英語の定期テスト範囲が広すぎるとき、何から勉強する?優先順位の決め方
定期テストの範囲表を見ると、教科書、PROGRESS、学校ワーク、プリント、単語、提出物まで並んでいる。どれも「テスト範囲」と書かれているので、最初から全部を同じように勉強しようとしていないでしょうか。
範囲が広いときに必要なのは、全部を順番に終わらせることではありません。学校が何をどのように出すのか、前回どこで間違えたのか、自分は今どこが分からないのかを見て、先に勉強する範囲を決めることです。
教材が多いと、「単語が多いから調べるのに時間掛かる」「答えを書いておかないと」と、目の前の課題を終わらせることが優先されやすくなります。
その結果、かなり時間を使ったのに、テスト前になっても文法や本文の理解が残っていないことがあります。これは単純に勉強時間が足りないというより、教材ごとの時間配分が合っていない可能性があります。
範囲が広いときの基本的な順番
- 範囲表と提出物を分けて整理する
- 学校のテストが何から出るかを確認する
- 前回の答案や普段の間違い方を確認する
- 今回の範囲で必ず取るべき基本を先に固める
- 残った時間で応用問題を扱う
この記事では、個々の文法単元の勉強法ではなく、定期テスト範囲全体をどう整理し、何を先に勉強するかに絞って説明します。
範囲が広いときは全部を同じようにやらない
テスト範囲が10ページなら全部丁寧に、50ページなら50ページ全部丁寧に、という進め方は現実的ではありません。
教科書、ワーク、プリント、単語、提出物まで量が多い場合、最初からすべてを同じ密度で扱うと時間が足りなくなります。
PROGRESSのように、一つの教材の中にも本文、単語、文法、練習問題など複数の内容が含まれている場合も同じです。教材そのものの特徴を確認したい場合は、PROGRESS IN ENGLISH 21についての解説もあります。
ここで大切なのは「全部やるか、やらないか」ではなく、どこまでを必ずできるようにして、どこから先を余力に回すかを決めることです。
優先順位を付けることは、勉強しない範囲を雑に決めることではありません。得点につながる基本部分を先に確認し、残った時間を応用に使うための順序決めです。
例えば、学校ワークを最初から最後まで一度埋めることに何時間も使い、間違えた文法を確認する時間がなくなるのであれば、その進め方は見直す必要があります。
問題を見ても分からず、「適当にやっちゃいます」という状態で答えだけを埋めても、提出物は完成しますが、テストで少し形を変えて出されたときには解けません。
広い範囲を勉強するときほど、終わったページ数ではなく、自分で答えを出せる範囲がどこまで増えたかを見ます。
まず範囲表と提出物を分ける
定期テスト対策を始めるとき、最初に教材を開く必要はありません。
まず範囲表を見て、書かれている内容を整理します。
最初に分けて確認したいもの
- 教科書・PROGRESSなどの本文範囲
- 学校ワーク・問題集の範囲
- 授業で配られたプリント
- 英単語・熟語・例文などの暗記範囲
- 提出しなければならない教材
ここで重要なのは、「提出しなければならないもの」と「テストでできるようにするもの」を一度分けて考えることです。
もちろん、学校ワークが提出物で、そのワークから似た問題が多く出題されるなら優先度は高くなります。
一方で、提出期限が近いという理由だけで、一つの教材に勉強時間の大半を使ってしまうと、ほかの重要範囲に手が回らなくなります。
提出物を終わらせながら、分からない場所を残しておく
提出物が多い場合、「答えを書いておかないと」という意識になるのは自然です。ただ、答えが埋まっていることと、問題が解けることは同じではありません。
分からなかった問題には印を付けておきます。
- 答えを見ても理由が分からない
- 同じ文法問題を何度も間違える
- 単語を入れ替えられると解けない
- 並べ替えになると語順が分からない
このような問題は、提出のために一度答えを書いたとしても、あとで確認する対象です。
「一周したから終わり」ではなく、一周目は分からない場所を見つける作業でもあると考えると、広いテスト範囲を整理しやすくなります。
学校が何から出すか確認する
同じ教科書、同じPROGRESSを使っていても、定期テストでどこを重視するかは学校や授業によって同じとは限りません。
そのため、「英語の定期テストなら一般的にここを勉強する」という順番だけで決めるのではなく、まず自分の学校の出題形式を見ます。
確認材料になるもの
- 前回の定期テスト
- 今回の試験範囲表
- 授業で扱ったプリント
- 学校ワークや問題集
- 授業中に繰り返し扱った問題形式
確認したら、教材を並べるだけで終わらせず、実際の勉強順まで決めます。
まずワークの基本問題を優先します。一度答えを書いた問題でも、答えを隠して自分で解けるか、なぜその答えになるかを確認します。
日本語訳だけを覚えるのではなく、英文の主語・動詞・品詞・語順を先に確認します。本文を少し変えられても構造を判断できる状態を目指します。
テスト直前にまとめて覚えようとせず、ほかの勉強と並行して毎日確認します。量が多いほど、単語だけで一日を使わないように時間を分けます。
プリントを補助教材と考えず、教科書やワークと同じように試験範囲として扱います。授業で繰り返した問題形式がないかも確認します。
今回の単元だけを繰り返す前に、主語と動詞、語順、品詞など前提となるルールが抜けていないかを確認します。
このように、同じ「テスト範囲が広い」という状態でも、学校の出し方によって先に使う時間は変わります。
本文は「訳」だけを先に作らない
本文がテスト範囲になると、知らない単語を全部調べ、日本語訳を完成させるところから始めることがあります。
しかし、単語が多ければ「単語が多いから調べるのに時間掛かる」という状態になり、それだけでかなりの時間を使います。
訳は後回しです。
先に、
- どれが主語か
- どれが動詞か
- 単語の品詞は何か
- 文がどのような語順でできているか
を見ます。
意味が取れない文でも、構造が分かれば「何が分からないのか」を絞れます。逆に、訳だけを覚えてしまうと、同じ文法を使った別の英文が出たときに対応できないことがあります。
特にPROGRESSで勉強量が増え、何をどこまで扱うか迷っている場合は、PROGRESSで勉強量が多いときの考え方も参考になります。
前回の答案や普段の間違い方から優先順位を決める
今回の範囲だけを見て優先順位を決めると、現在習っている単元ばかりに目が向きます。
しかし、今回解けない原因が、今回の単元にあるとは限りません。
例えば、英作文や並べ替えを何度も間違えている場合、その問題だけを繰り返すより、主語と動詞の関係や、be動詞と一般動詞の区別など、もっと前の内容まで戻った方がよいことがあります。
繰り返す間違いを何でも「ケアレスミス」で終わらせてしまうと、同じところでまた間違えます。
単語、文法、並べ替え、英作文、本文問題など、問題形式ごとに確認します。
単語を知らなかったのか、文法ルールが分からなかったのか、語順が分からなかったのか、問題の条件を読み落としたのかを分けます。
今回の範囲にも同じ文法や英文構造が出るのであれば、そこを先に直します。
前回の答案が手元にない場合はどうするか
前回の答案が手元になくても、普段使っている教材から確認できます。
学校ワーク、小テスト、授業プリント、ノートなどを見て、自分が繰り返し間違えているところを探します。
- 学校ワークで何度も直している問題
- 単語テストや小テストで間違えたところ
- 授業プリントで訂正した問題
- ノートに赤で直してある英文や文法事項
一回だけの間違いより、同じ形で何度も間違えているところを優先して見ます。
答案そのものがなくても、普段の間違い方をたどることで、今回のテスト前に確認しておくべき場所はある程度見つけられます。
「今の単元」より前まで戻ることもある
定期テストが近いと、「今回の範囲だけやらなければ」と考えやすくなります。
ただし、前提となるルールが抜けている場合は、今回の問題だけを何問解いても安定しません。
答案を見るときも、単に「ここを間違えたから、この問題をもう一度」とは考えません。
この間違いがどの理解不足から出ているのかを確認し、必要ならどこまででも戻ります。
そのうえで今回の定期テストに必要な部分へ戻ってきます。
これはテスト前に関係のない範囲までやり直すという意味ではありません。短い時間の中で同じ間違いを繰り返さないために、必要な前提だけを確認するという考え方です。
例文を覚えただけで終わらせない
学校の例文を覚えることが役立つ場合はあります。しかし、例文そのものを丸暗記できたからといって、その文法が使えるとは限りません。
確認したいのは、単語が変わっても同じ構造だと判断できるかどうかです。
初めて見る文でも主語・動詞・語順を確認し、「この形だからこの答えになる」と判断できれば、学校ワークと少し違う形で出題されても対応しやすくなります。
時間が足りないときは、先に扱う範囲を決める
テストまで数日しかなく、範囲も広い場合、全部を同じ深さまで仕上げるのは難しいことがあります。
その場合、「何となく半分ずつやる」のではなく、基本パターンを先に固めます。
時間が限られているときの優先順位
- 提出期限があるものを把握する
- 学校の出題源になっている教材の基本問題を確認する
- 前回答案や普段の間違い方から、繰り返している弱点を直す
- 単語・基本文法・基本的な語順など、まず必要な部分を優先する
- 基本が確認できた範囲から応用問題へ進む
授業でも、時間が限られている場合には基本パターンを優先し、応用は自習へ回すという判断をします。
基本問題を十分に理解していない状態で難しい応用問題に長時間使うより、まず取るべき問題を取れるようにする方が先です。
ただし、「難しそうだから全部やらない」という決め方ではありません。
難しく見える問題でも、実際には基本的な文法や語順を組み合わせただけの場合があります。そのため、問題を見て今の自分に必要な基本なのか、基本ができたあとに扱う応用なのかを分けます。
「全部終わったか」より「何ができるか」を確認する
テスト前は、終わっていないページ数ばかりが気になりやすくなります。
しかし、勉強の進み具合を判断するときは、ページ数だけではなく、
- 基本単語を答えられるか
- 文法問題の答えの理由を説明できるか
- 単語を変えた類題でも解けるか
- 英文の主語・動詞・語順を確認できるか
- 以前と同じ間違いをしていないか
を見ます。
ワークを三周すること自体を目標にする必要はありません。一周でも理解できていればよい問題もあれば、何度か確認しなければならない問題もあります。
「とにかく問題数をこなす」のではなく、どこがまだ自力で解けないのかを見ながら時間を配分することが大切です。
自分で整理したあと、判断が難しいところを見つける
英語の定期テスト範囲が広いとき、最初から誰かに全部決めてもらう必要はありません。
まずは範囲表、提出物、学校の出題形式、前回の答案や普段の間違い方を並べれば、自分でもかなり整理できます。
自分で確認できること
- 今回のテスト範囲を教材別に分ける
- 提出物と、理解のために復習する教材を分ける
- 学校でよく出る問題形式を見る
- 前回答案や普段の教材から、繰り返している間違いを確認する
- 基本問題と応用問題を分ける
ここまで整理したあとに難しいのが、「なぜこの問題ができないのか」という原因の切り分けです。
例えば並べ替え問題で間違えたとしても、原因が今回の文法事項とは限りません。主語と動詞の認識、品詞、be動詞と一般動詞の区別など、前提となる内容に戻った方がよい場合があります。
また、難しい問題だと思って後回しにしていたものが、実際には基本ルールの確認だけで解けることもあります。
自分で「今回の単元をもう一度やればよいのか」「もっと前まで戻るべきなのか」を判断できない場合は、そこが個別に確認する意味のある部分です。
学校の試験範囲に合わせて優先順位を整理したい場合
Eng-Supportの定期テスト攻略講座では、教科書・学校ワーク・プリント・試験範囲表・前回答案などを確認しながら、学校の進度や出題形式に合わせて対策する内容を整理します。
今回の範囲だけを機械的に進めるのではなく、文法や語順などの前提に理解不足が見つかった場合には、必要なところまで戻って確認します。
「教材が多すぎて何から始めるか決められない」「提出物を終わらせるだけでテスト勉強が終わってしまう」という場合は、試験範囲と現在の状態をもとに優先順位を整理できます。
範囲が広いと、不安になって全部を同時に進めたくなります。しかし、時間が限られているほど、必要なのは勉強量だけを増やすことではなく、順番を決めることです。
学校が何を出すのか。自分はどこで繰り返し間違えているのか。今回まず固めるべき基本は何か。
この三つを確認してから教材を開くことで、「とりあえず全部やる」状態から抜けやすくなります。


