Let’sを使う命令文【Progress Book1 6-2】
――今回は、Book1 Lesson6シーン2”Let’s”を使う命令文という事で、命令文の続きです。
では、宜しくお願いします。
この単元の勉強については中学1、2年生の方はそんなに難しくないと思います。
最初のを見ましょう。
[Please]を無視して、”Open your books.”、命令文です。
命令文の原則は何でしたか?
動詞原形で始める でしたね。
「本を開きなさい」と言っている訳です。
一応日本的な教え方では[Please]を前に付けて”Please Open your books.”「本を開いて下さい」
となります。あるいは、ここに”don’t”を付けて”don’t open your books.”です。
これで「本を開かないで」という意味になります。
こんなふうに命令文、動詞原形で始めますが、前に”Please”を付けたら頼む形になります。
ネイティブは、ううん?と首を傾げるようですが。
前に”don’t”を付けたら今度は「するな」とか「しないで下さい」の否定の命令文になります。
それの延長で、動詞原形の前に「Let’s」という言葉を付けたら「何々にしようぜ」「一緒に何々しましょう」という意味になります。
”Let’s go”で「行きましょう」もそうです。
あの”go”は動詞原形だと今後意識して下さい。
1番は”Let’s begin a new lesson today.”、日本語だと「新しいレッスンを始めましょう。」より
「新しいレッスンに入りましょう」の方が綺麗かなと思います。
あとは”be quiet”「静かにしろ」もありましたよね。
これも”Let’s”を付けて”Let’s be quiet.”、「静かにしようぜ」という事になる訳です。
「何々しないでおこうぜ」の場合は、”Let’s not 動詞原形”と覚えて下さい。
Let’s not stay inside.
「中に留まるなんてやめておこうぜ。」
日本だと外に出ようぜ、の方が普通だと思いますが、英語を使う人はこんな言い方もするんだなと、動詞原形の前に”Let’s”を付けたら皆でしようぜ、という意味になります。
しないでおこうぜ、だったら”Let’s not 動詞原形”です。
ここからあとは中学3年生以降、学校によって中学2年生で習っている方もいらっしゃるかと思いますが、実は第5文型の話がございます。
動詞原形の前に”Let’s”を付けたらというこれ、実は嘘なんです。
嘘と言いましたが、中学1年生の人に最初から正確な説明をしてもよく分からなくなります。
だから、英語って本当は違うんだけどこう思っておけばテストで正解書けるからというのを習って、あとから実は嘘だったんです、というのがいっぱい出てくると思って下さい。
だから中には高校生とかで、あれ?中学の時にこう習ったけどあの中学の教師嘘言いやがったなってなる場合があります。恐らくその中学の先生は分かっていて言っています。
皆さんが中学生の時には中学生として分かりやすい方法で教えた、という事です。
その先生の心の中では、高校になったら正確な事を習ってね、と思っています。
中高一貫校の生徒さんですとそれが同じ先生だったらあの時実は嘘言ったんだけどさ、とおっしゃっているんじゃないかなと思います。
英語って段々あとになってくると本当の事を習います。
ここからあと中学1年生の方は興味があれば聞いて下さってもいいです。
理解出来なかったとしても心配しないで下さい。
中2中3ぐらいで理解出来るようになればいいです♪
実はこれ”Let’s”ですが、動詞原形の前に”Please”や”don’t”を付けるように”Let’s”と付けているんじゃないんです。”Let”が動詞原型です。
動詞原形で始まるから命令文です。
この”Let’s”、この”’s”は何ですか?となりますが、「私たち」”us”なんです。
”Let 動詞原形”と言いましたよね?
「人に何々させる」とか「人が何々する事を許可する」こういう意味になるんです。
使役動詞をすでに習っている方はここで分かったと思います。
使役動詞は”Let 人 動詞原形”「人が何々するのを許可する」です。
喋っている人は今日新しいレッスン始めたい訳です。
私たちに、私たちという事は話し手聞き手全員に新しいレッスン今日始めるのを許可してくれ、と頼んでいる訳です。
じゃあ許可します、私たち皆で新しいレッスンを始めるという事ですね、はい、始めましょう、となる訳です。
だからこれ実は使役動詞です。
”Let 人 動詞原形”の”Let”が動詞原形で命令文です。
だから本当は、”Open”の下に”Let”と書くべきです。
この”your books”とか”new lesson”にあたるのが”’s”の”us”です。
ちなみにこれ”Let”のあとが必ず”’s”とは限りません。
ひと昔前に”Let it go”と流行りましたが、これも同じです。
”Let”のあと”it”「それ」という事で回りの状況という意味です。
そのあとに”begin”や”have”にあたる動詞原形です。
だからその周りの状況が推移するのをそのままにしとけ、みたいな意味になります。
触ったら氷になるのがバレたけどもういいじゃん、みたいなそんな意味です。
”Let’s go”と”Let it go”は文法的に全く一緒です。
ただ、「私たち」の”us”を”’s”で短縮しているだけです。
”Let us go”と”Let it go”、どれも”Let 目的語 動詞原形”で「これがこれするのを許可する」です。
それを”Let”を原形にして命令文だとしています。
中3ぐらいからそういう所を正確に勉強していかないとただ訳し方だけをやっていてもだんだん英語が分からなくなってくると思います。
中学1年生の方は今のよく分からなくてもゆくゆくはこういうのを勉強するんだな、そのうち今まで教えていた事は嘘でしたって先生が言い出すかも知れないと、そう思っておいて下さい。
ではこのレッスンを終わります。