複数名詞の所有格【Progress Book1 Lesson18-4】
複数名詞の所有格をマスターしよう
このページでは、複数名詞の所有格(名詞のあとに ’ や ’s を付ける形)について整理します。
「boy と boys で所有格の形が違うのはなぜ?」「Jones の所有格はどう書くの?」といった疑問を、例文を使いながらスッキリ解決していきます。
結論:まず「複数形(-s)」か「所有格(’ / ’s)」かを分け、所有格は語尾が s の複数形なら ’だけ/s で終わらない複数は ’sで決まります。
1分で整理:複数形sと所有格の’/’s(迷う所だけ)
「s が付いている=全部 ’s」ではありません。複数の sと、所有格の ’(アポストロフィー)は役割が別です。下の表で、まず形を即決してください。
| 知りたいこと | 正しい形 | 例(boy / boys / children / Jones) | 確認ポイント |
|---|---|---|---|
| boy の複数形 | boys | boy → boys | これは「複数の s」 |
| boy(単数)の所有格 | boy’s | That boy’s bicycle is red. | 単数名詞は基本 ’s |
| boys(複数)の所有格 | boys’ | Those boys’ bicycles are blue. | 語尾に s がある複数形→’だけ |
| children(不規則複数)の所有格 | children’s | the children’s room | s で終わらない複数→’s |
| Jones(単数・語尾が s の名前) | Jones’s | Mr. Jones’s bicycle | 単数扱いなので基本 ’s |
つまずき防止:書く前のチェック(3つだけ)
- 単数か複数かを先に確定する(that / those、is / are、bicycle / bicycles もセットでそろえる)。
- 所有格にしたい名詞の語尾に s があるかを見る(ある→’、ない→’s)。
- 不規則複数(children / men / women など)は、複数でも’sになる。
よくある間違い(2つだけ)
- × boys’s bicycles → 語尾に s がある複数形は boys’(’だけ)。
- × Those boy’s bicycles are blue. → Those / bicycles / are が複数なので、所有格も boys’ にそろえる。
このあと本文で、基本→規則複数→不規則複数→間違い→まとめの順に確認できます。

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所有格の基本と複数形
所有格とは?基本の形
所有格(possessive)とは、「〜の〜」を表す形です。
- my book:私の本
- Tom’s bag:トムのかばん
英語では基本的に、名詞のあとに ’s をつけることで所有を表します。
単数名詞の所有格
単数形の名詞は、語尾に関係なく基本的に ’s をつけます。
- That boy’s bicycle is red.
「あの男の子の自転車は赤い。」 - the girl’s pen:「その女の子のペン」
- Mr. Jones’s bicycle:「ジョーンズさんの自転車」
ポイントは、名詞が1人・1つなら基本的に ’s をつけるということです。
名詞の複数形と所有格
規則的な複数形(語尾が -s のとき)
名詞が複数になり、語尾に s がつく場合は、所有格の形が変わります。
例:boy(単数)→ boys(複数)
- That boy’s bicycle is red.
「あの男の子の自転車は赤い。」(単数:boy’s) - Those boys’ bicycles are blue.
「あの男の子たちの自転車は青い。」(複数:boys’)
複数所有格では、次のような手順で考えます。
- まず複数形を作る:boy → boys
- 語尾にすでに s があるので、そこに’(アポストロフィー)だけをつける:boys → boys’
したがって、「boys’s」とは書きません。
「boys’」と アポストロフィーのあとに s をつけないのが正解です。
あわせて、所有格以外の部分も複数にそろえる必要があります。
- That boy’s bicycle is red.
→ That / boy’s / bicycle / is(単数) - Those boys’ bicycles are blue.
→ Those(複数を指す) / boys’ / bicycles(複数) / are(複数)
所有格だけでなく、主語・動詞・名詞(bicycle / bicycles)もセットで複数形に変更することが大切です。

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不規則な複数形の所有格
不規則な複数形では、語尾に s がつきません。
この場合は、複数でも ’s をつけます。
代表例:
- child → children → children’s
the children’s room(子どもたちの部屋) - man → men → men’s
men’s shoes(男性用の靴) - woman → women → women’s
women’s team(女子チーム)
元記事の例では、次のような所有格も取り上げています。
- Mr. Jones’s bicycle is silver.
「ジョーンズさんの自転車は銀色だ。」
これは「Mr. Jones」がもともと語尾に s が付いている名前なので、
Jones’s のように ’s をつける形が教科書などでよく採用されています。
まとめると、次のように考えると整理しやすくなります。
- 語尾が s の複数形(boys, dogs, students など)
→ ’ だけをつける(boys’ / dogs’ / students’) - 語尾が s で終わらない複数形(children, men など)
→ ’s をつける(children’s / men’s) - 単数名詞(Tom, Mr. Jones など)
→ 基本的に ’s をつける(Tom’s / Jones’s)
よくある間違いとチェックポイント
よくある間違い
- × boys’s bicycles
→ 語尾に s がある複数形に、さらに s を足してしまっている。 - × Those boy’s bicycles are blue.
→ Those(複数)と bicycles(複数)なのに、所有格が単数(boy’s)になっている。 - × childrens’ room
→ children はすでに複数形なので、正しくは children’s。
所有格を書くときのチェックポイント
所有格を使うときは、次の点を意識すると間違いが減ります。
- 1. まず「単数か複数か」をはっきりさせる
boy なのか boys なのか、child なのか children なのかを確認する。 - 2. 語尾に s があるかどうかを見る
語尾が s なら ’、そうでないなら ’s をつけるのが基本。 - 3. 所有格だけでなく、that / those, is / are などもセットで変える
文全体が単数・複数でそろっているかチェックする。

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まとめ:複数名詞の所有格を整理しよう
- 所有格は基本的に名詞+’sで「〜の〜」を表す。
- 語尾が s の複数形(boys など)は ’ だけをつけて所有格にする:boys’。
- 語尾が s で終わらない複数形(children, men など)は ’s をつける:children’s / men’s。
- Mr. Jones のように名前が s で終わる単数名詞にも、教科書では Jones’s のように ’s をつける形がよく用いられる。
- 所有格を使うときは、that / those, is / are, bicycle / bicycles など文全体も単数・複数でそろえることが大切。
複数名詞の所有格は、一度パターンで整理してしまえば難しくありません。
このページのポイントを意識しながら、ワークや過去問の英文を「所有格の形」に着目してチェックしてみてください。



