物質名詞の数量【Progress Book1 Lesson15-3】

Book1 Lesson15 シーン3の内容についてお伝えします。テーマは「物質名詞の数量」です。このレッスンでは、様々な数量に関連する単語が登場しますので、ご注意ください。

物質名詞とは?

まず、物質名詞とは、数えられない名詞を指します。例えば、液体がその代表です。液体は数えることができませんので、数を示す単語が付くことはありません。

それでは、今回のLessonで使われている「Look」の文について見ていきましょう。まず最初の文は次の通りです。

I have two brown cats.

この文では、「two」という数が付いていますので、後ろの名詞は数えられる名詞だと推測できます。数えられる名詞は可算名詞(countable noun)と呼ばれます。また、「two」が複数形であることからもわかります。

同様に、2行目も同じパターンです。これらの文を例に挙げると、「茶色い猫を何匹飼っているの?」と尋ねる場合は、「How many brown cats?」となります。一方、「How much chocolate did he eat?」と聞かれた場合は、「彼はチョコレートをどれくらい食べたの?」となります。

不可算名詞と可算名詞

ここで注意すべきは、「How much chocolate」という表現です。ここで使用されている名詞は単数形であるため、数えられない名詞(uncountable noun)であることがわかります。

しかし、Progressの説明では、この点が明確に示されていません。特に2行目に関しては、「How many」の複数形が利用されると良かったと感じますが、それに対する回答方法がわからなくなってしまいます。したがって、「チョコレートをどれくらい食べたの?」という質問に対して、具体的な量を答える方法が必要です。

なお、数えられる名詞は数を表し、数えられない名詞は量を表すことになります。具体的な食べたチョコレートの量を指しています。したがって、Progressでは、チョコレートの数え方について記述されていないので注意が必要です。

物質名詞の具体例

物質名詞については、もう少し詳しく見ていきましょう。まず、以下の例文をご覧ください。

She bought a loaf of bread.

この文では、「a loaf」という表現が使われています。パンは数えられませんので、「a loaf of bread」という形で表現されます。英語では、日本語のように個数を数えることはできません。ただし、実体は存在するので、口の中に入れることができます。

また、「a slice of bread」という表現もあります。こちらはスライスしたパンの一切れを指します。スライスした後の個々のパンは「slice of bread」と呼ばれます。

さらに、菓子パンなどの場合は「a piece of bread」という表現も使われます。この場合、「piece」は形状が定まっていないことを意味します。例えば、メロンパンとクロワッサンでは形が異なりますが、どちらも「a piece of bread」と表現されます。

以上が物質名詞の具体例です。物質名詞は、物を二人で分けることができるかどうかを基準にして考えると分かりやすいです。例えば、パンは二人で分けることができますが、猫は分けることができません。したがって、パンは数えられる名詞(可算名詞)であり、猫は数えられない名詞(不可算名詞)となります。

物質名詞の数量

2番です。
I drank two cans of grape juice.
「ぶどうジュースの缶ジュースを2缶飲んだ。」と言っている訳です。
この「can」は日本語の「缶」です。
これでえ?一緒なの?という人が結構いますが、そうじゃなくて日本語の缶はここからきています。
ただ英語からきているんじゃないかも知れません。
英語からきているんじゃないというのがどういう事かというのは、小学校レベルの日本史です。
実は江戸幕府が終わる頃、アメリカのペリーという人がやって来て日本に開国を強制しました。
日本人ほぼ全員が知っているけどアメリカに行ったら誰も知らない事で有名です。
ペリーが来るまでは日本では英語の勉強をしていませんでした。
西洋の言葉は何語を勉強していましたか?
蘭学をご存知ですよね?
オランダ語です。
だからオランダ語の「can」からきているんじゃないかと言われています。
でもはっきりとした事が分かっていないので、英語の「can」かも知れません。
だからこれはたまたま一緒なのではなくて、日本人が英語ないしはオランダ語の「can」にこういう漢字を当てはめているという事なんです。
だからこれは日本語と英語が一緒でああ良かったとなります。

入れ物で数える名詞

次です。
Laura bought a box of candy.
これはもう「box」は「箱」だからいいですね。
ローラはキャンディを1箱買った。
これは分かりやすいと思います。

最後です。
Keiko had a bowl of noodles for lunch.
「noodle」は「麺類」です。
そば、うどん、ラーメンこの辺のどれか分かりません。
でもおそばもうどんもラーメンも1杯と言いますよね?
1杯というのは「お鉢」、英語で「bowl」と言いますが、「bowl」1個分なので「a bowl of noodles」という訳です。
そうすると、最初の「a loaf of bread」以外の下の三つ、「two cans of grape juice」、「a box of candy」、「a bowl of noodles」、これらは要するに入れ物です。
入れ物の数で数えています。
あとはおそば、うどん、ラーメンを食べる時の「お鉢」は英語では「a bowl」と言うんだと覚えていて下さい。
その他にも数え方があって、重さを数える時ですが日本では重さを数える時はグラム系の言葉を使います。
ミリグラムとかキログラムとかです。
ところが、イギリスアメリカでは「pound」という単位を使います。
「pound」が日本語では何故か片仮名で「ポンド」と言います。
だから発音が違いますので気を付けて下さい。
「ポンド」の場合ですと、「cans」で分かると思いますが箱もお鉢も数える事が出来ます。
「loaf」も実は数える事が出来ます。
食パン塊二つなら「two loaves of bread」です。
「f」で終わる音単語の複数形は「ves」です。

加算名詞と数えられる名詞

これ大丈夫ですか?
ここは全部加算名詞です。
この「loaf」「can」「box」「bowl」これら全て一つと書きますので加算名詞だと覚えて下さい。

重さの単位の「pound」も「1ポンド」は「one pound」です。
対して、「2ポンド」は「two pounds」です。

加算名詞と数えられる名詞の表現

日本語で「2ポンド」と言っている段階で複数形にしていないからペケです。
ポンドという発音もそうです。

ここは全部加算名詞で数えられる名詞です。
二つ以上なら「s」が付きます。
数えられるという事は「How many」「How much」のどっちを付けますか?
「How many 加算名詞複数形」な訳です。

一番下です。
さっき「loaf」が「two loaves」になると言いましたが、「How many loaves of bread」で、「食パンを何個買うの?」という感じになります。
「do you need?」で「食パン何個必要なの?」となる訳です。

まとめ

こういう入れ物とか重さとか、あるいはパンの場合は「loaf」「slice」「piece」とありますが、こういった単位で不加算名詞を表す事が出来ます。
加算名詞の方、数えられる名詞はとにかく単数形です。
「noodles」だけはこの複数形で言うのが普通です。
というのは1杯のおそばにそばが1本しか入ってないのはありえないですよね?
だから「noodle」は複数の「s」を付けます。

これが普通という事を覚えておいて下さい。
今後こういう数え方がたくさん出てきます。
今回出てきたのはこのうちに覚えておきましょう。
そうしないとあとであんなのもあるよ、こんなのもあるよと出てきた時に大変になります。
なので、今のうちにこの「a loaf of」「a can of」「a box of」「a bowl of」「a pound of」の5種類、これを入れても7種類です。
7種類だけ先に覚えちゃいましょう。

 

 

開講講座「基礎力徹底講座」

・英語が大の苦手、英語がさっぱりわからないという方
・文法用語を言われても何のことやらという方
基礎力徹底講座では「どこまででも戻って」指導を行っています。