SVOC(第5文型)の疑問文の作り方と例文|疑問詞付きSVOCの見分け方ガイド【Book2 Lesson1 Scene2 】
このページでは、Book2 Lesson1シーン2で扱う第5文型(SVOC)について解説します。
「第2文型(SVC)はなんとなく分かるのに、第5文型になると一気にあやしくなる…」「make や call が出てくると途端に訳せなくなる…」という人は少なくありません。
第5文型は英語が得意になるか・苦手のままかを分ける重要ポイントです。動画とあわせて、文型の考え方を整理していきましょう。
まず結論:SVOC(第5文型)と疑問文で迷ったら、判別はこの3ステップで整理できます。
- 平叙文に戻す(疑問文の語順をいったん元に戻して S→V→O→C を並べる)
- O と C が主述関係か確認(O was C が意味として成り立つか)
- 疑問詞が聞いている場所を特定(O を聞いているのか、C を聞いているのかを先に決める)
「疑問文 文型」が崩れて見えるときほど、語順ではなく関係(O=C)に戻すと落ち着いて判別しやすくなります。
SVOCの見分け方(第5文型)|まず結論:判別3ステップ
SVOC(第5文型)は S+V+O+C(主語+動詞+目的語+補語)の形です。ポイントは、目的語Oと補語Cが「主語と述語」の関係になることです。ここがつかめると、SVOC 見分け方が一気に安定します。
ステップ1 平叙文に戻す
疑問文は語順が動くので、まずは平叙文に戻して骨組みを作ります。
- 例:What did they call him? → They called him __.
- 例:Are you expecting him to become a doctor? → You are expecting him to become a doctor.
この段階では「訳」よりも、S / V / O / C を並べて置くことを優先します。
ステップ2 OとCが主述関係か確認
SVOCかどうかは、OとCを取り出して O was C の形(主述関係)を作れるかで確認できます。
- The soccer club made Jerry captain.
→ Jerry was captain.(ジェリーはキャプテンだった) - The Greens’ invitation made Jiro very happy.
→ Jiro was very happy.(ジローはとても嬉しかった)
この「O=C(OがCという状態)」が成り立つなら、SVOCの可能性が高いです。
ステップ3 疑問詞が聞いている場所を特定
疑問詞つきSVOC(疑問詞 SVOC)で迷う原因は、「何を聞いているのか」を後回しにすることです。先に、Oを聞いているのか/Cを聞いているのかを決めます。
- What did they call him? は C(呼び名)を聞いている(him が O)
- What did they name the baby? も C(名前)を聞いている(the baby が O)
疑問文 文型が崩れて見える理由(SVOCで起きやすいポイント)
SVOCは「OとCがセット」で意味を作るので、疑問文になると見た目が崩れて感じやすいです。ただし、文型そのものが変わるわけではありません。
疑問文でも文型は変わらない(並びが変わるだけ)
疑問文は、do/does/did や be動詞が前に出たり、疑問詞が先頭に来たりします。けれど、骨組みは同じです。
- 平叙文:S+V+O+C
- 疑問文:(疑問詞)+(助動詞/BE)+S+V+O+C(見た目が動くだけ)
疑問詞つきで「どこを抜いたか」を先に確定する
疑問詞つきは「空欄がどこか」を先に決めると整理しやすいです。
- What did they call him?:空欄は C(呼び名)
- What do you want me to do?:空欄は to do の中身(SVOCの C に当たる部分が不定詞で来るタイプ)
「疑問文 文型」で混乱するときほど、空欄の位置=聞いている場所から確定すると戻りやすくなります。
SVOCとは?SVC/SVOOとの違い(見分け表つき)
SVOC(第5文型)は、見た目が似ている文型(SVC / SVOO)と混ざりやすいので、違いを表で押さえておくと安全です。
SVOCの核は「O=C」
SVOCの中心は、目的語Oが補語Cの状態になることです。教科書によってはOとCを「目的語1・目的語2」と呼ぶこともありますが、押さえるべき本質は OとCが主述関係という点です。
SVOOとの違い(人にもの/状態にする)
| 文型 | 形 | 意味のイメージ | 見分けのチェック |
|---|---|---|---|
| SVC | S+V+C | 主語SがCの状態(S=C) | S was C が自然 |
| SVOO | S+V+O1+O2 | 「人にものを」与える/作ってあげる | O1 に to/for をつけて言い換えやすい |
| SVOC | S+V+O+C | 目的語OがCの状態(O=C) | O was C が自然 |
たとえば、並びが似ていても意味が違います。
- He made his daughter a doll.(第4文型のイメージ:娘に人形を作ってあげた)
- He made his daughter a doctor.(第5文型のイメージ:娘を医者にした)
「名詞+名詞」が続いたら、まず O was C が成り立つか を試すのが近道です。
makeで覚えるSVOCの基本パターン(例文+言い換え)
SVOCは make の例文で整理すると理解しやすいです。訳だけを追うより、誰が/誰を/どんな状態にしたかで見るとブレにくくなります。
OとCを抜き出して “O was C” を作る
次の2文は、典型的なSVOCです。
- The Greens’ invitation made Jiro very happy.
S:The Greens’ invitation / V:made / O:Jiro / C:very happy
→ Jiro was very happy.(O=C) - The soccer club made Jerry captain.
S:The soccer club / V:made / O:Jerry / C:captain
→ Jerry was captain.(O=C)
この「O=C」が見えると、和訳も自然に組み立てやすくなります。
SVOCになりやすい動詞(make/keep/find/call/name)
次の動詞が出てきたら、後ろがSVOCになっていないか確認する習慣が役立ちます。
- make:〜を…にする/…の状態にする
- keep:〜を…のままにしておく
- find:〜が…だと分かる/見つける
- call:〜を…と呼ぶ
- name:〜を…と名づける
名詞(O)のあとに名詞・形容詞(C)が続く形は、SVOCの定番です。
SVOC 疑問文の作り方(What/Who+call/name)
SVOC 疑問文でも、基本の疑問文ルール(do/does/did、be動詞の前出し、疑問詞を先頭に置く)は同じです。違いは、OとCの関係を見失わないことです。
What did they call him? は「Cを聞いている」
What did they call him? は、call の形 call O C のうち、C(呼び名)を What で聞いています。
- They called him Ken.(O=him / C=Ken)
- → What did they call him __ ?(空欄=C)
同じ考え方で、What did they name the baby? も、name O C の C(名前) を聞く疑問文です。
call と name の違い(O/Cの役割)
どちらも「〜を…と呼ぶ/名づける」に近い意味ですが、基本は同じく O と C がセットです。
- call O C:呼ばれる対象(O)+呼び名(C)
例)They called him Ken. - name O C:名づける対象(O)+名前(C)
例)They named the baby Ken.
疑問詞つき(疑問詞 SVOC)では、Oを聞いているのかCを聞いているのかを最初に決めると崩れにくくなります。
つまずき原因と、テストで点を取る直し方(整序・英作文まで)
SVOCは「なんとなく訳せる」だけだと、整序問題や英作文で崩れやすい単元です。よくあるミスを先に知って、直し方を固定すると得点につながりやすくなります。
典型ミス3つ
- SVOO と SVOC を見た目で決めてしまう(名詞+名詞=全部SVOOだと思ってしまう)
- OとCを分けずに訳を当てる(O=C が見えないまま日本語にしてしまう)
- 疑問詞の位置だけ追って「何を聞いているか」を後回しにする(疑問文 文型で迷子になりやすい)
直し方:判別→言い換え→再現(3回セット)
おすすめは、次の3つをセットで3回まわすやり方です(短時間でも効果が出やすいです)。
- 判別:平叙文に戻す → O was C が成り立つか確認
- 言い換え:OとCだけ抜いて「O was C」を自分で作る
- 再現:整序・英作文で、S/V/O/Cを意識して同型の文を作る
例文は、まずは定番からで十分です。
- The soccer club made Jerry captain.
- They named the baby Ken.
- What did they call him?
この3つがスムーズに処理できるようになると、SVOC 疑問文も安定しやすくなります。
まとめ
SVOCの見分け方は「平叙文に戻す→O was C→疑問詞が聞く場所」の3ステップが基本です。
疑問文 文型が崩れて見えても、文型自体は変わらず、見た目の並びが動いているだけです。
make/call/name の定番例文で O=C を確認できるようにすると、整序・英作文でも再現しやすくなります。
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