英語の品詞が分からない中学生|日本語訳ではなく「役割」で見分ける方法
英語の品詞が分からない中学生|日本語訳ではなく「役割」で見分ける方法
形容詞、副詞、前置詞などを習っても、問題になるとどれを使えばよいのか分からない。単語の意味は知っているのに、空所補充や並べ替え、英作文になると間違える。
このような場合、品詞の名前をもう一度覚え直すだけでは、同じ間違いが残ることがあります。
品詞を見るときに大切なのは、日本語でどう訳すかより、その語が英文の中で何をしているかを見ることです。
名詞を説明しているのか、動作や様子を説明しているのか。後ろに何が続いているのか。文のどの位置で、どの語と関係しているのか。
こうした英語側の構造を先に見ると、「意味は分かるのに品詞を外す」という間違いが、どこから起きているのかを確認しやすくなります。
- 日本語訳だけで単語の使い方を決めない
- その語が何を説明しているかを見る
- 後ろにどんな語が続いているかを見る
- 単語だけでなく、文の中での役割を見る
訳は後回しにして、まず英語の中でどのように使われているかを確認します。
品詞が分からないと、並べ替えや英作文でも間違えやすい
「品詞が分からない」という悩みは、品詞名を答える問題だけに表れるものではありません。
並べ替えで単語をどこに置けばよいか分からない。英作文で使いたい単語は思い浮かぶのに、どこに置けばよいか分からない。前置詞を余計に付けたり、必要な語を抜いたりする。
このような間違いの中にも、単語の意味ではなく、品詞や文中での役割を区別できていないことが関係している場合があります。
Nancy is a very good singer.
goodは名詞のsingerを説明しています。
Nancy sings very well.
wellはsingsという動作の様子を説明しています。
日本語にすると、どちらも「上手な」「上手に」と近い内容になります。しかし、英語では同じ役割ではありません。
ここで大切なのは、「goodは形容詞、wellは副詞」と例文ごと覚えることではありません。名詞を説明しているのか、動作を説明しているのかを見て判断することです。
形容詞と副詞そのものを詳しく確認したい場合は、形容詞と副詞を「何を説明しているか」から見分ける考え方で確認してください。
品詞名を言えても、問題で使えないことがある
「形容詞は名詞を修飾する」「副詞は動詞などを修飾する」と言えても、実際の問題になると判断できないことがあります。
- 空所の後ろに名詞があるのに、そこを見ず日本語訳だけで選んでいる
- 動詞の後ろにあるから、すべて副詞だと考えている
- 例文を覚えた問題はできても、単語が変わると判断できない
- 並べ替えで、それぞれの語をどこに置くのか説明できない
- 英作文で、日本語の語順のまま単語を並べてしまう
こうした状態なら、品詞名の暗記より先に、英文の中で「その語が何をしているのか」を確認する必要があります。
今回の記事で扱うのは、形容詞や副詞を一つずつ詳しく覚える方法ではありません。品詞が混ざったときに、どこを見れば間違いの原因を見つけられるかという見方です。
日本語訳だけで品詞を決めない
品詞で繰り返し間違えるときに、まず確認したいのが英文を見る順番です。
最初から日本語に訳して、その日本語に合いそうな英単語を選ぼうとすると、英語の中での役割の違いを見落としやすくなります。
英単語を「この単語=この日本語」と一対一で覚えていると、意味が近い単語や反対の意味を持つ単語を、使い方まで同じだと考えてしまうことがあります。
The station is near my house.
nearは、この文ではmy houseの前に置かれています。
Tokyo is far from here.
farはfromと組み合わさり、far from ~という形になっています。
「nearは近い、farは遠い。反対語なのだから同じように使える」と日本語だけで考えると、near fromのような形にしてしまうことがあります。
このとき必要なのは、「near=近い」「far=遠い」という意味を覚え直すことではありません。
- nearは後ろの語とどのようにつながっているのか
- farはこの文でfromと組み合わさっているか
- それぞれが文中でどんな働きをしているのか
というように、日本語訳だけでなく英語の形を見ます。
near・far・far fromについて詳しく確認する場合は、nearとfarを日本語訳だけで判断しないための整理を参考にしてください。
「何を説明しているか」を見る
形容詞と副詞が混ざるときは、「その語が何を説明しているのか」を確認します。
- 名詞を説明しているなら形容詞
- 主語の状態を説明しているなら形容詞
- 動作・様子・程度などを説明しているなら副詞
She is a careful driver.
carefulは名詞driverを説明しています。
She drives carefully.
carefullyはdrivesという動作の様子を説明しています。
この例で覚えたいのは、carefulとcarefullyの日本語訳ではありません。
空所や選択肢を見る前に、「この場所では何を説明する語が必要なのか」を考えることです。この見方ができれば、単語が変わった問題でも同じ考え方を使えます。
逆に、careful / carefullyの組み合わせだけを覚えて正解できても、別の形容詞・副詞になると判断できないのであれば、まだ品詞を役割として見られていない可能性があります。
「動詞の後ろだから副詞」と決めない
位置を見ることは大切ですが、位置だけで品詞を決めることもできません。
たとえば、動詞の後ろにある語だからといって、必ず副詞になるわけではありません。主語の状態を説明する語が置かれることもあります。
そのため、「動詞の後ろ」という一点だけを見るのではなく、その語が主語を説明しているのか、動作を説明しているのかまで確認します。
このように、個々の品詞のルールを増やすより、「誰を、何を説明している語なのか」をたどれるようにすることが大切です。
後ろに来る語を見る
「何を説明しているか」とあわせて確認したいのが、その語の後ろに何が来ているかです。
特に前置詞が関係する問題では、日本語の意味だけを見るのではなく、前置詞の後ろにどんな語が続いているかを確認します。
I am from Japan.
fromの後ろにはJapanという名詞が来ています。
この文では、fromだけを見て「出身」と覚えるのではなく、from Japanまで見ます。
前置詞は、その語だけを取り出して日本語訳を覚えるより、後ろに続く名詞などとどのようにつながっているかまで確認した方が、英文の中での使われ方を捉えやすくなります。
日本語では「私は日本出身です」と自然に訳せますが、「from=出身」とだけ覚えても、英語の中でfromがどのように使われるかまでは分かりません。
このように、単語一つの日本語訳だけで答えを出そうとせず、その後ろに何が続き、前後の語とどうつながっているかまで確認します。
空所だけでなく、前後の語も見る
選択問題や空所補充では、空所だけを見続けるのではなく、前後の語まで確認します。
She is a ( careful / carefully ) driver.
空所の後ろにはdriverという名詞があります。ここではdriverを説明する語が必要です。
She drives ( careful / carefully ).
こちらでは、drivesという動作の様子を説明する語が必要です。
日本語に直してから答えを決めるのではなく、名詞を説明する場所なのか、動作を説明する場所なのかを先に確認します。
- 文の主語と動詞がどこにあるか
- 空所や選択肢の語が、何を説明する必要があるか
- 空所の直後に名詞など何が続いているか
- 前後の語がどのようにつながっているか
- 最後に、日本語として意味が通るか
この順番を暗記することが目的ではありません。答えを外したときに、どこを見ずに決めてしまったのかを確認するために使います。
「訳は後回し」というのも、訳を考えないという意味ではありません。英文の構造を見る前に、日本語だけで答えを決めないということです。
同じ単語でも役割で判断する
品詞が分からなくなる原因の一つに、「一つの英単語には一つの品詞が決まっている」と考えてしまうことがあります。
実際には、同じ形の単語でも、文の中での役割が変わることがあります。
He is a fast runner.
fastは名詞runnerを説明しています。
He runs fast.
fastはrunsという動作を説明しています。
単語の形は同じです。それでも役割を判断できるのは、単語だけを見るのではなく、その文の中で何と関係しているかを見るからです。
ここでも、fastが何詞になるかを暗記すること自体が目的ではありません。「この文では何を説明しているか」を見る習慣をつけることが目的です。
品詞だけで分からないときは、語同士の関係まで見る
ここまで確認しても文の構造を捉えにくい場合は、品詞名だけで考え続けるのではなく、どの語がどの語と関係しているのかまで見ます。
そこで主語・動詞・目的語・補語など、文の中でそれぞれの語がどんな役割を持っているかを確認することがあります。
たとえばSVOCでも、単に「第5文型」と名前を覚えることが目的ではありません。OとCの関係を見ることで、「どの語がどの語について説明しているのか」を確認できます。
つまり、ここまで品詞で確認してきた「何を説明しているのか」という見方を、必要に応じて文全体にも広げます。
目的語と補語の関係まで詳しく確認したい場合は、SVOCでOとCの役割を見分ける考え方を参考にしてください。
今習っている単元だけが原因とは限らない
形容詞と副詞の問題を間違えたからといって、原因が形容詞・副詞だけにあるとは限りません。
たとえば、次のような前提があいまいになっていることがあります。
- 名詞・動詞・形容詞・副詞の違いが分からない
- 文の主語と動詞を見つけられない
- 「何を説明している語なのか」という関係が分からない
- 前置詞の後ろにどのような語が来るか整理できていない
- 英単語を日本語一語だけに対応させて覚えている
この状態で、今習っている単元の問題だけを繰り返しても、見たことのある形では正解できても、少し問題が変わると再び判断できなくなることがあります。
同じ種類の間違いを繰り返しているなら、「ケアレスミス」で済ませず、どこまで分かっていて、どの判断から分からなくなっているのかを確認する必要があります。
先生が見るなら、間違えたところから逆向きに確認する
品詞の問題を直すときは、「形容詞と副詞をもう一度覚えよう」で終わらせるのではなく、間違え方から必要な前提へ戻ります。
たとえばcarefulとcarefullyを間違えたのであれば、単語の意味を覚えているかだけでなく、次のようなところを確認します。
- 主語と動詞を見つけられるか
- 空所の後ろにある名詞に気づけるか
- 空所の語が何を説明する必要があるか分かるか
- 名詞を説明する語と、動作を説明する語を区別できるか
- 単語を変えた別の英文でも同じ判断ができるか
near fromと書いてしまう場合も同じです。
「nearとfarの意味を覚え直す」だけではなく、near・far・fromがそれぞれどのように使われ、後ろに何が続くのかまで確認します。
そこで前提があいまいなら、今の単元にこだわらず、必要なところまで戻ります。
目標は、例文そのものを覚えて正解することではありません。単語や文が変わっても、「ここは名詞を説明している」「ここは動作を説明している」「この後ろには名詞が続いている」と、自分で構造を見られる状態にすることです。
- 日本語訳から品詞を当てようとしない
- 名詞を説明しているなら形容詞と考える
- 動作・様子・程度などを説明しているなら副詞と考える
- 後ろに何が続いているかを見る
- 同じ単語でも、その文での役割から判断する
- 判断できない場合は、主語・動詞・品詞など必要な前提まで戻る
品詞の前提から戻って確認したい場合
形容詞・副詞・前置詞を一つずつ勉強しても混ざってしまう場合、個別のルールを追加で覚えるだけでは整理しにくいことがあります。
実際に確認したいのは、名詞を説明しているのか、動作や様子を説明しているのか、後ろに何が続いているのか、そもそも主語と動詞を見つけられているのかという部分です。
Eng-Supportの基礎力徹底講座では、現在取り組んでいる単元だけに限定せず、必要に応じて前の内容まで戻り、品詞・語順・主語と動詞・文の構造などを確認します。
「形容詞と副詞を間違えたから、その単元だけをもう一度」という進め方ではなく、どの判断から分からなくなっているのかを確認し、必要な前提から整理したい場合は講座内容をご覧ください。
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