今の単元を復習しても英語が分からないときは、どこまで戻る?

学校で今習っている単元を何度も復習しているのに、問題になるとできない。解説を読めば分かった気がするのに、少し問題が変わるとまた間違える。

このようなときは、今の単元をさらに繰り返す前に、その内容を理解するために必要な前の学習事項が身についているかを調べた方がよい場合があります。

たとえば、過去形の疑問文を何度やっても間違える場合でも、原因が過去形だけにあるとは限りません。現在形の一般動詞の疑問文が曖昧なら、まず現在形へ戻ります。

この記事では過去形の疑問文を具体例にしますが、大切なのは単元名ではなく、今の問題で何を間違えているかから、先に確かめる内容を判断することです。

英語は、前に習った内容を使って次の内容を学ぶことが多い教科です。そのため、「今の単元が分からないから、今のページをもう一度やる」と考えるだけでは解決しないことがあります。

どこまで戻るかは、今の間違いから考えます

過去形で間違えているなら、まず現在形で同じ文を作れるか確かめます。現在形でも間違えるなら、Do・Doesの使い方や、be動詞と一般動詞の区別など、その文を作るために必要な内容へさかのぼります。

自分で正しく使えるところまで前の内容をたどり、そこから今の問題へ戻るという考え方です。

今の単元を繰り返しても同じ間違いが続くことがある

今習っている内容が分からなければ、まずその単元を復習するのは自然です。

ただ、同じ説明を読み、同じ問題を解き直しているのに、似た問題で何度も同じ間違いをするのであれば、現在の単元だけを繰り返しても改善しないことがあります。

たとえば、一般動詞の過去の疑問文で次のように書いたとします。

× Did you played tennis yesterday?

○ Did you play tennis yesterday?

一度だけなら書き間違いの可能性もあります。しかし、動詞や主語を変えても「Did he worked yesterday?」のような間違いを繰り返すのであれば、「ケアレスミス」で終わらせない方がよいでしょう。

「Didの後ろは動詞の原形」と覚えていないだけなのか。それとも、その前に習ったDo・Doesを使う疑問文から曖昧なのか。同じ過去形の間違いでも、先に学び直す内容は違います。

まだ覚えていない内容があれば、必要なところへ戻って勉強してください。

ただし、中学英語の最初から全部やり直すという意味ではありません。今の間違いに関係している内容から一つずつたどります。

今の単元を復習しても改善しないときは、必要な前提まで戻る

同じ間違いが続くときは、「この問題を解くために、その前に何ができている必要があるか」を考えます。

一般動詞の過去の疑問文なら、基本は次の形です。

Did+主語+動詞の原形

Did you play tennis yesterday?

一方、現在形の一般動詞の疑問文は次のようになります。

Do/Does+主語+動詞の原形

Do you play tennis every day?

Does he play tennis every day?

過去形になって初めて、助動詞の後ろで一般動詞を原形にする考え方が出てくるわけではありません。現在形のDo・Doesを使う疑問文ですでに使っています。

do・doesとdidを比べながら過去の疑問文を学ぶページでも、現在形と過去形を関連づけて考えることができます。

そのため、過去形の疑問文を何度解き直しても同じところで間違える場合は、どこでつまずいているかによって先に確かめる内容を変えます。

  • Didの後ろを過去形にしてしまう
    現在形で「Do/Does+主語+動詞の原形」を使えるか判断します。
  • Doesの後ろにも三単現のsを付けてしまう
    DoとDoesの使い分けと、Doesを使った後の動詞の形を確かめます。
  • DidとWas/Wereが混ざる
    過去形より前に、be動詞の文と一般動詞の文を区別できるかを調べます。
  • 疑問文にすると主語や動詞が分からなくなる
    まず平叙文で主語と動詞を見つけられるところまでさかのぼります。

「過去形だから過去形のページをもう一度やる」と決めるのではなく、実際に何を間違えているかから、必要な前提を探します。

過去形の復習が効かないときは、現在形で同じ文を作ってみる

ここでは、過去形を何度復習しても同じ間違いが続く場合を例に、どこまで戻るか考えてみます。

たとえば、次の過去の疑問文を正しく作れないとします。

Did he study English yesterday?

まず平叙文にして主語と動詞を探す

疑問文の語順になると分からなくなる場合は、まず普通の文にします。

He studied English yesterday.

このとき、先に日本語訳だけを考えるのではありません。

  • 主語はどれか
  • 動詞はどれか
  • 一般動詞の文か、be動詞の文か
  • どの部分が過去を表しているか

日本語の意味が分かっていても、英文の中で主語と動詞を判断できなければ、疑問文や否定文へ正確に書き換えることは難しくなります。訳は後回しにして、まず英文の構造を考えます。

次に現在形で同じ内容を作ってみる

過去の疑問文で間違える場合は、同じ内容を現在形にします。

He studies English every day.

Does he study English every day?

ここで確認したいこと

Does+主語+動詞の原形を、自分で作れるかどうかです。

もし「Does he studies English every day?」と書くのであれば、過去形だけを繰り返しても十分ではありません。

Doesを使ったら、後ろの一般動詞は原形にする。この現在形の疑問文が曖昧なので、先にそこを勉強します。

現在形の一般動詞の疑問文そのものが分からない場合は、Doを使う一般動詞の疑問文の基本まで戻ります。

また、heやsheになったときにDoとDoesのどちらを使うか判断できないのであれば、DoとDoes、三人称単数の疑問文の作り方を先に勉強します。

現在形でできたら、過去形へ戻る

現在形で「Does he study English every day?」を正しく作れるようになったら、最初にできなかった過去形へ戻ります。

Does+he+study

Did+he+study

現在形では主語によってDoとDoesを使い分けます。過去の一般動詞の疑問文ではDidを使います。そして、どちらも後ろの一般動詞は原形です。

この関係が分かれば、「過去形だからDid」と一つだけ暗記するのではなく、前に習った現在形とのつながりを使って理解できます。

DidとWas/Wereが混ざるなら、さらに前の内容へ戻る

同じ「過去形を復習してもできない」という状態でも、次のような間違いなら先に確かめる内容が変わります。

× Did you busy yesterday?

○ Were you busy yesterday?

busyを使ったこの文は、一般動詞の文ではなくbe動詞の文です。

この場合は、Didの使い方を繰り返すより、be動詞の文と一般動詞の文を区別できるかを先に確かめます。

was・wereを使うbe動詞の過去形を学ぶときも、現在形のam・is・areとの関係を意識すると整理しやすくなります。

「過去形を何回やっても分からない」という同じ状態でも、Didの後ろを過去形にする人と、DidとWas/Wereが混ざる人では、先に勉強する内容が違います。

今の単元を復習しても同じ間違いが続くなら、答案から前提を探す

本稿で扱っているのは、「どこから分からなくなったのか、まったく分からない」という場合ではありません。

今の単元をすでに復習しているのに、同じ種類の間違いが続いている場合です。その場合は、今書いている答案を手掛かりにして、先に学び直す内容を決めます。

過去形の疑問文を復習してもできない場合

  • Did you played ~? とする
    Do/Doesを使う現在形の疑問文でも、後ろを原形にできるか。
  • Does he studies ~? とする
    Doesと三単現のsの関係を理解しているか。
  • Did you busy ~? とする
    be動詞の文と一般動詞の文を区別できるか。
  • 疑問文にすると主語や動詞が分からなくなる
    平叙文で主語・動詞・品詞を見分けられるか。

ここで現在形まで正しく作れるのであれば、それより前まで無関係にやり直す必要はありません。現在形でも同じ間違いが出る場合は、その内容を先に勉強します。

同じ例文を覚えただけではないかも確かめる

一度正解しただけでは、本当に使えるようになったか判断しにくいことがあります。

たとえば「Does he play tennis?」を何度も見て正解できても、主語や動詞を変えたときに「Does your brother studies English?」と書くのであれば、例文そのものを覚えていただけかもしれません。

そこで、単語を変えた文や初めて見る文でも、次のことができるかを一つずつ確認します。

  • 主語を見つけられるか
  • 一般動詞を見つけられるか
  • 主語に合わせてDo・Doesを選べるか
  • その後ろを動詞の原形にできるか

とにかく問題数を増やすのではなく、何を根拠に答えを決めているのかまで分かることが大切です。

前の内容を学び直したら、必ず今の問題へ戻る

前の単元へ戻る目的は、昔の単元を勉強し直すことそのものではありません。今できなかった問題を、自分で判断して解けるようにするためです。

過去形の疑問文ができず、現在形まで戻ったのであれば、最後は現在形と過去形を並べます。

He studies English every day.

Does he study English every day?

He studied English yesterday.

Did he study English yesterday?

そのうえで、主語や動詞を変えた文でも使えるか試します。現在形では正しくできるのに、過去形で再び「Did she played ~?」となるのであれば、現在形と過去形を並べ、何が変わって何が変わらないのかを整理します。

今回の過去形は一例です。今の単元を復習しても同じ間違いが続くときは、現在の問題だけを何度も解くのではなく、答案から不足している前提を探し、必要な内容を学んだあとで今の問題に使えるか確かめることが大切です。

実際の答案では、Didの使い方、三単現、be動詞と一般動詞、主語と動詞の見分けなど、複数の内容が関係していることもあります。その場合は、「過去形が苦手」とまとめるのではなく、必要な内容を分けて考えます。

Eng-Supportの基礎力徹底講座では、現在習っている範囲だけを繰り返すのではなく、今の問題を解くために必要な内容まで戻って学び直します。現在形の疑問文、Do・Does、be動詞と一般動詞、主語と動詞など、必要な前提を整理したうえで現在の学習内容へ戻ります。

今の単元を何度復習しても同じ間違いが続く場合

「過去形をもう一度やるのか」「現在形まで戻るのか」「be動詞と一般動詞から学び直すのか」は、実際の間違いによって変わります。

自分だけでは先に確かめる内容を判断しにくい場合は、必要なところまで戻って学び直す方法もあります。

基礎力徹底講座の内容を見る

開講講座「基礎力徹底講座」

・英語が大の苦手、英語がさっぱりわからないという方
・文法用語を言われても何のことやらという方
基礎力徹底講座では「どこまででも戻って」指導を行っています。