how much 名詞 の正しい使い方|お金以外の意味・how much of ~ まで整理【Progress Book1 Lesson15-2】

 


PROGRESS Book1 Lesson15 Scene2 では、「How many」と「How much」という数量表現の違いがテーマになります。どちらも日本語では「どれくらい」「どのくらい」と訳せますが、
英語では後ろに来る名詞の種類(可算名詞/不可算名詞)によって形がはっきりと変わります。

ここでは、元動画の解説内容を整理しながら、

  • 「How many」と「How much」の基本ルール
  • 物質名詞・不可算名詞との組み合わせ方
  • PROGRESSで学ぶときの注意点

を、順を追って確認していきます。

How much は「いくら?(値段)」と「どれくらい?(量・程度)」の両方

「How much=お金だけ」と思い込むと、数量表現で混乱しやすくなります。文脈しだいで値段にもにも程度にもなります(目安として、後ろに来る名詞の形で判断すると整理しやすいです)。

  • 値段:How much is it?(いくら?)
  • 量:How much water / lettuce …?(どれくらいの水/レタス?)
  • 程度:How much time / homework …?(どれくらい時間/宿題?)

※名詞によっては「数え方が文脈で変わる」こともあります。ここではまず基本形を押さえます。

How much / How many の違い(まずはこの3行)

How many + 可算名詞(複数形) 数をたずねる(いくつ/何人)
How much + 不可算名詞(単数形) 量・程度をたずねる(どれくらい)
How much of + 限定語 + 名詞 「その中のどれくらい?」(一部・割合)

「ハウマッチ/ハウメニー」で迷うポイント

  • 日本語だとどちらも「どれくらい?」になりがちなので、英語は名詞の形で分けるのがコツです。
  • 複数形(-s など)が見えたら How many、単数形で「量」を聞いているなら How much をまず疑います。

How much of ~(「その中のどれくらい?」)

How much of + the/this/that/my + 名詞 は、全体の一部・割合を聞く形です。答えは「量の言い方(割合)」で返すことが多いです。

  • 例:How much of the cake did you eat?(ケーキのどれくらい食べた?)
  • 答え方の例:Half of it / Most of it / A little of it / None of it

※of の後ろは「限定」されやすい(the/this/that/my など)点だけ先に押さえておくと、問題文で迷いにくくなります。

この下で、PROGRESSのLesson15(可算/不可算・単数/複数)の整理に入ります。


「How many」と「How much」の基本ルール

数をたずねる「How many」

まず前提として、すでに学習済みの表現が「How many」です。

英語で「いくつ?」「何人?」といったをたずねるときは
How many + 可算名詞の複数形
の形を使います。

ここで重要なのは次のポイントです。

  • 「How many」の後ろに単数形の名詞は置けない
  • 必ず「数えられる名詞(可算名詞)」の複数形が続く

前回のレッスンで学んだ内容の復習になりますが、「How many + 単数形」は文法的に誤りであることを、もう一度はっきり意識しておきましょう。

量をたずねる「How much」+物質名詞

これに対して、今回新たに登場するのが「How much」です。

スライドの例を見てみましょう。

スライドに 'How much lettuce do you want?' の例文が表示され、'lettuce' が不可算名詞であることを説明。

スライドの 1 番の例には、次のような英文が出てきます。

How much lettuce 〜 ?

ここでの lettuce(レタス)は、英語では数えない名詞(不可算名詞)として扱われています。
そのため、「How many lettuce」とは言わず、「How much lettuce」となります。

このことから、次のルールが確認できます。

  • How many + 数えられる名詞の複数形
  • How much + 数えられない名詞(不可算名詞)の単数形

「much」はもともと不可算名詞の「量」を表す語です。
そこに「How(どのくらい)」が付いて、「How much ~ ?」=『〜はどれくらいありますか/いりますか』という疑問文になります。


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可算名詞と不可算名詞のイメージ

「数えられるか」「数えられないか」で分ける

「複数形か単数形か」という形の違いの裏には、可算名詞(countable)と不可算名詞(uncountable)という考え方があります。

  • 可算名詞:one, two, three… と数を数えられる名詞
    例)a dog, two dogs / a friend, three friends など
  • 不可算名詞:1個2個と数えず、「かたまり」「量」として扱う名詞
    例)water, milk, rice, lettuce, sugar など

今回の例でいえば、

  • lettuce:レタス(葉物野菜)→ ひとつひとつ数えるというより「量」で扱う → 不可算名詞

だからこそ、

  • How many lettuce
  • How much lettuce

という使い分けになるわけです。

「形」で覚えると楽になる

苦手な人は、いきなり「これは可算?不可算?」と考え始めると混乱しがちです。
そこで、まずは「形」から入る覚え方がおすすめです。

  • 名詞が複数形(-s など)なら → How many
  • 名詞が単数形(s なし)で、量をたずねているなら → How much

PROGRESS を使う学校の生徒さんであれば、「可算/不可算」の考え方と「単数/複数」の形の両方をセットで押さえるのが理想です。
ただし、英語が苦手な人はまず

  • 複数形 → How many
  • 単数形(量) → How much

という単数・複数の区別を厳守するところからスタートするとよいでしょう。


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「How many」と「How much」をセットで押さえる

今日から意識するべきセットの形

Lesson15 では、次の 2 つのパターンをセットで覚えることが大きな目標になります。

  • How many + 数えられる名詞の複数形
    例)How many apples do you want?
  • How much + 数えられない名詞(単数形)
    例)How much lettuce do you want?

特に、英語が苦手な人ほど

  • 「How many」の後ろに単数形を置かない
  • 「How much」の後ろに複数形を置かない

という禁止ルールをはっきりと意識しておくと、ケアレスミスを防ぎやすくなります。

PROGRESSを使う学校での学び方

PROGRESS を採用している学校は、総じて英語に力を入れている上位校が多いと言われます。
そうした学校では、

  • 「可算名詞」「不可算名詞」という文法用語
  • 「How many」「How much」のセット

を、一度にまとめて理解していくことが求められます。

一方で、「文法用語が多くて苦手」「数量表現でごちゃごちゃする」という生徒も少なくありません。そうした場合は、次のステップで整理すると、理解しやすくなります。

  1. まずは「単数形/複数形」の見た目で判断する練習をする
  2. 次に、「数えられる名詞/数えられない名詞」という考え方を少しずつ身に付ける
  3. 最後に、「How many」「How much」を意味と形の両面から説明できるレベルを目指す

この流れで復習しておくと、Lesson15 以降の数量表現(many / much / a lot of など)も整理しやすくなります。


まとめ:How many と How much の使い分けを定着させよう

  • 「How many」は、数をたずねる表現で、可算名詞の複数形とセットで使う。
  • 「How many + 単数形」は文法的に誤り。必ず「名詞+s(複数形)」を確認する。
  • 「How much」は、量をたずねる表現で、数えられない名詞(不可算名詞)の単数形と一緒に使う。
  • 「lettuce」などの物質名詞は、英語では量として扱うため不可算名詞になり、「How much lettuce」が正しい形。
  • 苦手な人は、まず単数形=How much/複数形=How manyという見た目のルールから覚えるとよい。
  • PROGRESS を使う学校では、形(単数・複数)と意味(可算・不可算)の両方を意識しながら学んでいくことが求められる。

以上が、Book1 Lesson15 シーン2「How much+物質名詞」のポイントです。
「How many」と「How much」をセットで整理しておくと、今後の文法問題や英作文でも大きな武器になります。

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