命令文【Progress Book1 6-1】
――Book1 Lesson6シーン1、命令文という事で
新たな文系をやっていくという事になるんですが、ご説明をお願いします。
ではこちらをご覧下さい。
命令文については動詞原形で始めます。
ここは問題ないんじゃないかなと思います。
2番です。[Please]Close the door.
皆さんの学校はどうでしょうか?
”Please”がなかったら命令している。ドアを閉めろ、と命令している。
”Please”があったら閉めて下さいと頼んでいる、と習う事も多いんですが、ネイティブの人が
え?そんな事はないんだけどな、というので最近は大分有名になってきました。
”Please”を付けると、さっきからドアを閉めてと言ってるじゃん!何回言ったら分かるの?頼むよ~
とかそういうニュアンスになる事が多いようです。
じゃあ頼む時にどうするのかですが、親しい間柄なら命令文でいいです。
この命令文というタイトルから、上から目線の命令に使うんだと思い込まないで下さい。
頼む時もこの命令文を使います。
ただし、目上の人とかにはもちろん使えません。
人にものを頼む時は相手との関係によって頼み方が色々変わってきます。
これは今後勉強していくと思います。
だけど、凄い親しいクラスメイトのいつも一緒に喋っているようなクラスメイト同士で頼む時は
命令文とかでいいんだと思って下さい。
「しないで下さい」とか、「するな」の時は、この動詞にいく前に”don’t”を加えて
”Don’t watch TV.”で、「テレビを見るな」です。
これはそもそも「テレビを見るな」って誰がどんな時に言うかですが、皆さんだったら親御さんが
皆さんが勉強せずにテレビ見ている時に言うんでしょう。
だから、「テレビを見るな」と訳した方がいいです。
これを親が子どもに「テレビを見ないで下さい」と頼んでいたら、子どもは言う事を聞かなくなりますよね。だから、「テレビを見るな」です。
つまり、どう訳すのかはシチュエーション事です。それはある程度日本語で考えていいです。
あとは、8番、9番は気を付けて下さい。
Be quiet. ”quiet”は「静かな」という形容詞です。
「静かにしなさい」という時に命令部分というのは動詞の原形で始めなきゃいけないです。
”quiet”だけだと形容詞です。動詞原形で始まっていないからダメです。
この”Be”が中々出ない人がいます。
”Be”で「静かにしろ」で、でも「する」は”Do”だしな、なんかよく分からないという人がいますが、日本語の意味に置き換えて英語を勉強するか分からなくなるんです。
とにかく形からです。形とはどういう事かというと
「今は命令文をやっている」
「命令文はとにかく先頭に動詞原形がなきゃダメなんだ」
「”quiet”は形容詞だから、なんか動詞を書かなきゃ」となります。
ちなみに動詞が”Be”だとどうやって考えるんですか?ですが
”He is quiet.”「彼は静かだ」という文を作ればいいんです。
命令文は主語がないから”He”を消します。
”is”を原形にします。原形が”Be”だからBe動詞という訳です。
”He is”の”He”を消して”is”を”Be”にして”Be quiet”で完成です。
いい生徒だったら、もう自分たちの事にしてやりましょう。
”We are good students”です。
主語の”We”を消して”are”を”Be”にしたら”Be good students.”
良い生徒でいなさい。「良い生徒になりなさい」でもいいですが、こんな感じです。
10番です。 Don’t be noisy.
Be動詞ですが、さっき言った”He is quiet.”「彼は静かだ」を否定文にしたらどうなりますか?
”He is not quiet.”です。
これも”Be not”で書きたくなる所ですが、この否定命令文分だけ例外的に”Don’t be”です。
これ”Don’t talk.”と”Be not noisy.”よりも”Don’t”原形”Don’t”一緒の方が分かりやすくないですか?
”He is not noisy.”と一緒で”Be not noisy.”の方が分かりやすいという意見の方もいらっしゃると思いますが、ネイティブの人が”Don’t talk.” ”Don’t run.” ”Don’t be noisy.”と”Don’t 動詞原形”の方が
be動詞の時も一緒にした方が分かりやすいぞ、と彼らが思っているのでしょうがないです。
英語を出来るようになりたければ、普段英語使っている人たちの感覚に合わせるようにしないといけません。
「何々するな」、「しないで下さい」は”Don’t be”も含めて”Don’t 動詞原形”だと思って下さい。
今回だけ長くなるんですが、これタイトルが命令文ですが、実はこのPROGRESSここにLookがあってこちらに説明のチェックがあって、この所にしれっと他動詞、自動詞と出てきます。
これを最初から読んでいくと、動詞にはbe動詞と一般動詞がある。
一般動詞は目的語があとに続く他動詞と目的語を必要としない自動詞がある。
この書き方ちょっとよくないです。なぜか?
これだと、be動詞はbe動詞で一般動詞が他動詞と自動詞と思います。
be動詞は自動詞なんです。
したがって、一般動詞が他動詞と自動詞に分かれるプラスbe動詞は自動詞です。
まずそう思って下さい。
プラス、この他動詞と自動詞の違いですが、目的語があとに続くか、目的語を必要としないかで分けてあります。目的語が何か、となります。
これまた自動詞と他動詞とは何ですか?と生徒さんに聞いたりすると、目的語があるとかないだけ
言って、じゃあどの動詞に目的語があるの?と聞いたら、さあ?となります。
PROGRESSは後ろに単語の意味が載っています。
私がこのPROGRESSの一番の弱点と思っているのが、この後ろの単語が並んでいる所で動詞を調べても、自動詞か他動詞かが全く差を付けてないんです。
自動詞、他動詞の区別は英語で非常に重要になってきます。
お持ちの方は212ページです。
この辺に”look”という動詞があって、「見る」と書いてあります。
”look at”で「何々を見る」となります、
という事は、”look”が見るという事は、”at 何々”です。
この”at”も前置詞ですが、これが日本語の「を」の働きをしています。
それに対して、同じページで例えば”look”のすぐ右に”meet”という動詞が書いてあります。
これは「会う」と書いてありますが、”look”を「見る」、”Look at”を「を見る」と書くなら”meet”は「に会う」と書くべきです。
という事は、”look”は「見る」だけど、”meet”は「会う」でなく「に会う」となります。
単語の意味の最初に「を」とか「に」とか付いたら凄い変な感じがすると思いますが
その意味が入るのが他動詞です。入らないのが自動詞です。
ところが、PROGRESSのこの後ろの索引を見てもそこの区別が全く書いてないんです。
なので、この自動詞、他動詞をやる時は気を付けて下さい。
例えば、”look”に戻りましょう。
「見る」で自動詞だと言いましたが、”He looked.”で文が終わりです。
彼は見た。
意味分かりますね?
He looked at.
彼はを見た。
「を」の前に名詞を付けてよ、何を見たんだ?になってしまいます。
彼はを見た。
”He looked at.”でやめたら「彼はを見た」をになって何を見たのかを言っていない「を」の前が
何なのか言ってよ、となります。
一方”meet”も、例えば過去形が”met”です。
不規則動詞とかまだ1年生はやってないと思いますが、”met”が「に会った」という意味になります。
He met.
彼はに会った。
意味分からないですよね。
「に」の前に誰に会ったのかを付けないとダメです。
こういう”He met”の誰に会ったのかを付けなきゃダメ、英語ではこれを”met”という他動詞の
すぐ後ろに付けなさいとなります。これを目的語と言います。
他動詞が付いたら目的語と日本では習いますが、他動詞だから目的語が付くというのが正しいです。
因果関係が逆になっちゃっているんです。
今の私の説明は限られた時間でかいつまんで説明したのでよく分からなかったという人も
たくさんいらっしゃると思います。
私の授業では自動詞、他動詞は結構時間を掛けてじっくり理解してもらっていますので
ご興味ある方は是非お問い合わせ頂ければと思います。
とにかくPROGRESSはちゃんと自動詞、他動詞と書いてあるのに自動詞、他動詞を分ける事を前提にこういう所は作られていないです。
ちょっと自動詞、他動詞の違いが単語を見ても分からないというのがPROGRESSの最大の弱点かなと私は思っています。