最上級inとofの違いとtheの使い分け【Book2 Lesson4 Scene1】
最上級のinとofの違いを先に確認します
このページでは、前置詞の用法全般ではなく、最上級の後ろで比較範囲を表すinとofの違いを扱います。
最上級は、学校英語では基本的に3つ以上の人や物を比べて「一番〜だ」と表すときに使います。inとofを選ぶときは、単に「場所か集団か」だけでなく、後ろの語が比較する範囲を表しているのか、具体的な候補を示しているのかを確認することが大切です。
最初に、次の例文を見比べましょう。
- Tokyo is the largest city in Japan.
東京は日本で一番大きな都市です。 - Ken is the tallest in his class.
ケンはクラスで一番背が高いです。 - Ken is the tallest of the three boys.
ケンはその3人の男子の中で一番背が高いです。 - Maureen runs fastest of the three.
モリーンはその3人の中で一番速く走ります。
※スマートフォンでは、表を横にスクロールしてご覧ください。
| 見るポイント | 使う表現 | 例文 |
|---|---|---|
| この記事の中心:最上級で使うinとof | ||
| 国やクラスなどを比較範囲として示す | in | the largest city in Japan |
| 数や複数の候補を示す | of | the tallest of the three boys |
| あわせて確認する内容 | ||
| 名詞を説明する | the + 最上級 + 名詞 | the largest city |
| 動詞を説明する | 動詞 + 最上級 | runs fastest |
| be動詞の質問に答える | 主語 + be動詞 | Mark is. |
| 一般動詞の質問に答える | 主語 + does | Maureen does. |
まずはinとofの違いを確認し、後半では形容詞・副詞の最上級、WhichやWhoを使った疑問文への答え方も確認します。必要なところから読み進めても大丈夫です。
次の動画も、本文とあわせてProgress Book2 Lesson4 Scene1の内容を確認するためにご利用ください。

最上級でinとofを使い分ける方法
最上級でinを使う場合
inは、国、地域、世界、学校、クラス、家族などを、一つの比較範囲として示す場合に使います。
- in Japan = 日本で
- in the world = 世界で
- in her school = 彼女の学校で
- in the class = そのクラスで
- in his family = 彼の家族の中で
たとえば、次の文では、Japan全体を都市の大きさを比べる範囲として示しています。
Tokyo is the largest city in Japan.
東京は日本で一番大きな都市です。
次の文では、his classをケンの背の高さを比べる所属範囲として示しています。
Ken is the tallest in his class.
ケンはクラスで一番背が高いです。
classは人の集まりですが、この文ではクラスにいる一人ひとりを候補として並べるのではなく、クラス全体を一つの比較範囲として見ているため、inを使います。
最上級でofを使う場合
ofは、複数の人や物、数が示された候補の中から、一人または一つを取り出して比べる場合に使います。
- of the three = その3人・3つの中で
- of the five = その5人・5つの中で
- of the three boys = その3人の男子の中で
- of all the students = すべての生徒の中で
- of us all = 私たち全員の中で
Ken is the tallest of the three boys.
ケンはその3人の男子の中で一番背が高いです。
この文では、the three boysという3人の候補が具体的に示されています。その3人を比べ、その中からケンを選んでいるため、ofを使います。
Maureen runs fastest of the three.
モリーンはその3人の中で一番速く走ります。
the threeも、比べる候補の数を具体的に示しているため、ofを使います。
in the classとof the threeの違い
inとofの違いは、同じ人物と同じ最上級を使った文を比べると分かりやすくなります。
※スマートフォンでは、表を横にスクロールしてご覧ください。
| 例文 | 比較範囲の示し方 |
|---|---|
| Ken is the tallest in his class. | his classを一つの所属範囲として示している |
| Ken is the tallest of the three boys. | the three boysという具体的な候補を示している |
どちらも人の集まりの中で比べる文ですが、比較範囲の示し方が異なります。所属する範囲を示す場合はin、数や複数の候補を具体的に示す場合はofと考えます。
Aya runs fastest in her school.
アヤは学校で一番速く走ります。
Aya runs fastest of the four runners.
アヤはその4人の走者の中で一番速く走ります。
最初の文ではher schoolを比較範囲として示しています。次の文ではthe four runnersという4人の候補を具体的に示しています。
後ろの語から判断するポイント
迷ったときは、inまたはofの後ろに続く語を確認します。次の分類は、中学英語で判断するときの手がかりになります。
※スマートフォンでは、表を横にスクロールしてご覧ください。
| 使う語 | 後ろに来る語の特徴 | 例 |
|---|---|---|
| in | 国、地域、世界、学校、クラスなど、比較する範囲を表す語 | in Japan in the world in his class |
| of | 数や複数の人・物など、比べる候補を具体的に表す語 | of the three of the four students of us all |
of Japanがいつでも間違いという意味ではありません
最上級の比較範囲として「日本で」と言う場合は、in Japanを使います。
- Tokyo is the largest city in Japan.
一方、所有、所属、関係などを表すof Japanは正しい表現です。
- the capital of Japan = 日本の首都
- the culture of Japan = 日本の文化
練習問題
括弧内から、最上級の比較範囲を表す適切な語を選びましょう。
- Mt. Fuji is the highest mountain(in / of)Japan.
- Mai is the tallest(in / of)the four students.
- Ken runs fastest(in / of)his class.
- This book is the most interesting(in / of)the three books.
練習問題の答えと解説を見る
-
in
Japanは、山の高さを比べる範囲として示されているため、inを使います。 -
of
the four studentsは、比べる4人の候補を具体的に示しているため、ofを使います。 -
in
his classは、ケンが所属する比較範囲として示されているため、inを使います。 -
of
the three booksは、比べる3冊の候補を具体的に示しているため、ofを使います。
練習してみて不安が残る場合
inとofの選び方は分かっていても、比較級・最上級、Whoの答え方、doesの使い方が混ざると不安になることがあります。Progress Bookの文法を単元ごとに確認したい場合は、中学生向けの個別講座も参考にしてください。
形容詞の最上級と副詞の最上級
最上級では、形容詞と副詞の違いも大切です。形容詞は名詞を説明し、副詞は動詞などを説明します。

形容詞の最上級
Tokyo is the largest city in Japan.
largestはcityを説明しているため、形容詞の最上級です。形容詞の最上級では、基本的にtheを付けます。
副詞の最上級
Maureen runs fastest of the three.
fastestはrunsを説明しているため、副詞の最上級です。副詞の最上級では、theを省く形がよく使われます。
テストでは、the largest cityのように名詞を説明しているのか、runs fastestのように動詞を説明しているのかを見ると確認しやすくなります。
比較級と最上級の基本
比較表現には、原級、比較級、最上級があります。ここでは、最上級のinとofを理解するために必要な範囲を確認します。
- 原級:Tom is tall.(トムは背が高いです。)
- 比較級:Tom is taller than Ken.(トムはケンより背が高いです。)
- 最上級:Tom is the tallest of the three.(トムはその3人の中で一番背が高いです。)
学校英語では、基本的に2人や2つを比べるときは比較級、3人・3つ以上の中で「一番〜だ」と言うときは最上級を使います。
2人を比べる場合
Tom is taller than Ken.
3人の中で比べる場合
Tom is the tallest of the three.
短い語では、比較級にer、最上級にestを付けることが多くなります。長い語では、moreやmostを使います。
- large – larger – largest
- fast – faster – fastest
- beautiful – more beautiful – most beautiful
- studious – more studious – most studious
次の動画では、比較級と最上級の基本を本文とあわせて確認できます。
WhichとWhoの疑問文への答え方
最上級では、「どれが一番〜ですか」「誰が一番〜ですか」という疑問文もよく出ます。返事をするときは、質問文で使われている動詞を確認します。
Whichを使った最上級の疑問文
Which city is the largest, Tokyo, Yokohama, or Osaka?
東京、横浜、大阪のうち、どの都市が一番大きいですか。
Tokyo is.(東京です。)
質問文にbe動詞のisが使われているため、答えでもTokyo is.と返します。
largestはWhich cityの性質を説明する形容詞の最上級です。形容詞の最上級には、基本的にtheを付けます。
be動詞で聞かれたときの答え方も確認したい場合
「Tokyo is.」のように、be動詞で聞かれた質問にはbe動詞で答えます。be動詞の質問への答え方をもう少し確認したい場合は、次の記事も参考になります。
次の動画では、Whichを使った問題を本文とあわせて確認できます。
Whoを使った最上級の疑問文
Whoが主語になる疑問文では、質問文がbe動詞の文なのか、一般動詞の文なのかを確認します。
Who is the most studious, Mark, Kyle, or Phil?
マーク、カイル、フィルのうち、誰が一番勤勉ですか。
Mark is.(マークです。)
質問文にbe動詞のisが使われているため、答えでもMark is.と返します。
Who runs fastest, Maureen, Meg, or Kay?
モリーン、メグ、ケイのうち、誰が一番速く走りますか。
Maureen does.(モリーンです。)
runsは一般動詞なので、返事ではdoesを使います。Whoが主語になっているため、質問文の動詞は三人称単数のrunsになります。
返事の動詞を確認しましょう
Who runs fastest? — Emi(is / does).
答え:does
runsは一般動詞なので、Emi does.と答えます。
Whoが主語になる疑問文で迷う場合
Whoが主語になる疑問文では、答え方だけでなく、動詞にsが付く理由もつまずきやすいポイントです。疑問詞が主語になる文の見分け方を確認したい場合は、次の記事で整理できます。
次の動画では、Whoを使った疑問文と返事の形を本文とあわせて確認できます。
よくある間違い
-
× Tokyo is the largest city of Japan.
○ Tokyo is the largest city in Japan.
最上級の比較範囲としてJapanを示すため、inを使います。 -
× Maureen runs fastest in the three.
○ Maureen runs fastest of the three.
the threeは、比べる3人の候補を具体的に示しているため、ofを使います。 -
× Ken is the tallest of his class.
○ Ken is the tallest in his class.
his classを一つの比較範囲として示しているため、inを使います。 -
× Who runs fastest? Maureen is.
○ Who runs fastest? Maureen does.
runsは一般動詞なので、doesで返します。 -
× Who is the most studious? Mark does.
○ Who is the most studious? Mark is.
質問文にbe動詞のisが使われているため、isで返します。
よくある質問
なぜ「in the class」で「of the class」ではないのですか。
the classを一つの所属範囲として示しているためです。人数や候補を具体的に示す場合は、of the three studentsのようにofを使います。
「of Japan」はいつでも間違いですか。
いつでも間違いというわけではありません。最上級の比較範囲ではin Japanを使いますが、the capital of Japanのようなof Japanは正しい表現です。
「of the three」と「in the class」は何が違いますか。
of the threeは具体的な3つの候補を示し、in the classはクラス全体を比較範囲として示します。
副詞の最上級にはtheを付けませんか。
副詞の最上級では、theを省く形がよく使われます。たとえば、Maureen runs fastest of the three.のfastestはrunsを説明する副詞です。
2人を比べるときも最上級を使いますか。
学校英語では、基本的に2人や2つなら比較級、3人・3つ以上なら最上級を使います。
「of all the students」と「in the class」はどちらも使えますか。
どちらも使えます。前者はすべての生徒を候補として示し、後者はクラス全体を比較範囲として示します。
まとめ
- inは、国、地域、学校、クラスなどを一つの比較範囲として示すときに使う
- ofは、数や複数の候補を具体的に示すときに使う
- 形容詞の最上級には、基本的にtheを付ける
- 副詞の最上級では、theを省く形がよく使われる
- このページで扱う現在形では、be動詞の質問にはbe動詞、一般動詞の質問にはdoまたはdoesを使って答える
最上級のinとofは、「場所か集団か」だけで決めるのではなく、一つの比較範囲を示しているのか、数や複数の候補を具体的に示しているのかを確認することが大切です。
教室全体の指導方針を知りたい方へ
PROGRESSや中高一貫校英語を、どのように1対1で確認しているかを知りたい方は、英語教室「サポート」の指導方針もご覧ください。
Progress Book2全体の単元のつながりを確認したい方は、Progress Book2の単元一覧もあわせてご覧ください。
最上級のinとofだけでなく、比較級、疑問詞、be動詞と一般動詞の答え方まで混ざると、単元ごとの理解があいまいになりやすくなります。必要に応じて、現在の理解度や学習目的に合う講座を確認してください。
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