不定詞の名詞用法:補語【Book2 Lesson12 Scene2】

Book2 Lesson12 Scene2|不定詞の補語・it・seem to beを整理しよう

Book2 Lesson12 Scene2では、不定詞の名詞的用法の中でも、特に補語として使われる不定詞を確認します。

この単元で迷いやすいのは、不定詞そのものの意味だけではありません。

  • It is important to … のitは何を表している?
  • It is raining. のitも仮主語?
  • She seems to be excited. のto beはどう考える?
  • to be raining は現在進行形と呼んでよい?

このページでは、こうした疑問を例文ごとに整理します。読み終わるころには、補語の不定詞・仮主語it・天候it・seem to beを、文の形を見ながら区別できるようになることを目指します。

最初のポイント:「to+動詞の原形」や「it」を見ただけで判断せず、その語が文の中でどの役割をしているかを確認しましょう。

不定詞の名詞的用法と「補語」を確認する

まず、不定詞の名詞的用法から確認しましょう。名詞は、文の中で主語、補語、他動詞の目的語、前置詞の目的語、同格などの働きをします。

不定詞の名詞的用法を主語・補語・目的語で整理した図解

このうち、不定詞の名詞的用法は主に三つの役割を持っています。すなわち、主語、補語、そして他動詞の目的語です。Scene1では不定詞が主語になる場合を学習しましたが、Scene2では補語になる場合が大切です。

不定詞の位置 例文 意味
主語 To speak slowly is important. ゆっくり話すことは大切です。
補語 The important thing is to speak slowly. 大切なことはゆっくり話すことです。
他動詞の目的語 I want to speak slowly. 私はゆっくり話したい。

補語とは何か

補語は、主語の状態や正体などを説明する語です。

例えば、She looks excited today.という文では、Sheが主語、looksが自動詞、excitedが補語です。

She looks excited.なら「She=excitedな状態」と考えられます。また、I am a junior high school student.では、「I=a junior high school student」という関係になります。

不定詞が補語になる場合

The important thing is to speak slowly and clearly.では、The important thingが主語、isが動詞、to speak slowly and clearlyが補語です。

意味は「大切なことは、ゆっくりはっきりと話すことです」となります。

この文では、「The important thing=to speak slowly and clearly」という関係があります。つまり、「大切なこと」=「ゆっくりはっきり話すこと」です。

このように、主語の内容を説明する位置に不定詞が置かれている場合は、名詞的用法の補語として考えます。

名詞的用法と形容詞的用法の違い

ここは、不定詞の形容詞的用法と混同しないようにしましょう。

something to drinkでは、to drinkがsomethingを説明しています。この場合は形容詞的用法です。

一方、My dream is to be a doctor.では、to be a doctorが補語になり、「私の夢=医者になること」という関係を作っています。この場合は名詞的用法です。

動画で不定詞の名詞的用法を確認する

ここまでの「主語・補語・目的語」の違いを動画でも確認できます。文章だけでは文の構造がつかみにくい場合に活用してください。

It is important to … の仮主語itを見分ける

It is important to の仮主語it構文を説明する図解

不定詞が関係する文でよく目にするのが、It is important to …という形です。

It is important to speak slowly and clearly.を例に確認しましょう。

この文のitは仮主語です。実際に言いたい内容は、文の後ろにあるto speak slowly and clearlyです。

したがって、「ゆっくりはっきりと話すことは大切です」という意味になります。

この文ではimportantが補語として働いています。英語では、長い不定詞句を最初から文頭に置く代わりに、先にitを置き、あとから実際の内容となる不定詞句を出すことがあります。

文 見方
To speak slowly and clearly is important. 不定詞句が主語
It is important to speak slowly and clearly. itが仮主語、後ろの不定詞句が本当の内容

ただし、itが出てきたら必ず仮主語というわけではありません。このあと確認するIt is raining.のitは、天候を表す主語です。同じitでも、文の形によって役割が違います。

seem to beと補語の関係を確認する

次に、She seems to be excited today.を確認します。

この文を理解するために、まずShe looks excited today.を考えてみましょう。Sheが主語、looksが動詞、excitedが補語です。

lookとseemの違い

lookのあとにatがあり、look atとなっている場合は「〜を見る」という意味が優先です。

一方、look+補語では「〜に見える」という意味になります。例えばShe looks excited.なら、「彼女はワクワクしているように見える」という意味です。

ここでは「ワクワクしている」のはSheなので、She=excitedという関係が成り立ちます。

She seems to be excited. の読み方

She seems to be excited today.は「彼女は今日興奮しているように見える」という意味です。

Sheが主語で、seemsが自動詞です。PROGRESSでは、to be excitedを補語の不定詞として考えます。todayは副詞です。

また、to beを使わず、She seems excited.とすることもできます。

文 読み方
She seems excited. 彼女は興奮しているように見える。
She seems to be excited. 彼女は興奮しているように見える。

ここで大切なのは、単にseem to beをひとかたまりで暗記するのではなく、後ろの部分が主語の状態を説明していることです。前半で確認した「補語」という考え方とつなげると、文の構造が分かりやすくなります。

Two students seem to be absent today. の場合

Two students seem to be absent today.も同じ考え方です。「2人の生徒は今日欠席しているように見える」という意味になります。

Two studentsが主語で、seemが自動詞、to be absentが補語の不定詞です。

Two students seem absent today.と表現することもできます。この場合は、absentが補語です。

excitedは形容詞?

absentは形容詞だと判断しやすい一方、excitedは元々過去分詞なので、分かりにくいと感じる人もいるかもしれません。

ここではexcitedを形容詞として理解しておけば大丈夫です。高校生になると「分詞形容詞」という言葉を学ぶことがあります。

現在分詞からできた分詞形容詞の例にはinterestingがあります。これも元々は動詞interestの現在分詞です。

この単元では、excitedもabsentも、主語の状態を説明する形容詞として考えると文の構造をつかみやすくなります。

動画でseem to beを確認する

She seems to be excited today.を使って、seem、to be、補語の関係を動画でも確認できます。

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Scene2で補語としての不定詞を確認したあとは、Scene3のwant 人 to不定詞へ進むと、Lesson12で扱う不定詞の形を続けて整理できます。

want 人 to不定詞|第5文の形・訳し方を確認する

to be rainingと天候のitを見分ける

次に、It doesn’t seem to be raining any more.を確認します。

訳は「もはや雨は降っていないように思われる」です。

ここで注意したいのが、Itとto beがあるからといって、仮主語と真主語の文だと判断しないことです。

It is important to speak slowly.のitは仮主語でした。しかし、It doesn’t seem to be raining any more.のItは、天候を表す主語です。

to be rainingは現在進行形?

to be rainingでは、be rainingが進行の形になっています。

ただし、to beのbeは原形です。原形のbeは現在形とも過去形とも言えないため、ここを「現在進行形」や「過去進行形」と呼ばないようにしましょう。

to+be+現在分詞という形で、「進行している内容」を不定詞の中に入れていると考えます。

It is important. と It is raining. のitは違う

to be rainingは、元々rainという動詞の進行の形です。そして、動詞rainの主語はItです。

このItは天候を表すものであり、仮主語ではありません。高校生になると非人称のItという概念を習うことがありますが、中学生では「天気を表すときの主語」と理解しておけばよいでしょう。

文 itの見方 意味
It is important to speak slowly. 仮主語 ゆっくり話すことは大切です。
It is raining. 天候の主語 雨が降っています。
It doesn’t seem to be raining. 天候の主語 雨は降っていないように思われます。

doesn’t seemの否定はどう訳す?

doesn’t seemのseemは自動詞です。「〜のように見える」「〜のように思われる」という意味です。to be rainingは、PROGRESSでは補語として確認します。

It doesn’t seem to be raining any more.は、形の上では「雨が降っているようには思われない」と考えることができます。

日本語としては「もはや雨が降っていないように思われる」と訳すと自然です。英語では否定語を前に置く形が使われるため、doesn’t seemとなっている点も確認しておきましょう。

動画でto be rainingを確認する

It doesn’t seem to be raining any more.を使って、天候のit、to be raining、否定の位置を動画でも確認できます。仮主語のitとの違いに注意して見てください。

Lesson12 Scene2の重要ポイントまとめ

最後に、Scene2で判断できるようにしておきたいポイントを整理します。

項目 確認内容
不定詞の名詞的用法 主語、補語、他動詞の目的語として使われる。to+動詞の原形が「〜すること」の意味になる。
補語の不定詞 The important thing is to speak slowly.のように、主語の内容を説明する位置に不定詞が来る。
仮主語it It is important to speak slowly.のitは仮主語。実際の内容は後ろの不定詞。
天候のit It is raining.のitは天候を表す主語。仮主語ではない。
seem seemは「〜のように見える/思われる」。後ろに主語の状態を説明する語が続く。
to be raining beは原形なので、現在進行形・過去進行形とは呼ばず、不定詞の中に進行の意味が入った形として考える。

共通するポイントは、単語だけで判断しないことです。「to+動詞の原形」が出てきたら文の中での役割を確認し、itが出てきたら仮主語なのか天候の主語なのかを文全体から判断しましょう。

ここまで理解できたら、次は自分がどこで迷ったかを確認してみてください。補語そのものが分かりにくかったのか、itの区別で迷ったのか、seemや否定文で迷ったのかによって、次に復習する内容が変わります。

一方、Scene2の内容を理解できた場合は、次のScene3へ進んでLesson12の不定詞表現を続けて確認すると、単元全体のつながりを整理しやすくなります。

次に確認するページ|戻って復習する・先へ進む

今の理解度に合わせて、次に確認するページを選んでください。

まだ不安がある場合は、必要なところへ戻って復習する

迷っていること 確認するページ
Book2全体の中でLesson12がどうつながるか整理したい Progress Book2全体の復習ポイント
be動詞の文やitで受ける感覚から確認したい Isで聞かれた時の答え方
doesn’t seemのような否定形で迷う didとは?doの過去形・doesとの違い

Scene2を理解できた場合は、次の不定詞表現へ進む

補語の不定詞、仮主語itと天候it、seem to beの関係を区別できたら、次はScene3のwant 人 to不定詞へ進みましょう。

Scene3では、Lesson12で扱う次の不定詞表現と、第5文型の考え方を確認できます。

want 人 to不定詞|第5文の形・訳し方を確認する

よくある質問

不定詞が補語になるとはどういうことですか?

主語の内容を説明する位置に不定詞が来ることです。たとえば、My dream is to be a doctor.では、to be a doctorが補語で、「私の夢=医者になること」という関係を作っています。

It is important to … のitは何ですか?

このitは仮主語です。実際の内容は後ろの不定詞句です。It is important to speak slowly.なら、本当に言いたい内容はto speak slowlyです。

It is raining. のitも仮主語ですか?

いいえ。It is raining.のitは天候を表す主語です。It is important to …のitとは役割が違います。

seem to be と seem だけの文は同じ意味ですか?

近い意味で使えることがあります。She seems to be excited.とShe seems excited.は、どちらも「彼女は興奮しているように見える」という意味です。ただし、授業や問題では、与えられた文の形に合わせて確認しましょう。

to be raining は現在進行形ですか?

to be rainingは、不定詞の中に進行の意味が入った形です。beは原形なので、現在形や過去形とは言いません。ここでは、進行している内容を不定詞の中で表していると考えます。

この単元の次に何を復習すればよいですか?

Book2の前後関係を見たい場合はProgress Book2全体の復習ポイント、Scene2を理解して次の不定詞表現へ進みたい場合はwant 人 to不定詞|第5文の形・訳し方を確認してください。

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単元ごとの説明は分かるのに、文型・不定詞・it構文が一緒に出てくると判断できなくなる場合は、それぞれを別々に覚えるだけでなく、一つの文の中で役割を整理する練習が必要です。

自分で復習しても「どこから分からなくなったのか整理しにくい」と感じる場合は、中学英語個別指導講座一覧で学習内容を確認できます。

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