過去完了:進行形【Book2 Lesson8 Scene3】

不定詞の復習

不定詞は以前からPROGRESSで学んできた要素です。しかし、不定詞が明確に理解できていないと、新しい内容を理解する際に混乱することがあります。試験前にLesson8-3の音声を学校で聞いたことがある場合を除き、これまでの不定詞を復習してからLesson8を学習することをお勧めします。

不定詞の意味と種類

不定詞とは、「to + 動詞原形」の形をとります。この不定詞は名詞、形容詞、副詞の役割を果たすことがあります。

  • 名詞的用法: 主語、目的語、補語のいずれかとなります。
  • 形容詞的用法: 名詞を修飾します。
  • 副詞的用法: 動詞以外の要素を修飾します。

副詞的用法の理解

副詞的用法は、動詞以外の要素を修飾します。例えば、「I am very happy to hear that.」では、「to hear that」が副詞的用法です。ここでの「to hear」は、形容詞「very happy」を修飾し、その感情の原因を示します。

感情の形容詞との組み合わせ

感情の形容詞の後に不定詞が続く場合、その不定詞は通常、その感情の原因を表します。例えば、「Jiro was eager to see a major league game.」では、「to see」が感情の形容詞「eager」の原因を表しています。このように、感情の形容詞の後に不定詞が続くことがあることを理解することが重要です。


形容詞を修飾する副詞的用法は2種類

そもそも形容詞、不定詞に修飾される形容詞が2種類に分かれます。1種類目が感情の形容詞です。

もう一つですが、PROGRESSも横に点線をした上で5番6番ときています。PROGRESSのLookだと1番から4番までは形容詞が“happy” “glad” “sorry” “eager”と感情の形容詞です。

5番6番は感情の形容詞ではございません。“easy” “difficult”です。

“easy”は「簡単だ」、“difficult”は「難しい」です。「難しいな」「易しい」って事で難易の形容詞と覚えて下さい。

難易の形容詞の後ろに不定詞がある場合も、これはこの難易の形容詞を修飾する副詞的用法となります。ただし今回は感情と違って原因という書き方は出来ません。

このように「易しい」「難しい」という形容詞の後ろに不定詞があったら難易の形容詞を修飾する副詞的用法です。

具体的に見ましょう。“Their conversation was not easy to understand.”

“to”以下がなかったら、「彼らの会話は易しくなかった」「簡単じゃなかった」です。この簡単と“understand”で「理解するのに簡単じゃなかった」となります。

もちろん意訳する時は「簡単に理解出来なかった」と訳していいですが、あくまで「簡単だ」「難しい」が何を基準に簡単とか難しいとか言っているのか、理解出来るかどうかになります。

「理解するには易しくなかった」要するに“was difficult understand”という事です。

同じようなのが6番です。“These problems are difficult to do.”

これも“to do”を無視したら第2文型の文が成り立ちます。「S Vi C」で、「これらの問題は難しい」となります。“to do”、問題ですから“do”は解くという事です。

「解くには難しい」、「解くのが難しい」でもいいです。こんなふうに難易形容詞のあとに不定詞があったらその形容詞を修飾する副詞的用法になります。

という事で、形容詞を修飾する不定詞は2種類あります。2種類ですが、形容詞の意味で2種類に分けます。

一つは感情の形容詞の後ろにあって感情の形容詞を修飾する副詞的用法で、意味は感情の原因です。

もう一つは難易の形容詞を修飾するもの。難易の形容詞のすぐ後ろにある不定詞は難易の形容詞を修飾する副詞的用法です。

「何々するには優しい」「難しい」です。この2通りを覚えて下さい。

それではLesson8を終わります。

 

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