平叙文とは何かと一般動詞の基本【Progress Book1 4-1】
平叙文(へいじょぶん)とは、事実・考え・状態などを、質問や命令ではなく、そのまま述べる文です。英語では declarative sentence といいます。
平叙文には、「私は生徒です」のような肯定文と、「私は疲れていません」のような否定文の両方が含まれます。
このページでは、平叙文の読み方や意味を確認したうえで、be動詞と一般動詞を使った基本文の作り方を説明します。
このページで確認できること
- 平叙文の読み方と英語での呼び方
- 平叙文と肯定文・否定文の関係
- 平叙文と疑問文・命令文・感嘆文の違い
- be動詞と一般動詞を使う平叙文の語順
- I am have a pet.のような誤りが起こる理由
- do notを使う否定の平叙文の作り方
平叙文とは|読み方と英語での呼び方
平叙文は「へいじょぶん」と読む
平叙文の読み方は、「へいじょぶん」です。「へいしゃぶん」ではありません。
「平叙」には、物事を普通に述べるという意味があります。文法では、相手に質問したり、行動を命じたりするのではなく、情報を伝える文を平叙文と呼びます。
たとえば、次の文はいずれも平叙文です。
- I am a student.(私は生徒です。)
- I like music.(私は音楽が好きです。)
- I am not tired.(私は疲れていません。)
- I do not have a pet.(私はペットを飼っていません。)
平叙文は英語でdeclarative sentenceという
平叙文は英語で declarative sentence といいます。declareには「述べる」「表明する」といった意味があり、declarative sentenceは、情報や考えを述べる文を表します。
英語の基本的な平叙文では、主語についての説明や動作・状態を普通の語順で述べ、文末には基本的にピリオドを付けます。
Progress Book1の前後関係も確認したい方へ
平叙文は、be動詞・一般動詞・疑問文・否定文を学ぶ前提になります。この単元がProgress Book1全体のどこにつながるかを見たい方は、Progress Book1の全体像もあわせて確認してください。
動画で一般動詞の基本を確認できます
次の動画では、一般動詞を使った文の基本を説明しています。動画を見ない場合でも、このページの本文だけで平叙文の定義や基本的な作り方を確認できます。
平叙文と肯定文・否定文の関係
平叙文と肯定文は、同じ意味の言葉ではありません。
平叙文・疑問文・命令文・感嘆文という分け方は、文の目的や形による分類です。一方、肯定文・否定文という分け方は、内容を肯定しているか、否定しているかによる分類です。
肯定の平叙文
肯定の平叙文は、事実や状態を否定せずに述べる文です。
- I am tired.(私は疲れています。)
- I have a pet.(私はペットを飼っています。)
- We know him.(私たちは彼を知っています。)
否定の平叙文
否定の平叙文は、「~ではありません」「~しません」のように、内容を否定しながら事実や状態を述べる文です。
- I am not tired.(私は疲れていません。)
- I do not like music.(私は音楽が好きではありません。)
- We do not know him.(私たちは彼を知りません。)
I do not like music.は否定文ですが、相手への質問や命令ではないため、平叙文に含まれます。
平叙文と疑問文・命令文・感嘆文の違い
英語の文は、何を伝えるための文なのかによって形や文末の記号が変わります。
平叙文
役割:事実・考え・状態などを述べる
基本的な形:主語の後ろに述語となる部分を置く
例文:You play tennis.
文末:基本的にピリオド
疑問文
役割:相手に質問する
基本的な形:Doやbe動詞などを主語の前に置く形がある
例文:Do you play tennis?
文末:クエスチョンマーク
命令文
役割:相手に指示や依頼をする
基本的な形:主語を置かず、動詞から始める
例文:Play tennis.
文末:ピリオドなど
感嘆文
役割:驚きや感動を強く表す
基本的な形:WhatやHowなどから始める形がある
例文:What a beautiful day!
文末:エクスクラメーションマーク
疑問文の答え方も確認したい方へ
平叙文と疑問文の違いが分かったら、be動詞の疑問文でどう答えるかも確認しておくと、文の形の違いを整理しやすくなります。
Is this ~? のような質問に対するYes / Noの答え方は、Isで聞かれた時の答え方|thisをitで受ける理由まで解説で確認できます。
平叙文の基本語順|肯定文と否定文の形
英語では、日本語とは異なり、主語の近くに動詞を含む部分を置きます。
肯定の基本文では、次のような形になります。
- 主語+be動詞+主語の説明
- 主語+一般動詞+一般動詞の対象など
否定文では、be動詞の文と一般動詞の文でnotの置き方が異なります。
- be動詞の否定文:主語+be動詞+not+主語の説明
- 一般動詞の否定文:主語+do not+一般動詞
たとえば、be動詞を使うI am tired.は、否定文にするとI am not tired.になります。一般動詞を使うI have a pet.は、否定文にするとI do not have a pet.になります。
日本語では「私はペットを飼っています」のように動詞が文の後ろに来ますが、英語ではI have a pet.のように、主語のすぐ後ろにhaveを置きます。
be動詞を使う平叙文
be動詞の代表的な形は、am、is、areです。中学英語の基本では、be動詞は主語と、その主語を説明する名詞・形容詞・場所などを結びます。
- I am tired.(私は疲れています。)
- She is a student.(彼女は生徒です。)
- My book is on the desk.(私の本は机の上にあります。)
I am a student.の中では、それぞれの語句が次の役割を持っています。
I
役割:主語
「私は」にあたります。
am
役割:be動詞
Iとa studentを結びます。
a student
役割:主語の説明
Iが何であるかを説明します。

一般動詞を使う平叙文
この単元で扱う基本的な分類では、be動詞以外の動詞を一般動詞と呼びます。have、play、like、know、study、liveなどが一般動詞です。
一般動詞は、それ自体で動作や状態を表します。playやstudyのような目に見える動作だけでなく、have、like、knowのように、所有・気持ち・知識などの状態を表す語も一般動詞です。
- I have a pet.(私はペットを飼っています。)
- I like music.(私は音楽が好きです。)
- We know him.(私たちは彼を知っています。)
- They live in Tokyo.(彼らは東京に住んでいます。)
I have a pet.の中では、それぞれの語句が次の役割を持っています。
I
役割:主語
「私は」にあたります。
have
役割:一般動詞
「持っている・飼っている」という状態を表します。
a pet
役割:haveの対象
何を飼っているのかを表します。

be動詞と一般動詞の違い|I am haveと書かない理由
英語を習い始めたときは、I am ~、You are ~、This is ~のようなbe動詞の文が続くことがあります。そのため、「Iの次にはいつもamを置く」と覚えてしまうことがあります。
しかし、Iは主語、amはbe動詞です。Iのあとにどのような動詞を使うかは、その文で何を伝えたいかによって変わります。
- I am a student.:amがIとa studentを結ぶ
- I have a pet.:haveが「飼っている」という状態を表す
今回扱う現在形の基本的な肯定文では、be動詞を中心にする文と、一般動詞を中心にする文を分けて考えます。そのため、I am have a pet.とは書きません。
「私はペットを飼っています」と言いたいときは、haveを使ってI have a pet.とします。
- I am play tennis.ではなく、I play tennis.
- You are like music.ではなく、You like music.
- We are know him.ではなく、We know him.
英語全体では、現在進行形や受け身など、be動詞と別の動詞の形が同じ文に現れる表現もあります。ここでは、現在形の基本文で、中心となる動詞を選ぶ考え方を学びます。
一般動詞の否定の平叙文|do notの位置
一般動詞を使った平叙文を否定するときは、主語のあとにdo notを置き、その後ろに一般動詞を置きます。
- I have a pet. → I do not have a pet.
- I play tennis. → I do not play tennis.
- You like dogs. → You do not like dogs.
- We study English. → We do not study English.
do notは、don’tと短くすることもできます。
- I do not have a pet.
- I don’t have a pet.
どちらも「私はペットを飼っていません」という意味です。do notが否定を担当し、haveが「飼っている」という意味を担当しています。
be動詞の否定文では、be動詞のあとにnotを置きます。
- I am tired. → I am not tired.
- She is a student. → She is not a student.
一般動詞の文でI am not play tennis.としたり、I not have a pet.としたりしないように注意しましょう。
do notの次に確認したい内容
do notの位置が分かったら、do、does、didが文の中でどのように使われるかも確認しておくと、一般動詞の否定文や疑問文を整理しやすくなります。
現在形と過去形の違いまで進む場合は、didとは?意味・doの過去形・doesとの違いを例文で解説を確認してください。
平叙文の例文|主語による形を確認
主語がI・you・we・theyの場合
主語がI、you、we、theyの場合は、次のような平叙文を作れます。
- I am tired.
- I like music.
- You play tennis.
- We study English.
- We know him.
- They have a dog.
- They live in Tokyo.
肯定文では、主語のあとにbe動詞または一般動詞が続いています。
be動詞を使うhe・she・itの例
主語がhe、she、itの場合も、be動詞を使って主語の説明や状態を表せます。
- She is a student.
- He is tired.
- It is on the desk.
he、she、itを主語にして一般動詞を使う場合は、学習が進むと動詞の形が変わります。このページでは詳しく扱わず、まずは平叙文の基本的な役割と語順を確認します。
平叙文でよくある誤り
この単元では、次のような誤りが出やすくなります。
- I am have a pet.
- I am play tennis.
- I not have a pet.
- I have not a pet.と中学英語の基本文で書いてしまう
最初の2つは、be動詞の文と一般動詞の文を混ぜた形です。後ろの2つは、一般動詞の否定文でdo notを使う形が抜けています。
英作文をするときは、次の順番で考えると整理しやすくなります。
- 事実や状態を述べる平叙文かどうかを確認する
- be動詞の文か、一般動詞の文かを決める
- 肯定文か否定文かを決める
- 必要な語順に並べる
同じ間違いが続く場合
「Iのあとにいつもamを入れてしまう」「do notの位置が分からない」「be動詞と一般動詞をどう選ぶかで迷う」という場合は、用語だけでなく、文の作り方を順番に確認する必要があります。
どの講座で確認すればよいかを比べたい方は、中学英語の個別指導講座一覧をご覧ください。
短い練習問題|平叙文を作ってみよう
次の日本語を英語に直してみましょう。
- ① 私は生徒です。
- ② 私はペットを飼っています。
- ③ 私はペットを飼っていません。
- ④ あなたはテニスをします。
- ⑤ あなたはテニスをしません。
答えを確認する
① I am a student.
② I have a pet.
③ I do not have a pet.
④ You play tennis.
⑤ You do not play tennis.
英語教室「サポート」の『基礎力徹底講座』:be動詞・一般動詞・語順の土台を戻りながら確認したい方向け
平叙文についてのよくある質問
平叙文の読み方は何ですか。
「へいじょぶん」と読みます。「へいしゃぶん」ではありません。
平叙文は英語で何といいますか。
英語ではdeclarative sentenceといいます。情報や考えを述べる文を表します。
平叙文と肯定文は同じですか。
同じではありません。平叙文は文の目的や形による分類で、肯定文は内容を肯定しているかどうかによる分類です。平叙文には肯定文と否定文の両方があります。
否定文も平叙文に含まれますか。
質問や命令ではなく、事実や状態を否定の形で述べる文であれば、平叙文に含まれます。I do not have a pet.も否定の平叙文です。
平叙文と疑問文の違いは何ですか。
平叙文は情報や考えを述べる文です。疑問文は相手に質問し、答えを求める文です。英語では語順や文末の記号も異なります。
「平常文」と「平叙文」はどちらが正しいですか。
文法用語として一般的に使われるのは「平叙文」です。「平常文」は平叙文を指す標準的な文法用語ではありません。
「平敍文」と「平叙文」は同じ意味ですか。
同じ意味です。「敍」は「叙」の旧字体です。現在は一般的に「平叙文」と表記します。
I am have a pet.はなぜ誤りですか。
この基本文では、amとhaveを述語の中心として並べないためです。「ペットを飼っている」と言いたいときは、haveを使ってI have a pet.とします。
まとめ|平叙文の意味と基本的な作り方
平叙文は「へいじょぶん」と読み、英語ではdeclarative sentenceといいます。肯定文だけでなく、事実や状態を否定の形で述べる否定文も平叙文に含まれます。
肯定の基本文では、主語のあとにbe動詞または一般動詞を置きます。be動詞の否定文ではbe動詞のあとにnotを置き、一般動詞の否定文では主語+do not+一般動詞の順に並べます。
- I am a student.
- I am not tired.
- I have a pet.
- I do not have a pet.
「Iの次はいつもam」と覚えるのではなく、その文で何を伝えたいかを考え、be動詞の文か一般動詞の文かを見分けることが大切です。
次に確認する内容を選びましょう
平叙文の基本を確認したあとは、どこで迷ったかに合わせて次の内容へ進むと復習しやすくなります。迷った場合は、まず疑問文の答え方、次にdoの使い方を確認すると、このページの内容とつながります。
発展学習として確認する内容
単元のつながりや講座も確認できます
- Progress Book1の前後関係を見たい方は、Progress Book1の全体像をご覧ください。
- どの講座が合いそうかを比べたい方は、中学英語の個別指導講座一覧をご覧ください。
英語教室「サポート」の『ブレイクスルーゼミ』:英文の構造や英作文の弱点を確認したい方向け


