頻度を表す副詞【Progress Book1 Lesson19-1】

今回は、Book1 Lesson19シーン1についてお話しします。

頻度を表す副詞には結構な種類がありますが、ここでは代表的なものに焦点を当てます。PROGRESSのLookの例文をすべて書くと長くなるため、代表的な頻度の副詞をご紹介します。

まず、頻度を表す副詞はいくつかあります。最初に登場したのは、「How often」で「どれくらいよく」「どれくらいの頻度で」という意味です。PROGRESSの177ページ、右側のページにチェックがありますので、そちらを参照してください。

中学1年生の間には、基本的な頻度の副詞を5つ学びます。後で4つの単語が追加され、最終的には9つの単語になります。中学生は基本の5つの単語をしっかり覚えておくことが重要です。高校生になるとさらに2つの単語が加わり、徐々に増えていきます。

しかし、英語が苦手な人は最初の5つの単語を十分に覚えていません。他の人は5つの単語を覚えているので、後から覚える単語が4つになります。しかし、苦手な人は9つの単語を一度に覚えなければならないため、2倍以上の学習量になります。これが苦手意識を引き起こす原因となっています。

ですから、英語が苦手な人が周りの人と同じペースで学習すると、追いつくことができないと感じることがあります。そのため、自分が中学時代にあまり勉強しなかったと自覚している高校生は、周りの人よりも多く学習する必要があると考えるべきです。

さて、頻度の副詞に戻りましょう。PROGRESS 177ページの2番目のチェックを見てみましょう。そこでは以下のような頻度が示されています。

always“(いつも)
usually“(大抵)
often“(度々)
sometimes“(時々)
never“(決してない)

“always”は基本的に100%の頻度を表します。「いつも」や「必ず」という意味です。”usually”は頻度がやや落ちており、「大抵」という意味です。”often”は「度々」や「しばしば」「よく」を意味します。”sometimes”は「時々」という意味で使われます。一方、”never”は0%の頻度を表します。

ただし、50%の頻度を表す単語の位置についてはネイティブの間でも異なる意見があります。一部の人によれば、”often”が50%の意味で使われると言いますが、他の人は”often”は日本語でいう「しょっちゅう」というニュアンスであり、”sometimes”が50%程度の意味だと主張します。つまり、”often”と”sometimes”の間や、”sometimes”の少し下がった位置が平均的な値だと言えるでしょう。

以上が頻度の副詞です。これらの単語の発音、綴り、意味をしっかり覚えましょう。ただし、覚えるだけでなく、これらの副詞を文中で正確に使いこなすことが重要です。

次に、注意点として、頻度の副詞の位置を把握しておく必要があります。一般動詞とbe動詞の場合では位置が異なります。一般動詞の前に頻度の副詞を置きますが、be動詞の後ろに置きます。また、助動詞が存在する場合は、助動詞と動詞の間に頻度の副詞を配置します。

具体的な例文を見てみましょう。最初の文は一般動詞です。

“Keiko plays tennis on Tuesday every week.”(ケイコは毎週火曜日にテニスをします。)
この文では、毎週火曜日という頻度を表す副詞があるため、頻度の副詞を使わずに書くことができます。

“Keiko always plays tennis on Tuesday.”(ケイコは火曜日にいつもテニスをします。)
次に、be動詞を含む文を見てみましょう。

“Rita is usually cooking at this time.”(リタは通常、この時間に料理をしています。

この文では、”is”と”cooking”が太字になっていますが、”is”はbe動詞です。ここでは、be動詞の後ろに頻度の副詞を配置します。”cooking”は関係ありません。

また、助動詞が含まれる文についても考えてみましょう。

“They can sometimes see deer behind Kevin’s school.”(彼らは時々、ケビンの学校の裏に鹿を見ることがあります。)

この文では、助動詞の”can”と動詞の原形である”see”の間に頻度の副詞を配置します。助動詞が存在する場合は、助動詞と動詞の間に頻度の副詞を配置することを覚えておきましょう。

頻度の副詞の位置については、これらのルールを把握しておくと便利です。一般動詞の前、be動詞の後ろ、助動詞と動詞の間に頻度の副詞を置くことを覚えておきましょう。

最後に、このルールを覚える際には、声に出して読むことが効果的です。声を出して読むことにより、脳に情報がより鮮明に記憶されるという科学的な研究結果もあります。ですので、自分の部屋で大声で何度も読んでみることをおすすめします。自分の部屋なら周りの人に気兼ねすることなく練習できますので、ぜひ試してみてください。

以上でLesson19シーン1の解説は終わります。

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