SVCとは何か|第2文でS=Cになる文を例文で確認【Progress Book2 Lesson1-1】

SVCは、英語の5文型のうち第2文型にあたる文の形です。Sは主語、Vは動詞、Cは補語を表し、補語Cが主語Sの身分・状態・性質を説明します。

SVCでは、一般に「S=Cの関係が成り立つ」と説明されます。ただし、SとCが文字どおり同じものという意味だけではありません。名詞のCはSの身分や立場を示し、形容詞のCはSの状態や性質を説明します。

このページでは、Progress Book2 Lesson1 Scene1の内容に沿いながら、SVCの基本、SVOとの違い、自動詞との関係、よく使われる動詞、見分け方を例文とともに確認します。

Progress Book2のほかの単元もまとめて確認したい方は、Progress Book2の全体像もあわせてご覧ください。

SVCとは?第2文型の基本ルール

S・V・Cが表すもの

SVCの各文字は、次の文の要素を表しています。

  • S(Subject):主語。「誰が」「何が」にあたる部分
  • V(Verb):動詞。主語の状態や変化などを表す部分
  • C(Complement):補語。主語の身分・状態・性質を説明する部分

SVCでは、VがSとCを結び付ける役割を持ちます。Cには、中学英語では主に名詞または形容詞が使われます。

基本例文:Mike is very kind.

まずは、次の例文を見てみましょう。

S:Mike

V:is

C:very kind

Mike is very kind.
「マイクはとても親切です。」

very kindは、主語であるMikeの性質を説明しています。そのため、very kindは動作の対象を表す目的語ではなく、補語Cです。

この文では「Mike=kind」という関係が成り立つと説明できます。ただし、Mikeとkindが同じ物を指すという意味ではありません。形容詞kindが、Mikeがどのような人物であるかを説明しています。

Book2 Lesson1 Scene1:第2の文の形を扱う回

Progress Book2では、SVCを「第2の文の形」として学びます。「第2の文の形」と「第2文型」は、ここでは同じ文の構造を指す表現です。

次の動画と画像では、教材で扱われるSVCの基本的な考え方を確認できます。動画を見ない場合も、このページの文章と例文で同じ要点を学べます。

SVC(第2文型)の基本ルールを説明するイメージ
SVCでは、補語Cが主語Sの身分・状態・性質を説明します。
Progress Book2 Lesson1 Scene1の第2文型を説明するイメージ
Progress Book2 Lesson1 Scene1で扱う第2の文の形を確認するためのイメージです。

S=Cとはどういう意味?補語の種類ごとに解説

名詞がCになる場合:Sの身分や立場を説明する

補語Cに名詞が使われるときは、その名詞が主語の身分、職業、立場などを説明します。

S:Ken

V:is

C:a student

Ken is a student.
「ケンは生徒です。」

a studentは、Kenがどのような身分の人物なのかを説明しています。Kenとa studentは同じ人物を指すため、S=Cの関係が成り立ちます。

形容詞がCになる場合:Sの状態や性質を説明する

補語Cに形容詞が使われるときは、その形容詞が主語の状態や性質を説明します。

S:Mr. Black’s dog

V:is

C:black

Mr. Black’s dog is black.
「ブラックさんの犬は黒いです。」

この文の主語Sは、Mr. Blackだけではなく、Mr. Black’s dog全体です。isが動詞Vで、blackは主語である犬の色を説明する形容詞の補語Cです。

blackには名詞としての用法もありますが、この例文では形容詞として使われています。

会話ではCが新しい情報になることが多い

「Mike is very kind.」という文では、話し手と聞き手がMikeという人物をすでに知っていて、その人物が親切であることを新しく伝えている場面が考えられます。

この場合、主語Mikeは会話の話題であり、very kindはMikeについて付け加える情報です。SVCでは、このようにCが主語について説明する役割を持ちます。

ただし、主語が必ず共有情報になり、補語が必ず新情報になるとは限りません。SVCを見分けるときは、情報の新旧ではなく、CがSの身分・状態・性質を説明しているかを確認することが大切です。

SVCとSVOの違い

SVCとSVOの違いは、動詞の後ろにある語が主語を説明しているか、それとも動作の対象になっているかです。

比較項目 SVC SVO
動詞の後ろの要素 補語C 目的語O
役割 主語の身分・状態・性質を説明する 動作の対象を表す
Sとの関係 S=Cの関係が成り立つ 通常はS=Oにならない
主に使われる品詞 名詞・形容詞 名詞・代名詞など

同じ名詞でもCとOでは役割が異なる

SVCの例

S:Lucy

V:became

C:a doctor

Lucy became a doctor.
「ルーシーは医師になりました。」

a doctorは、Lucyが何になったのかを説明しています。Lucy=a doctorの関係が成り立つため、a doctorは補語Cです。

SVOの例

S:Lucy

V:visited

O:a doctor

Lucy visited a doctor.
「ルーシーは医師を訪ねました。」

この文のa doctorは、Lucyの身分や状態を説明しているのではありません。visitedという動作の対象を表しているため、補語Cではなく目的語Oです。

SVCでよく使われる動詞

SVCは、五感を表す動詞だけで作られる文型ではありません。be、become、get、grow、remain、seem、appearなど、主語の身分・状態・変化を表すさまざまな動詞が使われます。

look、sound、smell、taste、feelなど、感覚に関係する動詞もSVCで使われる動詞の一部です。

be動詞:Sの身分や状態を表す

be動詞の後ろに名詞や形容詞が続き、その語が主語を説明している場合はSVCになります。

S:The room

V:is

C:quiet

The room is quiet.
「その部屋は静かです。」

quietがThe roomの状態を説明しているため、quietは補語Cです。

become・get・grow:Sの変化を表す

becomeは「~になる」という変化を表し、後ろのCが変化した後の身分や状態を説明します。

S:My brother

V:became

C:a teacher

My brother became a teacher.
「私の兄は教師になりました。」

getやgrowも、主語の状態の変化を表す場合があります。

It got cold.
「寒くなりました。」

The sky grew dark.
「空が暗くなりました。」

coldとdarkは、それぞれ主語が変化した後の状態を説明しています。

remain:Sの状態の継続を表す

remainは、ある状態がそのまま続くことを表します。

S:She

V:remained

C:silent

She remained silent.
「彼女は黙ったままでした。」

silentがSheの続いている状態を説明しています。

seem・appear:話し手から見た様子や判断を表す

seemやappearは、五感そのものを表す動詞というより、話し手から見た様子や判断を表す動詞です。

S:He

V:seems

C:busy

He seems busy.
「彼は忙しそうです。」

busyがHeの状態を説明しているためSVCです。

She appeared calm.
「彼女は落ち着いているように見えました。」

calmがSheの様子を説明しています。

look・sound・smell・taste・feel:感覚に関係する動詞

感覚に関係する動詞の後ろに形容詞が続き、その形容詞が主語の様子や性質を説明する場合はSVCになります。

S:The blossoms

V:look

C:beautiful

The blossoms look beautiful.
「その花々は美しく見えます。」

花自体が何かを見ているのではありません。beautifulが、話し手から見たThe blossomsの様子を説明しています。

This flower smells sweet.
「この花は甘い香りがします。」

The soup tastes good.
「そのスープはおいしいです。」

The music sounds nice.
「その音楽はすてきに聞こえます。」

The cloth feels soft.
「その布は柔らかく感じられます。」

sweet、good、nice、softは、それぞれの主語の性質や印象を説明する補語Cです。

SVCで使う動詞は自動詞?

SVCでは、Vの後ろに目的語Oを置かず、Vが主語Sと補語Cを結び付けます。become、seem、lookなどは、SVCで使われるときに目的語を取りません。

be動詞を自動詞として分類するかどうかは、教材や文法の説明方法によって異なることがあります。中学英語では、分類名だけで判断するよりも、次の2点を確認することが大切です。

  • SVCのVは目的語Oを取らない
  • Vの後ろのCが主語Sを説明している

また、自動詞を使った文がすべてSVCになるわけではありません。

S:Birds

V:fly

Birds fly.
「鳥は飛びます。」

この文はSとVだけで意味が成り立ちます。主語Birdsを説明する補語Cがないため、SVCではなくSVです。

SVCの見分け方

SVCかどうか迷ったときは、次の順番で確認します。

  1. 文の主語Sと動詞Vを確認する
  2. 動詞の後ろにある語が、主語の身分・状態・性質を説明しているか確認する
  3. SとCを「SはCだ」「SはCになる」のように結び付けられるか確認する
  4. 動詞の後ろの語が動作の対象なら、CではなくOと考える

単に「動詞の後ろに名詞や形容詞がある」という理由だけでは、SVCとは判断できません。その語が文の中でどのような役割を持っているかを確認しましょう。

同じ動詞でも文の構造が変わる

動詞だけを見て文型を決めることはできません。同じ動詞でも、意味や後ろに続く表現によって文の構造が変わります。

He looked happy.

S:He

V:looked

C:happy

happyがHeの様子を説明しているためSVCです。

He looked at the picture.

at the pictureは「何を見たか」に関係する前置詞句で、Heの状態や性質を説明する補語ではありません。そのため、この文はSVCではありません。

The cloth felt soft.

softがThe clothの性質を説明しているためSVCです。

She felt the cloth.

S:She

V:felt

O:the cloth

the clothは「触った」という動作の対象であるため、目的語Oです。この文はSVOになります。

SVC・SVO・SVの練習問題

次の英文がSV、SVC、SVOのどれにあたるか考えてみましょう。SVCの場合は、Cが名詞か形容詞かも確認してください。

  1. She looks happy.
  2. He looked at the picture.
  3. Birds fly.
  4. Tom became a doctor.
  5. She felt the cloth.
練習問題の答えを見る
  1. She looks happy.:SVC
    happyはSheの様子を説明する形容詞のCです。
  2. He looked at the picture.:SV
    at the pictureは前置詞句で、Heを説明するCではありません。
  3. Birds fly.:SV
    Birdsとflyだけで文が成り立ち、CもOもありません。
  4. Tom became a doctor.:SVC
    a doctorはTomの変化後の身分を説明する名詞のCです。
  5. She felt the cloth.:SVO
    the clothはfeltという動作の対象を表すOです。

SVCについてよくある質問

SVCは第何文型ですか?

SVCは第2文型です。教材によっては「第2の文の形」と表現されます。

SVCのCとは何ですか?

Cは補語です。主語Sの身分、状態、性質などを説明します。

SVCとSVOはどう見分けますか?

動詞の後ろの語が主語を説明していればC、動作の対象を表していればOです。

SVCのCには何が入りますか?

中学英語では主に名詞と形容詞が入ります。

SVCで使う動詞は自動詞ですか?

SVCのVは目的語Oを取りません。ただし、自動詞を使った文がすべてSVCになるわけではなく、補語Cの有無も確認する必要があります。

seemは第何文型ですか?

「He seems tired.」のように、後ろの語が主語の状態を説明する場合はSVC、つまり第2文型です。

lookはいつもSVCになりますか?

いいえ。「He looks happy.」はSVCですが、「He looks at the picture.」はSVCではありません。

be動詞の文はすべてSVCですか?

すべてがSVCになるわけではありません。「He is a student.」ではa studentがHeの身分を説明するためSVCです。一方、「He is in the room.」のin the roomは場所を表すため、一般的な中学英文法ではSVCとして扱わないことが多くあります。

まとめ|SVCはCがSを説明する第2文型

SVCは、英語の5文型のうち第2文型にあたります。Sは主語、Vは動詞、Cは補語です。

SVCの重要な特徴は、補語Cが主語Sの身分・状態・性質を説明することです。名詞のCは主語の身分や立場を表し、形容詞のCは主語の状態や性質を表します。

SVOとの違いを確認するときは、動詞の後ろの語が主語を説明しているのか、動作の対象になっているのかを考えましょう。また、become、seem、lookなどの動詞だけで文型を決めず、文全体の意味とS=Cの関係を確認することが大切です。

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