義務・必要を表すHave to-v【Progress Book1 Lesson16-3】
義務や必要性を表す“have to”について学びましょう。これは助動詞の一つであり、以下で詳しく説明します。
“can”について
最初に見てみるのは、前々回に学んだ“can”を使った文です。例えば、「彼は学校に自転車または地下鉄で行くことができる」という意味です。日本では自転車や地下鉄を選ぶ状況はあまりないかもしれませんが、都会の中で自転車は少し危険かもしれませんね。
“should”について
次に紹介するのは、「彼は学校にタクシーで行くべきではない」という文です。“can”や“should”は助動詞であり、話し手の気持ちや意見を表します。したがって、この文では、筆者が高校生や中学生がタクシーを利用することを適切ではないと考えている可能性があります。
“be going to”について
次に紹介するのは、「彼は今日地下鉄で学校に行く予定だ」という文です。これも以前学んだ内容ですね。「be going to 動詞原形」は、元々現在進行形から派生しています。例えば、「彼は学校に向かっている最中だ」という意味になります。彼は既に学校に向かう準備をしており、心に決めています。しかし、実際に学校に到着すれば、”go”は終わります。つまり、行動が始まっていても終わりが近づいているということです。
“has to”について
最後に紹介するのは、「彼は雨の日には地下鉄で学校に行かなければならない」という文です。この文では”has”と”to go“が少し離れています。「彼は雨の日に地下鉄で学校に行かなければならない」という意味です。ここでの”has”は動詞であり、単なる助動詞ではありません。”have”が”has”に変化しているため、”has”は単なる動詞となります。英語をもう少し勉強している方々の中には、「has to」と「have to」は「must」と同じ意味だと誤解している人がいるかもしれませんが、これは完全に間違いです。「must」は助動詞であり、話し手の考えや意見を表します。一方、「have to 動詞原形」「has to 動詞原形」は動詞であり、客観的な意味を持ちます。
以上が、「have to」についての説明です。”have to“は誰が見ても選択の余地がないという意味を表します。注意しておいてください。
“should”の後に続くのは”have to”です。
一時的に”must”は使われません。おそらく、”should”と”have to”を通じて読者にこれを学んでもらいたいという意図があると思います。筆者自身も学校に通っている人に聞いてみましたが、「学校ではこんなことは習っていません」と答える人も多いです。おそらく、地域や学校によって異なるのでしょう。偶然かもしれませんが、PROGRESSの順序によって、この内容は非常に学びやすくなっています。もっと文法の構造について説明するべきかもしれませんが、この動画ではこの点を強調したいと思います。
“should”と”must”の違い
“should”や”must”は助動詞ですが、意味は異なります。話し手の立場から見て、”should”は「何々しなきゃダメ」「するべきだ」という意味になります。一方で、”have to 動詞原形“は客観的に見て他の選択肢がないことを表します。したがって、”I have to study“と言っている人は成績が上がらないと言われるのです。なぜなら、「俺は勉強したくないけど、他に仕方がないのか」というニュアンスが含まれる場合もあるからです。一方、”I must study“では話し手と主語の”I“が一致しています。自分からやらなければならないという意思を表しています。
“have to”の使い方
“have to 動詞原形“の例文として、「彼は雨の日には地下鉄で学校に行かなければならない」という文を挙げます。”have to be“や”have to go“など、”have to 動詞原形“という形式が使われます。ただし、三人称単数形では”have“が”has“に変化します。過去の出来事を表現したい場合は、”have“や”has“を過去形の”had“に変えて”had to 動詞原形“となります。例えば、「They had to get up at 5 a.m.」は「彼らは朝5時に起きる他に仕方がなかった」という意味です。”have“や”has“は動詞なので、通常の動詞と同様に変化させる必要があります。
“to go”の使い方
PROGRESSの中で、”to go“というフレーズが二つ存在しません。助動詞の後には動詞原形が続きます。”must“や”have to“の後は動詞原形ですが、”has“と”to go“が使われています。つまり、”have to“と動詞原形を組み合わせて覚えている人が多いですが、正しくは”has“と”to go“です。”to“はこの場所に書かれます。切れ目はここではなく、文中の位置です。これにより、”has“や”have“と同様の動詞形式になります。その後に「to 動詞原形」となります。この形式は不定詞と呼ばれ、高校や大学の文法問題にも出題されます。
最後に3点セットについてお話しします。3点セットとは、肯定文、否定文、疑問文の3つの文の形式のことです。次のページでは肯定文から始まり、否定文、そして疑問文に進んでいきます。
作り方と例文
肯定文の作り方は、”have”という動詞に対して、三単現の場合は”has”、過去形の場合は”had”を使い、その後に「to 動詞原形」を付ける形です。肯定文の例文は、既にいくつか勉強しました。例えば、「I have studied」や「He has studied」などです。
否定文では、「have」は「don’t have」になります。「has」は「doesn’t have」になります。「had」の否定形は「didn’t have」です。したがって、「We don’t have to go」というようになります。発音上の変化としては、「have」が「ハブ」から「ハフ」に変わることに注意してください。
疑問文では、一般的な動詞の疑問文と同様に、「Do 主語 動詞原形」の形を使います。具体的には、「Do you have to go?」や「Does she have to go?」などです。また、「have」と「to 動詞」の間を空けるのではなく、「to」の前で空ける癖をつけておくと便利です。
否定の疑問文は、「Don’t we have to be there before noon?」のようになります。この形式は、「正午前に」という条件に対して、「他に選択肢がないのではないですか?」という意味合いを持ちます。疑問詞を使った疑問文を作りたい場合は、「What do you have to do for homework tonight?」のように、「Do」や「Does」の前に疑問詞を付け加えます。
肯定文、否定文、疑問文の作り方は、「have」に対して「to 動詞原形」を付け加える形式です。「have」の後ろに「to 動詞原形」を付ける代わりに、「have」と「to 動詞原形」の間を空けるのではなく、「to」の前で空けるという癖をつけましょう。これで、16-3の内容は終わりです。