


