英語の定期テストを勉強しているのに点数が安定しない理由|前回答案から弱点を見つける
英語の定期テストを勉強しているのに点数が安定しない理由|前回の答案から弱点を見つける
学校のワークも終わらせている。試験範囲も勉強している。それなのに、英語の定期テストでは点数が上がったり下がったりする。
このような場合、「もっと勉強時間を増やさないといけない」と考えがちですが、勉強量だけが理由とは限りません。
まず見たいのは、前回のテストで何を見て答えを選び、どこで考え方が合わなくなったのかです。
文法を理解していなかったのか、英文の構造を取り違えたのか、単語や熟語が定着していなかったのか。それとも、今回の学校範囲は勉強できていても、その問題を解くために必要な前の基礎が抜けていたのか。
こうした内容が混ざったまま毎回同じようにワークを進めると、勉強量は確保できていても、テストごとの点数は安定しにくくなります。
点数を安定させるには、課題をもう一度最初から全部やり直すのではなく、答案から繰り返しているつまずきを見つけ、それに合わせて戻る場所を変えることが大切です。
- 勉強しているのに定期テストの点数が上下するのはなぜか
- 答案のどこを見れば、繰り返している弱点が分かるのか
- 学校の試験範囲の問題と、それ以前の基礎の問題をどう分けるか
- 文法・英文構造・訳し方など、つまずきによって何を変えるのか
- 次の定期テストでも同じように解ける状態をどう確かめるか
勉強している=点数が安定する、ではない
定期テスト前にきちんと机に向かい、学校から出された課題も終わらせているのであれば、「勉強していないから点数が取れない」と単純に考えることはできません。
むしろ考えたいのは、勉強が「課題を終わらせること」で終わっていないかです。
学校ワークには提出期限があります。試験範囲が広ければ、まず指定されたページを終わらせることが優先されます。その結果、なぜその答えになるのか自分で確かめられない問題についても、解答を見て赤で直したところで次へ進みやすくなります。
しかし、答えを直したことと、自分で同じ考え方を使えるようになったことは別です。
- ワークは最後まで終わっているが、答えを決めた理由を自分で整理できない
- 解答を見た直後なら理解できるが、数日後に似た問題を出されると、答えるための手がかりを自分で見つけにくい
- 英作文では、覚えた例文に近い問題なら書けるが、単語が変わると語順が正しくならない
- 英文を読んだとき、主語や動詞を見ず、最初から日本語訳だけを作ろうとしている
- 毎回「ケアレスミスだった」と直しているのに、同じ種類のつまずきが次のテストでも出る
この状態では、勉強時間を増やしても、同じ方法のまま勉強量だけが増えることがあります。
特に、問題を見て適当に答えを出し、丸付けをして次へ進む習慣が強くなると、正解した問題の中にも「どこを見て答えたのか自分では分からない問題」が混ざります。
そのため、あるテストでは点数が取れても、問題の聞かれ方や英文が少し変わると点数が下がります。
同じくらい勉強しているのにテストごとに点数が上下する場合、こうした「分かったつもりの問題」が残っていないかを考える必要があります。
学校ワークを「終わらせる学習」になりやすい点については、PROGRESSの宿題・ワークと定期テストの進め方でも確認できます。
点数が安定しないときは、まず前回の答案を問題ごとに見直す
次の定期テストに向けて新しい試験範囲を勉強する前に、一度見ておきたいのが前回の答案です。
ここで大切なのは「何点だったか」だけではありません。
どの種類の問題で、何を見て答えを選び、正解に届かなかった理由がどこにあったのかを探します。
自分で答案を振り返る場合は、まず問題種別ごとに同じつまずきが繰り返されていないか分けてみると、整理しやすくなります。
同じ文法事項で、使う条件を自分で見つけられるか。何をもとにその答えを選ぶのかを考えます。
語順を丸ごと暗記しているだけになっていないか。主語・動詞など、並びを決める手がかりを探します。
覚えている例文なら書けても、主語や単語が変わると正しい語順を自分で組み立てられなくなっていないかを確かめます。
単語の意味だけをつないで訳していないか。主語・動詞や文の骨組みを取り違えていないかを確かめます。
一度見た問題は解けても、少し形を変えられると答えるための手がかりを見つけにくくなっていないかを確かめます。
三単現のs、時制、スペルなど、毎回「ケアレスミス」としているものが繰り返されていないかを探します。
こうして分けると、「今回は文法問題で、使う条件を自分で見つけられないところが多かった」というだけではなく、別の問題形式にも同じつまずきが現れていることがあります。
「文法を間違えた」で終わらせない
たとえば文法問題で正しい答えを選べなかったとしても、何が分かっていなかったかは同じとは限りません。
- その文法ルールそのものを覚えていなかった
- ルールは言えるが、問題の中でどのルールを使うか決められなかった
- 主語や動詞を取り違えたため、正しい形を選べなかった
- 品詞を見ず、意味だけで選んだ
- 以前に習った文法事項との区別ができていなかった
同じ不正解でも、何が分かっていなかったかによって次に戻る場所は変わります。
ルールを知らないのであれば説明に戻る必要があります。一方、説明はできるのに問題になると使えないのであれば、同じ説明を読むだけでは十分ではありません。
単語や文を変えた類題でも、どこを見て答えを決めるのかを練習します。
「ケアレスミス」も、繰り返すなら中身を見る
スペルを一文字落とした、三単現のsを忘れた、過去形にし忘れた。このようなものは「ケアレスミス」として処理されがちです。
一度だけなら、単純な書き間違いの場合もあります。
しかし、同じ種類のつまずきをテストのたびに繰り返しているのであれば、「次は気をつける」だけで済ませない方がよいでしょう。
たとえば三単現のsを繰り返し落とすのであれば、sだけを覚え直すのではなく、文の主語を見て現在形の動詞をどう変えるかという前提まで戻ります。
助動詞の後ろでも同じように動詞を変えてしまうのであれば、三単現だけではなく、助動詞と動詞の関係まで戻る必要があります。
問題の種類を分けるだけではなく、その問題では本来どこを見て答えを決める必要があったのかまで考えます。
正解していた問題でも、何をもとにその答えを選んだのか自分で分からなければ同じように見直します。ここまで考えることで、次のテストで点数が上下する理由を、勉強量とは別に捉えられるようになります。
学校範囲の問題か、基礎の問題かを分ける
定期テストでは学校で習った範囲が出題されます。そのため、点数が下がると、今回の試験範囲だけをもう一度やり直したくなります。
ところが答案を細かく振り返ると、今習っている単元だけでは説明できないつまずきが混ざっていることがあります。
今の単元だけを見ればよいとは限りません。
今回の学校範囲を復習すれば分かること
今回初めて習った表現を覚えていなかった、教科書本文の重要な表現を復習できていなかった、学校ワークで扱った問題形式に慣れていなかったという場合は、現在の試験範囲を中心に整理します。
教科書、学校ワーク、プリント、試験範囲などを使い、今回のテストに必要な内容で抜けていたものを探します。
このタイプであれば、次のテストでも学校範囲をきちんと復習することで、同じつまずきを減らせる可能性があります。
前の内容まで戻らないと見つけにくいこと
一方、英文の主語と動詞を見つけられない、一般動詞とbe動詞を使い分けられない、品詞を意識していないといった状態では、現在習っている単元だけを繰り返しても不安定になりやすくなります。
その場合は、試験範囲から逆向きに考えていきます。
「今はこの単元だから、ここだけを勉強する」と決めるのではなく、その問題を解くために必要な前提がどこで抜けているのかを探し、必要ならどこまででも戻ります。
たとえば長い英文の意味が取れない場合にも、すぐに日本語訳から考えるのではなく、まず主語と動詞を探します。必要であれば品詞や語順を整理し、英文の骨組みを取ってから意味を考えます。
訳は後回しです。
単語を一つずつ日本語に置き換え、それらしい訳を先に作ると、英文の構造を取り違えていても気づきにくくなります。
主語・動詞から英文の骨組みを見る方法は、主語・動詞から英文の骨組みを見る方法でも確認できます。
定期テスト対策だから学校範囲だけ、基礎が弱いから試験対策は後回し、と機械的に分ける必要はありません。
試験範囲の中で、答えるための手がかりを見つけにくい問題や、どの条件を使えばよいか整理できていない問題を探し、その問題に必要な基礎へ戻り、できるようになったら再び学校の問題へ戻します。
この行き来ができないまま学校範囲だけを繰り返すと、同じ勉強量でも、出題のされ方によって点数が上下しやすくなります。
点数を安定させるには、つまずきに合わせて練習方法を変える
答案から何が分かっていなかったかを整理したら、それに合わせて練習方法も変えます。
全部の問題を最初からやり直すのではなく、特定された課題や弱点に焦点を当てます。
ここでも、「とにかく問題数をこなす」ことが目的ではありません。答案に現れているつまずきによって、戻る場所と練習の仕方を変えます。
文法ルールがはっきりしていない場合
答案では:同じ文法事項で使う条件を見つけられない、または正解していても、何をもとにその答えを選んだのか自分で分からない状態として現れます。
戻る場所:その問題で必要だった文法ルールと、答えるときに見る主語・動詞などの条件です。
確かめること:単語や文を変えた類題でも、自分で必要な条件を見つけて答えを選べるかを見ます。
文法では、正解そのものを覚えるより、「何を見てその形に決めるのか」を整理することが重要です。ここが整理できていないと、ワークで見た問題には答えられても、定期テストで文が変わったときに解き方を組み立てにくくなります。
英文の構造を取り違えている場合
答案では:和訳、長文、並べ替え、英作文など、複数の問題形式で語順や意味の取り違えが現れます。
戻る場所:主語・動詞・品詞・語順など、英文の骨組みです。
確かめること:日本語訳を先に作らず、まず英文の構造を取り、その後で意味を考えられるかを見ます。
問題形式が違っていても、共通して英文の骨組みを取り違えているなら、和訳だけ、英作文だけを個別に練習しても同じつまずきが残りやすくなります。先に構造を認識できる状態へ戻すことで、複数の問題形式をまとめて扱えます。
例文を覚えているだけの場合
答案では:学校ワークと似た問題には答えられるのに、主語・単語・聞かれ方が変わると答えを組み立てにくくなる形で現れます。
戻る場所:例文そのものではなく、その例文で使われている文法や語順の決まりです。
確かめること:主語、動詞、目的語などを変えた初見の類題でも、同じ組み立てを使って解けるかを見ます。
定期テストでは、覚えた例文がそのまま出るとは限りません。そのため、例文を言えるかではなく、単語が変わっても同じ仕組みを見つけて使えるかで理解を判断します。
学校の問題形式になると答えにくくなる場合
答案では:文法の基本問題ではできていても、並べ替え、英作文、和訳、教科書本文を使った問題になると、答えるための手がかりを見つけにくい状態として現れます。
戻る場所:理解できていない内容があれば先にそこへ戻り、その後で学校の出題形式へつなげます。
確かめること:学校の定期テストに近い聞かれ方でも、同じ知識を自分で使えるかを見ます。
ここで必要なのは、単純に問題数を増やすことではありません。理解した内容を学校の出題形式でも使えるかを見る、定期テストの形式や難易度に強くなるトレーニングです。
つまずきごとに戻る場所と練習方法を変えることで、「前回は取れたのに今回は下がった」というばらつきを減らし、次のテストでも身につけた内容を使える状態へ近づけます。
次のテストでも再現できる形にして、点数の安定を確かめる
定期テスト対策で大切なのは、一度正解できるようになることだけではありません。
次に似た問題が出たときにも、自分で同じ方法で解ける状態にすることです。
点数が安定しない場合は、次の順番で進めます。
- 答案を問題ごとに見直す
正解・不正解だけを見るのではなく、文法・構造・語彙・訳し方・問題形式など、何を見て答えたのかと、正解に届かなかった理由を探します。 - 学校範囲と基礎の問題を分ける
今回習った内容の復習で対応できるのか、その前提となる文法・品詞・語順などまで戻る必要があるのかを考えます。 - 必要な内容に合わせて練習する
必要なところに絞って学び直し、答えだけではなく、自分で考えて解ける状態にします。 - 定期テストに近い形式でもう一度解く
学校で出される聞かれ方になっても、身につけた内容を自分で使えるかを見ます。 - もう一度答案を作り、安定しているかを見る
少し時間を空けたり、単語や文を変えたりしても、自分で同じ解き方を使って解けるかを確かめます。
特に最後の段階が重要です。
解説を聞いた直後は、説明された内容が頭に残っています。その場ですぐ同じ問題を解けば、できることもあります。
そこで終わらせず、少し条件を変えた問題でも、どこを見ればよいかを自分で考えて答えられるか試すことで、「説明を聞いた直後だからできた」のか、「自分で使えるようになった」のかを分けます。
手元の答案で見るなら、「繰り返し」を探す
前半では普段の勉強の進め方を振り返りました。ここでは、前回とその前の定期テストが残っている場合に、実際の答案から同じつまずきを探します。
- 毎回、同じ文法事項で使う条件を見つけられない問題がないか
- 英作文や並べ替えで、同じ語順のつまずきが続いていないか
- 長文や和訳で、主語・動詞の取り違えが繰り返されていないか
- 毎回「ケアレスミス」としているものが、同じ条件で起きていないか
- 学校ワークでは答えられるのに、表現を変えられると解き方を組み立てにくくなっていないか
- 正解していても、何をもとに答えを選んだのか自分で分からない問題が繰り返されていないか
同じ種類のつまずきが続いているなら、次の試験範囲だけを復習しても十分ではない可能性があります。
その場合、「もっと問題を解こう」とすぐ演習量を増やすより、どのルールを使い分けられていないのか、どの英文構造を取り違えているのか、どこで解き方が合わなくなっているのかを一度整理した方がよいでしょう。
難しいのは「どこまで戻るか」の判断
自分で答案を並べれば、似た問題で同じようにつまずいていることまでは見つけられるかもしれません。
難しいのは、今回の試験範囲を復習すればよいのか、それ以前の基礎まで戻る必要があるのかを考えることです。
たとえば英作文の語順が合っていない場合でも、今回習った構文を覚えていない場合もあれば、主語・動詞や品詞の段階まで戻った方がよい場合もあります。
ここを取り違えると、すでに分かっている範囲を何度も繰り返したり、反対に必要以上に広い範囲を最初からやり直したりすることになります。
Eng-Supportでは、答案や学校教材を使いながら、今回の試験範囲で取り組む内容と、その前提となる基礎を整理し、必要な内容へ戻ったうえで学校の問題へつなげていきます。
答案と学校の出題傾向に合わせて定期テスト対策を組み立てる
Eng-Supportの定期テスト攻略講座では、学校教材や試験範囲、答案を使いながら、どこから対策するかを整理します。
学校範囲の理解不足なのか、その問題を解く前提となる文法や語順まで戻る必要があるのかを分け、必要な内容を練習したあと、定期テストの形式でも同じように使えるかを見ていきます。
勉強時間や課題量は確保できているのに点数が安定しない場合は、問題をさらに増やす前に、答案に繰り返し現れているつまずきや解き方を整理し、何が分かっていなかったのかを考えることが一つの入口になります。
定期テストの点数が上下すると、「今回は勉強が足りなかった」「次はもっと問題を解こう」と考えやすいものです。
しかし、すでに勉強を続け、学校の課題もこなしているのであれば、必要なのは単純に量を増やすこととは限りません。
答案から繰り返しているつまずきを見つけ、学校範囲の問題なのか基礎の問題なのかを分け、必要な内容へ戻る。
そして、学び直した内容を別の問題や学校のテスト形式でも使い、自分で同じように解けるかを見る。
この流れを作ることで、「今回はできた」で終わらず、次の定期テストでも身につけた内容を使える状態を目指します。
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