補語としての形容詞【Progress Book1 5-3】

――今回は、Book1 Lesson5シーン3、補語としての形容詞という事で形容詞の新しい使い方という事ですかね?ご説明お願いいたします。

こちらを見て下さい。1番からいきましょう。
I am busy. 私は忙しいです。
”I”というのが主語です。”am”がbe動詞です。”busy”が忙しいです。
この忙しいという言葉ですが、忙しい先生を英語で何て言うでしょう?
ここで”busy teacher”と思った人はダメです。
”teacher”は数えられる名詞です。先生は一人二人と数えられます。
一人だったら”a”を付けるんでしたね。
”a busy teacher”です。
ここで忙しい先生で”busy teacher”と思い浮かべて、あってたと思う人が多いです。
”a”が付いていないと×です。そういう感覚で英語を勉強するようにして下さい。
忙しい先生は、”a busy teacher”です。
”busy”、忙しいは”teacher”先生を修飾しています。
名詞を修飾する言葉を形容詞と言います。
この形容詞、名詞を修飾するのでない使い方もあります。
だって”I am busy.”「私は忙しい。」です。忙しい何かを言っていません。
私が先生なのかそれとも生徒なのか何か分かりません。
サラリーマンなのか社長さんなのか分かりません。
このように形容詞というのは名詞を修飾しない使い方もあります。
この場合に”I am”、「私は」と言われたら、聞き手はこの私って人がどうなんだろう、と思います。
それに対して、「忙しい」です。
この「私」という人について「忙しい」として欲しいんだな。
忙しいと説明しているんだな、と思う訳です。
I am busy. 私は忙しい。
この”busy”ですが、”a busy teacher”なら”teacher”という名詞を修飾します。
形容詞です。
でも形容詞には名詞を修飾しない使い方があります。
それを補語と言います。補う語と書いて補語です。
PROGRESSでもLookの右のページ、チェックの所に書いてあります。
ただ、補語がなんぞやというのを知らない人が多いので軽く説明しておきます。
「私は忙しい」
「私は」と言われたら聞き手は
この「私」についてどうなんだ、という説明が始まるんだなと考える訳です。
そして”busy”です。
聞き手はこの「私くん」は忙しいって知って欲しいんだな
私の状態を忙しいと説明しているんだなとなります。
この”busy”というのは主語の「私」について説明をしています。
ちょっと長ったらしく言うと説明を加えています。
ところがこういう名前を付ける人の言葉のセンスはどうも一般人と違うみたいで
私について忙しいと説明を加えている、説明を補っていると思ったらしいです。
説明を補う語句です。主語説明補う語句です。
長ったらしいですね。木村拓哉をキムタクとかです。
という事で木村拓哉さんをキムタクと略すみたいに、主語に説明を補う語句
略して補語という訳です。
したがって補語というのは主語に説明を補う語句の略です。
こういう文法用語の難しいのは、例えば先日出てきた前置詞でしたら名詞の前に置く言葉とか
補語だったら主語に説明を補う語句、一見難しい文法用語もちゃんと言ったら言えるんです。
だけどそれが長いから皆省略して言っているだけです。
その省略したとこしか習わないから皆さん分からないのであって
ちゃんと元々こういう言葉だったのが省略されたんだよと分かれば文法用語は
実はそんなに難しくない事が多いです。
文法用語で悩んでいる人は恐らく言葉だけ丸暗記しようとして、元々どういう意味の言葉だというのを考えていないと思いますので、そこを考える習慣を付けるといいと思います。
形容詞というのは、名詞を修飾するという使い方と補語になるという使い方があります。
今中学1年生とかでBook1を勉強中の方はちょっと関係ないですが、Book2、3と進んでいって
ちょっと英語が分からなくなってきたのでこの動画を見てらっしゃるという方もいると思います。
後々形容詞の制限用法とか限定用法、あるいは叙述用法とかそんなのが書いてあって、何のこっちゃ、と思っている人多いと思いますが難しくないです。
形容詞というのは、名詞を修飾する場合と、補語です。
こうなる場合がありますが、名詞を修飾する場合を制限用法とか限定用法と言います。
例えば、”a dog”と言ったらどんな犬でもいい訳です。
”a white dog”、”white”という形容詞が”dog”を修飾します。
”white”という形容詞が付いた瞬間、犬は犬でも白じゃなきゃダメ、白に限定される、制限されます。
だから限定用法、制限用法と言うんです。
この補語になっている方を説明しているという、だから叙述しているという難しい言い方をする
おっさんがいた訳です。だから叙述用法という名前が付いているだけです。
私の授業ではしたがって制限用法とか叙述用法という言葉は言えなくていいと言っています。
じゃなくて名詞を修飾と補語です。この二つの用語でやっちゃって下さい。
文法用語というのは元の意味が分かれば分かるやつもあると言いましたがそうじゃなくて
小難しいからもうその言葉いらないよ、中身の方だけを覚えておけばいいというのも結構あります。
なので、限定用法とか制限用法と言われたら名詞を修飾という事ですね。
叙述用法と言われたら補語という事ね、と思って下さい。
それからPROGRESSですが、私がちょっと弱点かなと思っているのが、急に一般的でないのが出てきます。それが3番です。
The boys aren’t very hungry.
”very”はどういう意味ですか?
これが頭に入ってない人がちょっとここで困ると思います。
頭に入っている人は入っている人でこの訳を間違う人がいます。
”very”の意味は普通は「とても」です。
これがもし”aren’t”でなく、”are”の肯定文の場合、”The boys are very hungry.”だったら
「その男の子たちはとてもお腹が空いている」となります。
ところが、”aren’t”になると、「その男の子たちはとてもお腹が空いていない」となり日本語が変です。これ実は否定文の”very”は「とても」ではなく”not”と組んで「あまり何とかではない」と訳して下さい。その男の子たちはあまりお腹が空いてない。
中にはLesson4ぐらいまでちょっとサボっていたけども、段々分からなくなって
5ぐらいからちゃんとやるぞ、という生徒さんとかでこの3番とこをやって”very”は「あまり」という意味だと思っちゃう人もいます。
ちょっと英語は初めの方をやっていないで途中から頑張りだしても結構誤解したりとか意味分からなかったりという事が多いです。
なので、英語でつまずいている人はもう分からなくなったらLesson1からもう一回やるとかLesson1だけは絶対完璧だと思えたら2からやるとか、とにかく前に戻らないとダメという事が多いのがPROGRESSに関わらず英語という科目の特徴だと覚えて欲しいと思います。
”not”と”very”で「あまりなんとかない」覚えておいて下さい。
では、5-3はここまでにしましょう。

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